Flickrと言論の自由–UGC(ユーザ作成コンテンツ)サイトは勇気を持て
  • 1 コメント
by Michael Arrington on 2009年8月22日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

これまでのいろんな例を見たかぎりでは、ユーザをこけにするようなことをしておいて、法律をその言い訳にする態度は、良い結果を招かない。弁護士たちが怠け者で、しかも言論の自由が問題の中心であるときには、とくにそう言える。

Flickrは今回、本当にそういうドジを犯してしまったようだ。おかげで、言論の自由と著作権ファシズムとのあいだに論争が燃え上がり、その火はなかなかおさまりそうもない。

先週Flickrは、オバマ大統領の顔写真をPhotoshopを使って、映画「ダークナイト」でHeath Ledger演ずる悪役「ジョーカー」のようにしてしまった画像を取り下げた。その画像を作ってFlickrに(今年の1月18日に)アップロードした20歳の学生Firas Alkhateebは、“冬休みが長くて退屈だったから”と言っている。その画像をさらにほかの人が加工して反オバマのポスターを作り、ロサンゼルス市内に貼りだした。

詳しい話はThomas Hawkのこの記事にうまく書かれているが、簡単に言うと、Flickrはその画像を先週、“著作権侵犯のおそれがある”と言って取り下げたのだ。

その取り下げを、多くの人が怒った。Time誌の表紙に載ったブッシュ大統領の顔写真に対し悪ふざけをした画像はFlickrにたくさんあるが、どれも取り下げられていない。Heath Ledgerの「ジョーカー」をパロった写真も山のようにある。

言い訳はDMCA

昨日(米国時間8/20)Yahooは苦情に反論して、取り下げはDMCAの取り下げ警告に従ったまでだと述べた。Flickrのコミュニティ担当ディレクターHeather Champは、“この件ではYahoo!法務部の合衆国国内著作権担当部門が、DMCA(Digitial Millenium Copyright Act)に記されている正式の著作権侵犯警告を受け取った。ただし、DMCAのもとでは、反訴も可能である”、と言っている。

彼女は、“弊社は言論の自由と創造性を尊重している”と付言した。

インターネットの上ではDMCAの濫用が最近増えているが、幸いにもEFFが介入して、著作権侵犯をめぐる不正な訴訟の被害者を擁護することが多い。今回の場合は、Alkhateebの作品が、著作権法の“公正使用”に該当するパロディであることを否定する弁護士は一人もいないだろう。

Yahoo/Flickrは、画像を取り下げる前に、弁護士と相談して著作権侵犯説の正当性を検証すべきだった。今回の画像は明らかに著作権を侵していないし、しかも政治性を帯びているだけに、慎重に取り扱うべきだった。もちろん、画像を取り下げずに、今後もしも著作権侵犯が立証されたら、Yahooの立場はやばくなるけど、でもこれは、どの弁護士が見ても…オバマの肖像、Time誌の著作権、映画に関する著作権の…公正使用の範囲内だからその心配はない。

過去にFlickrは、オバマ大統領を批判したユーザのアカウントを削除したことがあるが、私の知るかぎりブッシュを批判したユーザにそういうことをしたことはない。

要するにFlickrの連中にとっては、この画像がいやだったのだ。画像だけでなく、コメントも含めてページ全体が削除されている。DMCAには、コメントやページも取り下げろとは書いてない。

私はこの件でFlickrを信頼できなくなった。彼らは、オバマを批判する画像作品を人に見せたいと願うユーザの、味方になることができなかったのだ。

Flickrは、正しいことをする勇気を持つべきだった。この作品は、憲法が保証する言論の自由に十分あてはまる作品だ。盗作ではないし、強力な政治的表現でもある。

アップデート: Flickrはさらに、この画像について議論する掲示板のスレッドを閉鎖した

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Leave Comment

Commenting Options

Create an avatar that will appear whenever you leave a comment on a Gravatar-enabled blog.

Trackback URL
  • Ads by Overture
  • MediaTemple Logo
  • QuickSprout Logo
  • OpenX Logo
  • Cotendo Logo