タッチ革命: すべての道はキーボードとボタンの消滅に至る
by MG Siegler on 2009年9月30日

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過去2年ぐらいのAppleの製品や製品に関する噂、特許などをフォローしてきた人なら誰もが、そこに一つの傾向があることに気づいているだろう。Appleはどうやら、全製品をタッチ方式のコンピューティングへ徐々に移行させようとしている。つまり、製品をキーやボタンとは無縁なものにし、タッチスクリーンからの操作に統一しようとしている。

もちろんMacBookのトラックパッドはかなり前からタッチをある程度使っているが、この傾向が本格的に始まったのはiPhoneからだ。それは消費者製品における初めての、マルチタッチの優れた応用だった。その後Appleは同社のノートブック機のトラックパッドにマルチタッチを加え初め、今では全機種がそれをサポートしている。それから、もちろん、その名もずばりiPod touchがある。それはマルチタッチをサポートしたiPodだ。

しかし、Appleの最近の特許や噂はもっとおもしろい。今ではAppleのどの製品の名を挙げても、ほぼ確実に、将来はタッチがサポートされるという噂がついて回るのだ。今週実際に発表されたものもいくつかある。Apple TV用のタッチスクリーン型リモコンや、新製品のマルチタッチ対応型マウスだ。

タッチリモコン

この2つはそれぞれ、かなり趣が違う。Appleの今のリモコン(小さな白いやつ)はApple TVの付属品であり、Macの全機種にとっては別売の用品だが、あまりよろしくない。Apple TVのコンテンツが多くなってくると、希望のものを見つけるまでに何十回もクリックしなければならないから、よろしくないどころか、ほとんど最悪だ。それに、検索はテキスト入力だからこれまた面倒。しかしAppleは、とっても頭の良いソリューションを持ってきた。iPhoneやiPod touchをリモコンとして使うのだ。その結果たるや、これまでのリモコンとは雲泥の差だ。

AppleRemote

でもAppleは、リモコン専用のタッチ型デバイスを作るだろうか? それは今のAppleのリモコンより相当高価な製品になるだろう。しかしAppleがAppl TVを、今のように趣味的でなくメインの製品と位置づけたら、リモコンの改良にも本気で取り組み、ユーザのリビングルームを奪い合う企業競争に勝とうとするだろう。

噂専門のサイトBoy Genius Reportは、それ(Apple TV用タッチリモコン)がiTunes 9の機能の一部の名前について製品のロンチの数週間前に噂を流していたのとまったく同じ筋からの情報だと言っている。

タッチマウス

タッチで操作できるマウスは、リモコンよりはずっとおもしろいだろう。数か月前にぼくが書いたAppleのMighty Mouseに対する批判を覚えている方もおられると思うが、あれはごく率直に言って全然だめだ。しかもそれは、もはや笑うしかないほど劣等品のAppleのマウスの伝統を、忠実に継承しているのだ。なぜ劣等品か? その理由がおもしろい: Appleは絶対に、あれに複数のボタンを乗せたくないのだ。

だからそういう意味では、マルチタッチマウスは大いに有意義だ。ボタンを複数にしなくても、合格品のマウスになるからね。しかも、今のマウスでは想像もできないような、新しい入力方法も可能になる(右をたたく、左をたたく、つまむとズーム、なんかどう?)。

Mighty Mouseの最悪の部分は、ぼくの意見としては、トラックボールだ。なぜだめかというと、簡単にヘンな方向へ行ってしまうし、正常に戻すのが面倒。だからやっぱり、たとえばトップがマルチタッチになってるマウスなら、あのボールは要らないし、ユーザが頭痛になることもない。

タッチタブレット

もちろん。タッチ海にいる最大の魚は、ずいぶん前から噂されていたAppleのタブレット機だ。今日(米国時間9/29)の最新の噂では、発表は2010年の1月らしい(前の噂でもやはりそう言われていた)。発売は2010年の半ばのようだ。

現時点では、もう噂の域を脱して本物だと言っても、将来ぼくの首が飛ぶおそれはないだろう(過去何か月も話題の絶えなかったしろものだからね)。発売日にそれを見れば、タッチに賭けたAppleの最終成果、そのできばえが分かる。いろいろ考えると、画面サイズは9インチか10インチでキマリだ。キーボードはなく、完全にタッチ方式のコンピュータだ。

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消費者の反応はどうだろう? キーボードがほしいという人が多いだろうね(Appleは別売オプションで提供するかもしれない)。でも、慣れてきたら、ほとんどの人がキーボードのことを忘れるだろう。

iPhoneでもそうだった。キーボードがないと文句を言う人は多いが、そういう人は、実際にはiPhoneを持っていなかったり、持っていてもタッチキーボードをあまり使ったことのない人だ(もちろん例外はあるだろうが)。ぼくが知ってるiPhoneユーザも、最初はキーボードがないことに不平を言っていたが、今ではキーボードはスペースの無駄遣いだと思っている人が多い。

未来のタッチ

キーボードはスペースの無駄遣いだという見方はおもしろいし、ぼくもまったく同意見だ。そもそも従来のキーボードは、タイプライターの打鍵感を持たせるための器具で、コンピュータにデジタルデータを入力してやる器具としては実はタッチ型の装置で十分だ。つまり、打鍵感がないと生きた心地がしない人は従来のキーボードを使えばいいが、でもものすごいスペースの浪費だ。

今それを想像するのは難しいかもしれないが、やがてキーボードはこの世から姿を消す。Appleのタブレットは、その時代の到来を告げる最初の製品だろう。もちろん、不平を言う人も多いだろう。しかし技術が進歩し、仮想打鍵感もずっと良くなる。そして今後はどんなデバイスも、物理的なキーやボタンに貴重なスペースを奪われなくなる。

もちろんすべてのコンピュータがタブレット型になるわけではない。たしかに、ノートパソコンタイプでは人間工学の面で問題がある。キーボードが下で文の表示が上…この形のタブレット機で長いテキストをタイプすると、文はユーザの顔の前方ではなく真下に表示されるし、手と腕は相当疲れるかもしれない。でも、タブレット機もいずれ、今の(昔の?)ノートパソコンのように二つ折りになり、画面は見やすくなるだろう。下になる部分もスクリーンだから、必要に応じて、仮想キーボードの表示だけでなく、アプリ次第でいろんな用途に使える。

あるいは、メインの画面はプロジェクター方式でもいい。あるいは逆に、仮想キーボードがプロジェクター方式でどこかに映写されてもいい。画面を仮想キーボードと共有しないようになれば、Popular Scienceのようなオンライン雑誌のページが、印刷物の雑誌なみにきれいに見えるだろう。変化の嫌いな人(画面上にキーボードなんか見たくない人)が多いから、このタイプのタブレット機は意外と早く世に出るかもしれない。

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Microsoftのタッチ

AppleのライバルであるMicrosoftも、タッチコンピューティングではいろいろおもしろいことを考えている。たとえばWindows 7では、タッチとともにSurface英文Wikipedia)がサポートされる。

Microsoftが初めて消費者製品で本格的にタッチを使ったのがZune HDだ。発売当初の評判は良いし、すでにMicrosoftは電話機を作っているパートナー企業に話を持ち込んでいるはずだ。

一方、Surfaceはおもしろい技術だが、今のところはあまりにも仕掛けが大げさで見せ物的すぎる。サードパーティのソフトによるサポートが必要だし(前からやるやると言っているが)、しかも数千〜数万ドルという値段をなんとかしないと、使う人は誰もいないね。

MicrosoftのTouchWallは一般消費者向けだから、Surfaceよりはずっとおもしろい。でも最近は全然話を聞かないな。

Microsoftのタッチデバイスで最近騒がれているのは、Courierタブレットだ。メディア重視のAppleタブレットと違って、Courierは仮想ノートパソコンのようなもので、人間の手と特殊なペンで操作する。なかなかかっこいいし、どうやらOSはWindows 7らしい。ということは、ビデオや試作機を見たときに受けた印象と違って、発売は意外と早いかもしれない。

というか、Appleのタブレットに合わせて2010年半ばという線もある。いろんな情報筋がMary Jo Foleyにそう言っているらしい。それが本当なら、MicrosoftはAppleと並んでタッチ革命の最前衛にいることになる。でも全社的に統一的にそれをやってんのはAppleだから、タッチコンピューティングへの完全移行はAppleが先、そこでタッチといえばApple、という世の中になる(ほかのデバイスがいろいろあるのに、マルチタッチといえばiPhoneと言われるようなもの)。

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タッチの黄金時代へ

われわれが今日までこういうものだと思いこんでいたコンピューティングが、今完全に変身しようとしている。昨日までの入力装置がついにその役目を終え、数十年前のテクノロジ(マウス)や数世紀前のテクノロジ(キーボード)ではないものに変わろうとしている。

まだ多少時間はかかるとしても、すでに変化が始まっていることは事実だ。上に挙げたようなデバイスを、われわれはタッチに慣れるための初心者慣らし製品として必要とする。

ぼくは個人的には、映画マイノリティ・リポート(Minority Report)のようなコンピュータシステムにあこがれるが(実際、数か月に一度はそう思う瞬間がある)、まあ当面はマルチタッチマウスで我慢しよう。おっと、それとタッチタブレットね。もう、メーカーなんかどこでもいいよ

[Minority Reportの画像提供: 20th Century Fox/Dreamworks]

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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  • http://maclalalalink.wordpress.com/2009/10/01/%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%90%ef%bc%99%e5%b9%b4%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%9c%88%ef%bc%90%ef%bc%91%e6%97%a5%ef%bc%88%e6%9c%a8%ef%bc%89/ 2009年10月01日(木) « maclalala:link

    [...] タッチ革命: すべての道はキーボードとボタンの消滅に至る | TechCrunch Japan [...]

  • http://www.geekbe.com/microsoft/682.html GeekBe(ギークビー)

    Windows7にも採用されている「Microsoft Surface」…

    画面を見ただけで「ギョッ」とする画像。
    映画「マイノリティーリポート」を見た方は、わかるだろう。
    そう、「画面を手で操る」あの動作に限りなく近い技術が既にあるのだから驚きだ。
    今回、Microsoft Windows7のデモンストレーションが好評されているが、そのタッチの部分で活用されいる技術がこの「Surface」だろう。Windows7を知るためにも、「Surface」側から見てWindows7を感じてみよう。Macのようなタッチ操作が今後中心に開発が進められていくのだろう。
    「Micros…

  • http://lab.mydns.jp/okitama/blog/2009/10/02/%e3%82%bf%e3%83%83%e3%83%81%e9%9d%a9%e5%91%bd-%e3%81%99%e3%81%b9%e3%81%a6%e3%81%ae%e9%81%93%e3%81%af%e3%82%ad%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%89%e3%81%a8%e OKiTama Blog » タッチ革命: すべての道はキーボードとボタンの消滅に至る

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    [...] Appleの未来のコンピューティングに対するスタンスが、日に日に明らかになってくる。iPhoneはモバイル機器でのマルチタッチの標準一式を定めた。そして今やiPadがある。私を含め、多くのユーザーにとってタッチ方式(もっと具体的にはマルチタッチ)は、より望ましいコンピューティングの入力方法なのである。マウスは使いたくない。タッチ表面を使いたいのだ。それがMagic Trackpadだ。これは、あらゆるコンピューティングがタッチ式に向かう中、Appleのデスクトップ体験にマルチタッチを持ち込む真の第一歩である。 [...]

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    [...] このマジック・トラックパッドは最近Appleが向かっている戦略的な方向によく合致していると思う。Appleはすでにモバイル・デバイス企業であると自認している。その主力製品はノートパソコンに加えてiPhone、さらにiPadだ。iPhoneとiPadはどちらも完全にマルチタッチ・ユーザーインタフェースに依拠している。そもそもマウスを全くサポートしていないのだ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20110602windows-8-gorgeous-shell-video/ Windows 8はゴージャスだが単なるシェルにすぎない?

    [...] MicrosoftはWindows 8でAppleを強く意識しており、よく考え抜かれた対応をしている。未来のコンピューティングが全面的にタッチなら、Microsoftもその未来を心から歓迎するだろう。しかし問題は、Microsoftが二股を行こうとしていることだ。Windows 8にはすばらしいタッチインタフェイスがあるが、予備のインタフェイスとして昔のデスクトップのUIもある。 [...]

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