AT&TがGoogle Voiceのあごにカウンターパンチ, 「お前は救急車呼び出しまでブロックしてる!」
by Jason Kincaid on 2009年10月15日

Google Voiceが合衆国国内の農村地区の電話番号の一部をブロックしている件をめぐる、AT&TとGoogleとFCCのあいだの「ああ言えば」「こう言う」合戦は、まだ終わっていないどころか、ますます泥仕合になってきた。AT&TがFCCに送った最新の書簡では、“接続料が法外に高い一部の番号をブロックしているのはそれらがテレフォンセックスに関連しているからである”というGoogleの主張が無効である根拠として、Googleがブロックしている番号には救急サービス、教会、ベネディクト派の尼僧院、医師なども含まれていると述べている。さらにAT&TはGoogleとの問題を一気に針小棒大化して、FCCはこのWeb上の検索超大手を規制すべきである、と言っている。

その長い長い書簡を下に埋め込んだが、まずGoogle Voiceに関するAT&Tの利害事項を詳説している。そして、AT&Tなど既存のキャリアが従っているものと同じ規則がGoogle Voiceに対しても適用されるべきであると主張している。そのあと書簡は、非常に長い論述によって、この検索超大手は事実上インターネットの“門番権限”を持っているから、FCCが今すぐ規制に乗り出さなければ、彼らの利害や恣意によってさまざまなアプリケーションへのアクセスがブロックされる、と訴えている:

しかしGoogleによる起呼封鎖は、貴委員会がインターネットの公開性に関する規則を評価する際に考慮すべき、より重要な疑問を喚起する。貴委員会が“インターネットの自由と公開性を守る警察官”を志向するのならば、その“巡回区域”には当然、Googleを含むインターネット全域が含まれるべきではないか? それどころか、Googleが自分の主張に基づいて気に入らない電話番号をブロックすることを、貴委員会が抑止できないならば、貴委員会はGoogleがその検索エンジンの結果に嫌いなWebサイトが現れることをブロックしたり、自社のメールやテキストメッセージング、クラウドコンピューティングなどのサービスと競合するアプリケーションへのアクセスをブロックしたりすることを、いったいどうやって禁ずるおつもりでしょうか?

書簡はさらに続けて、Googleが自分の力を行使してそれとなく言論の自由を制限したり、自分好みの政見を優遇した疑いのあるケースを詳述している。AT&TはGoogleの有名な”悪いことはしない主義”まで持ち出して、Googleが、“Google Voiceやそのほかのインターネットアプリケーションに関して、同社が擁護するInternet Policy Statementなどネット中立性原則の遵守に反対の態度を取る”ことは許されない、と断言している。

最後にAT&Tは、添付文書”The Truth About Google Voice and the Open Internet Principles“(Google Voiceとインターネットの公開性原則をめぐる真実)の中で、Googleの4つの嘘を、”Googleの言い分“(おやおや)と、それに続くAT&Tの応答“真実“、という形式で列挙している。この文書は下に埋め込んだ文書の9ページから始まる。

この書簡は一応読むに値するとは思うけど、でもAT&Tは書簡の最後で、ネットの中立性に関する政策の変更は望まないと言ってるのだから、どうも論点が一貫しない感じだ。しかしこのたびAT&Tが投げかけた問題は、今後さまざまな通信サービスとGoogleのようなインターネットサービスとのあいだに持ち上がってくることも考えられるから、なかなかおもしろい問題でもある。インターネットサービスは今後ますます、Google Voiceに典型的に見られるように、通信サービスとの明確な境界線を引きにくい高度な機能を持ってくるだろうから、なおさらだ。でも今のところは、FCCはネットの中立性という視点ではこの問題を見ていないようだ。Washington Postにはこんな記事が:

FCCの内部筋が匿名を条件に語ったところによれば、FCCの調査はあくまでも通信法への違反が対象である。同委員会は、ネットの中立性ないしインターネットの公開性指針に関しては検討しない。委員たちは、その方面の主張には同意していないようである。


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文書出典: The Washington Post.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))