メディアパートナーとWin-Win関係を目指すYouTube、統計管理データ提供ツールを統合化
by Leena Rao on 2009年9月29日

YouTubeは、メディアパートナーに対してさらなるインセンティブを提示して、コンテンツの充実を計りたい考えだ。本日(米国時間9/28)YouTubeはContentIDとYouTube Insightの統合を発表した。Content IDは著作権ポリシーとコンテンツ管理を行うためのもので、YouTube Insightは特定のYouTubeアカウントからアップロードされた動画の詳細な統計情報を閲覧できる無料ツールのツールだ。統合ツールを提供する目的のひとつは、コンテンツパートナーたちに詳細なデータを提供して、YouTubeとの連携を深めてもらおうとするものだ。

YouTubeによると、1,000以上のパートナーがContent IDを用いて、第三者がアップロードした動画に自身の動画が含まれていないかをチェックしているとのこと。自社コンテンツが利用されていることが判明した場合、コンテンツ所有者の側でコンテンツの利用を制限したり、あるいは状況を確認して課金対象として利用することができる。YouTube Insightsの方は、動画のランキング、閲覧者層に関する情報、リンク元情報等、種々の統計情報を取得することができる。コンテンツパートナーはこの情報から、自社の提供するコンテンツが、バイラル面でどのような広がりを獲得しつつあるのかをより詳細に知ることができるわけだ。たとえばYouTbueは、Sony MusicがContent IDとYouTubeのマッシュアップを利用して、JK Wedding Entrance Danceが、YouTube上で同社の曲を利用しているビデオの中で8番目に人気を集めていることを発見したとしている。

今回発表されたツールの統合化は、外見的にはさほどビッグニュースであるとは言えない。しかし、このツールをメディアパートナー向けに提供するというのが大事な点だ。YouTubeは数多くのデータを提示して、メディアパートナーに対してコンテンツを提供することの有利さを強くアピールしたいと考えているわけだ。YouTube Insightを使えば、ビデオがいかに広がっているのか(あるいはそれほどでもないこともあり得るだろう)を、詳細なデータで確認することができる。Sonyのようなメディアパートナーが、このようなビデオに金を出すようになるのかどうかはわからない。しかしYouTubeがContent IDの新たな可能性を証明することができれば、Content IDの利用はさらなる広がりを見せていくことだろう。そしてYouTube内の動画に対する信頼性(著作権違反の確認等)を増すことができるようになるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)