
訴訟の泥沼であえぐSkypeが、ピアツーピアVoIPのGizmo5の買い交渉に入っている、と複数の情報筋が言っている。お値段は$50M(5000万ドル)程度らしいが、まだ交渉は初期段階のようだ。ほかにも、Gizmo5を買いたがっている企業が複数ある。Gizmo5は2003年4月に創業され、これまでに$6M(600万ドル)を調達、このほか、ファウンダでCEOのMichael Robertson本人からの投資も若干ある。
今eBayが投資家グループに売ろうとしているSkypeには、製品の中核であるP2P技術の所有権がなく、その知財は2つの訴訟の俎上に乗っている…ひとつはSkypに対する訴訟、そしてもうひとつはMike VolpiとIndex Venturesに対する訴訟だ。Volpiは、今回の買収グループのメンバーでもある。
というわけで今のSkypeは大きなリスクを抱えている。その中核技術がなければ、SkypeはメインのサービスであるSkypeからSkypeへの起呼ができない。しかし、訴訟は早期決着しそうもない。Skypeに近い筋の中には、早期の和解や調停はなし、実際に法廷に持ち込まれる、と見る向きもある。
JoltidはSkypeの半分を要求しているという噂もある。Skypeがそういう大きな譲歩を原告のJoltidに対してしないのなら、残る選択肢は二つある。
ひとつは、バックエンドを自分で作ることだ。もうひとつは、代替技術をどこかから買うことだ。Skypeは今、両方をトライしている。
まず、Geckoと呼ばれる内部プロジェクトでSIPベースのP2Pバックエンドを作ろうとしている。そのためにSkypeは、人材確保に奔走している。Theo Zourzouvillys、Bruce Lowekamp、Jason FischlなどのベテランVoIP/SIPエキスパートたちが、GeckoプロジェクトのためにSkype Labsに最近引っ張り込まれた。.
しかしGeckoの進捗スピードはSkypeが必要とするほど速くないのかもしれない。そこで、Gizmo5の話が持ち上がる。
Gizmo5は、完成されたSkypeふうのサービスだ。登録ユーザは600万人ほどだから、Skypeにとって脅威ではない。しかしGizmo5はすでに長年の稼働実績があって安定しており、そのある程度スケーラビリティのあるSIP P2P VoIPシステムを支える技術者たちは、Skypeが直面している問題を理解できる立場にある。
Skypeと違ってGizmo5は、すべての起呼をP2Pで行うことができない。NATやファイアウォールを通過するためにはサーバノードを必要とする。しかしここ数年で帯域の値段は相当下がっているので、これまでのSkypeのような純粋P2Pのソリューションでなくても、十分利益を上げることができるだろう。
この件は、今後も続報していきたい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))




