SkypeがP2P VoIPのGizmo5を買う交渉をしている
by Michael Arrington on 2009年10月14日

訴訟の泥沼であえぐSkypeが、ピアツーピアVoIPのGizmo5の買い交渉に入っている、と複数の情報筋が言っている。お値段は$50M(5000万ドル)程度らしいが、まだ交渉は初期段階のようだ。ほかにも、Gizmo5を買いたがっている企業が複数ある。Gizmo5は2003年4月に創業され、これまでに$6M(600万ドル)を調達、このほか、ファウンダでCEOのMichael Robertson本人からの投資も若干ある。

今eBayが投資家グループに売ろうとしているSkypeには、製品の中核であるP2P技術の所有権がなく、その知財は2つの訴訟の俎上に乗っている…ひとつはSkypに対する訴訟、そしてもうひとつはMike VolpiとIndex Venturesに対する訴訟だ。Volpiは、今回の買収グループのメンバーでもある。

というわけで今のSkypeは大きなリスクを抱えている。その中核技術がなければ、SkypeはメインのサービスであるSkypeからSkypeへの起呼ができない。しかし、訴訟は早期決着しそうもない。Skypeに近い筋の中には、早期の和解や調停はなし、実際に法廷に持ち込まれる、と見る向きもある。

JoltidはSkypeの半分を要求しているという噂もある。Skypeがそういう大きな譲歩を原告のJoltidに対してしないのなら、残る選択肢は二つある。

ひとつは、バックエンドを自分で作ることだ。もうひとつは、代替技術をどこかから買うことだ。Skypeは今、両方をトライしている。

まず、Geckoと呼ばれる内部プロジェクトでSIPベースのP2Pバックエンドを作ろうとしている。そのためにSkypeは、人材確保に奔走している。Theo Zourzouvillys、Bruce Lowekamp、Jason FischlなどのベテランVoIP/SIPエキスパートたちが、GeckoプロジェクトのためにSkype Labsに最近引っ張り込まれた。.

しかしGeckoの進捗スピードはSkypeが必要とするほど速くないのかもしれない。そこで、Gizmo5の話が持ち上がる。

Gizmo5は、完成されたSkypeふうのサービスだ。登録ユーザは600万人ほどだから、Skypeにとって脅威ではない。しかしGizmo5はすでに長年の稼働実績があって安定しており、そのある程度スケーラビリティのあるSIP P2P VoIPシステムを支える技術者たちは、Skypeが直面している問題を理解できる立場にある。

Skypeと違ってGizmo5は、すべての起呼をP2Pで行うことができない。NATやファイアウォールを通過するためにはサーバノードを必要とする。しかしここ数年で帯域の値段は相当下がっているので、これまでのSkypeのような純粋P2Pのソリューションでなくても、十分利益を上げることができるだろう。

この件は、今後も続報していきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://kumax.wordpress.com/2009/10/21/skype%e3%81%8cgizmo5%e3%82%92%e8%b2%b7%e5%8f%8e%ef%bc%9f/ skypeがGizmo5を買収? « welcome to kumamo.to

    [...] skypeがGizmo5を買収? 最近どうも表舞台に出てこないGizmo5ですが、skypeから乗り換えて順調です。 ビデオ機能が一向に出ませんが、まぁよしかと… skypeに買収されたら?なにかいいことあるんかな?無いような気がするけど…. [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20091109exclusive-google-has-acquired-gizmo5/ Google、独自VoIP技術のGizmo5を買収のもよう―Skypeの手ごわいライバルに?

    [...] 先月、SkypeはVoIPテクノロジーのスタートアップGizmo5を買収しようと交渉していた。SkypeのP2Pテクノロジーに関する厄介な訴訟に対するバックアップとして理想的だったからだ。 Gizmo5のSIP〔セッション確立プロトコル〕を利用した汎用のインフラは、SkypeのP2Pによる独自技術を代替することが理論的には可能だ。 [...]