
昨晩(米国時間8/25)は、知ってる人は多いけど、誰もそれをあまり口に出して言わないという、Twitterの経験則について書いた。それは、ある人のフォロワーの数が、その人がフォローしている人の数よりも多ければ、そういう人はフォローする価値のある人だ、ということ。しかしFacebookはTwitterと違ってソーシャルグラフが左右対称だから、それは成り立たない。誰かをフレンドにしたいと思っても、その人があなたのフレンドリクエストを受け入れなければフレンドになれない(その人のFanページを見ることはできるが)。そこでFacebookでは、フレンドリクエストは全部受け入れないとわるいかなぁ、というプレッシャーを抱えることが多くて、それが煩(わずら)わしい。
このことを、Facebook自身も知ってるらしくて、今日(米国時間8/26)のFacebookの公式ブログの記事で、リクエストは全部受け入れなくてもいいんだよ、と言っている。
その記事は、フレンドリクエストを無視するボタンをクリックしても、相手にはそのことが伝わらない、と述べている。また、誰かをフレンドとして受け入れて、その後その人をアンフレンドしても、やはりそのことは伝わらない。ただ、お互いに相手の情報を見れなくなるだけだ。それに、その人を受け入れたくないし、二度とその人からのフレンドリクエストも来てほしくない、というときには、無視ボタンすら押さずに、今のリクエストをずっとペンディング状態にしておけ(ほっておけ)、とFacebookは勧めている。
Facebookはこのアドバイスを、これまですでに何度も言っているから、その点がおもしろい。今の世の中は、“フレンド”よりもTwitterのような“フォロワー”のあるソーシャルサービスが増えているので、Facebookのような左右対称のソーシャルグラフのほうがむしろ分かりにくいのだ。ただしもちろん、このタイプのネットワークにも利点はある。とりわけ、プライバシーだ。
でも今みたいに巨大化したFacebookでは、いろんな知らない人からのリクエストが多くて困る、という問題がある。しかも、FacebookをTwitterと同じように(ステータスアップデートやリンクの共有化などを通じて)情報を広めるために使いたい人が多いから、そういう大量の誰だかわかんないような人たちにも自分の情報を知ってほしいという欲求がある。だからこそFacebookは”Everyone Button([ウェブに公開]ボタン)”やFan Pagesを作ったのだが、それによってソーシャルグラフが単純になるのではなく、むしろ複雑化してしまった。
そこでぼくの対策は、Facebookのフレンドリクエストはすべて受け入れるが、全員のプロフィールやそのアップデートを見るのではなく、Facebookのフィルタを使ってプロフィールを自分が本当に知っている人だけに限定するのだ。そうすると、誰だかわかんないその他大勢の人たちはぼくのメインのNews Feedに現れなくなる。検索なんかでは、彼らも引っかかるから、理想的なやり方とは言えないし、そもそもまだ、フィルタを使いこなしていないFacebookユーザが多いと思うけどね。

では、この問題に対する、Facebook自身の今後の対策はどうなるだろう? 最近FacebookはFriendFeedを買収したばかりだが、FriendFeedには左右対称のソーシャルグラフに対して使う優れたフィルタがいくつもある。今後Facebookは、必ずそれを使うだろうな。
それに、(Twitterが最近やったように)Facebookも位置機能を導入するという噂がある。各ユーザに現在位置の情報が結びつくと、プライバシーがなお一層重要になる。今ある位置対応サービスのほとんどが、Twitter流に“誰でも全員”型ではなくFacebook流の左右対称型だ。Twitter流にしてしまうと、ユーザの現在位置を世界中の誰もが知ってしまう。だから、LooptやFoursquareのようなサービスを使うときには、自分が本当に知っている人しか受け入れないようにするのだ。
Facebookのユーザ数は今では3億近くに達しているから、変化…たとえばステータスアップデートのオープン化…を実現するためにユーザを正しく教育していくことが、ますます難しくなっている。もちろん、3億のユーザという贅沢な悩みは、ほかのSNSにとっては喉から手が出るほど欲しい“悩み”だろうけど。
アップデート: TechCrunchのライターだったMark Hendricksonが、Facebookのソーシャルグラフについて、自分のブログに優れた記事を書いている。その中のパラグラフを一つ紹介しよう:
現実の生活の中ではソーシャルグラフは自動的に変わっていくことが多いが、Facebook上の仮想的なソーシャルグラフは一方通行的で、しかも手作業で変えなければならない。実際の人生では、来る友だちもいれば去る友だちもいる。でもFacebook上では、友だちは単純にただ来るだけだ。年月とともにフレンドリストはふくれあがるいっぽうで、なかなか縮まない。現実生活のように、友だちが簡単に去ってくれないからだ。友だちでなくする(デフレンド–defriend–する)ためには、手作業でけっこう面倒なことをしなければならない。現実世界では、単純に会わなくなるだけなのに。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
