私は、ウェブページに仮想ポストイットやコメントを貼り付けて誰かに読ませるウェブ注釈サービスにはあまり興味がない。しかし、今日(米国時間9/23)のGoogle Sidewikiの発表によって、ウェブ注釈の巻き返しが始まった。ただ、正直なところ私はSidewikiにはあまり期待していない。ウェブに注釈を付けるというのは、一般ユーザーにとってそれほど魅力あるものではないからだ。
Google以外の会社にとって、もっといいアプローチは、ウェブ注釈サービスをエンタープライズ向け商品に仕立て、その価値を認める(そして金を出す)特定の業界に焦点を絞ることである。ボストン拠点のWebNotesは、まさにその道を行き、焦点を消費者から専門家へとシフトしつつある。今日、同社はWebNotes PRを公開した。これは、ウェブ注釈技術の基本部分を元に、広報会社用の記事スクラップサービスにしたものだ。
広報会社の仕事の一つが、顧客に関する報道記事やブログ記事を追跡して、日毎、週毎に切り抜きを顧客に送ることだ。従来こうしたスクラップブックは、新聞、雑誌等の印刷媒体の記事をコピーして、記事にでてくる顧客企業名にマーカーを塗ったものだった。今でもこの紙版のスクラップブックをもらっている会社もあるが、大部分はリンクの載ったメールや、その他オリジナルのデジタル複製で置き換えられている。
WebNotes PRを使うと、広報会社の担当者は、ネット上で記事やブログの投稿にマーカーを塗ったり、ポストイットを貼ったりして、記事の抜粋と注釈付きの記事へのリンクを貼ったデジタルレポートを作ることができる。レポートはメールまたはPDFにして送れる。記事をフォルダーに整理することもできる。Google News、Google Blog Search、Technoratti、Twitterなどのキーワード検索がサポートされていて、検索結果はRSSフィードとして保存される。あらゆる出版物のRSSフィードを追加可能。
マーカー塗りやデータ収集はブラウザーのツールバーまたはブックマークレット経由で行い、利用料金は$300/ユーザー・年、$35/ユーザー・月。ウェブでアクセス可能なあらゆる情報源に注釈をつけられる(ただし、パスワード保護されたサービスの場合は、ユーザーもそのサービスをアクセスできる必要がある)。これが注釈付きのTechCrunchページで、注釈をドラッグで動かせそうに見えるが、読み取り専用だ。私の場合、不特定の他人のためにウェブページに注釈を付けることに興味はないが、特定のクライアントのためにはマークすることも必要なので、これこそ私に向いたやり方だ。

[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)





