
出費した経費や、その精算を行う作業というのは退屈で、かつなかなか手間のかかる作業だ。とくにフリーランスやコンサルタント業務に従事している場合、出費を行った一週間ほど後、レシートやクレジットカードの明細をクライアント毎に分類して請求を行う作業に忙殺されることが多い。このような状況を改善するため、Xpenserというスタートアップが登場した。Xpenserでは作業時間、経費、領収書の記録を即時に行い、事後のまとめ作業を大幅に軽減するものだ。旅行の計画を立てる手伝いをしてくれるTripItの、経費管理版とでも言えるかもしれない。
Xpenserは音声メッセージに対応しており、指定された番号に電話してメッセージを残すことができる。もし外出先でタクシーを利用した場合、Xpenserに電話をかけて「ホテルまでタクシー。27ドル」というようなメッセージを残すと、Xpenserがメッセージを解釈して自動的に分類して記録しておいてくれる。このメッセージは後にXpenserのサイトで検索して取り出し、クライアント向けの経費明細に転記することができる。また携帯電話のカメラで昼食のレシートを撮って、それに「Michaelとランチ。62ドル75セント」というようなタイトルを付けてXpenserに送ることもできる。Xpenserはこのメールを出費フォルダに保管しておいてくれる。尚、メール以外にSMSを利用することもできる。またインターネットのメッセンジャーソフトウェア(Yahoo、MSN、AIM、およびGoogle)を利用することも可能だ。たとえば作業にかかる時間を計測したい場合には「X社との電話会議開始」というようなメッセージを送信し、終了時に「会議終了」というようなメッセージを送る。
Xpenserの創立者兼CEOであるParand Darugarは、特殊な規則やシンボルを使うことなく、自然言語で費用データを記録できるようにしている点が他サービスと比較した強みであるとしている。サイトでは予算を決めておいて、経費を報告する毎に残り予算を通知する設定を行うこともできるようになっている。また、クライアントやプロジェクト毎にフォルダを作成することもでき、経費データにフォルダ名を付け加えることにより、Xpenser側で適切なフォルダに分類してもくれる。さらに検索や分類の便のため、それぞれの経費データにタグを付けておくこともできる。経費データがまとまった際には、精算を行うためのデータファイルとしてレポートをダウンロードできるようになっている。
尚Xpenserでは、クレジットカードの明細データをインポートしたり、あるいはレポートをExcel、Quicken、Outright、Freshbooksなどのプログラムにエクスポートすることもできる。Xpenserの機能を拡張できるように、APIも準備している。さらにXpenserは、iPhoneやBlackBerry、その他のスマートフォン用のものも間もなくリリースする予定にしている。
Xpenserは無料で利用できるが、データ量および追加機能を提供するフリーミアムモデルを採用する予定だ。Xpenserは、DarugarがYahooで働いている頃に、日々の経費精算を簡単にしたいと考えていたところから生まれてきたものだとのこと。オンラインで経費精算ツールを提供するサービスにはExpensify、Shoeboxed、およびConcurなどがあり、それぞれ利用者数の拡大を競っているところだ。
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(翻訳:Maeda, H)
