家庭や職場で何時間もWebを閲覧する人は多いが、閲覧の履歴はほとんど有効利用されていない。しかしそれは、もしかして、貴重な情報の宝庫ではないだろうか。今日(米国時間11/3)非公開ベータを開始したNebul.usはこの履歴データに目を付け、閲覧履歴の分析とソーシャルなリンク共有サービスをクラウドから提供する。非公開ベータには本誌の読者500名が招待コード’techcrunch’で参加できる。
Nebul.usを利用するには、まずブラウザのプラグインをインストールする(現在はFirefoxのみ、IEとChromeとSafari用を準備中)。そのプラグインはユーザのWeb閲覧履歴をモニタしてNebul.usのサービスにアップロードする。最初は完全に非公開で、ほかの人がそのデータを見ることはできないが、その後の指定により友だちなどと共有できる。あるいは、ユーザがすでにいろんなものを共有しているサイトがあれば、そこを共有先として指定できる。Nebul.usでは履歴データを特定のフレンドと共有したり、あるいは完全公開を選ぶこともできる。また、非公開の時点からでも履歴に記録されたくないサイトがあれば、それは完全にブロックできる。うっかり履歴に載ってしまった場合でも、あとからの削除が可能だ。
Nebul.usのサイトはUIもグラフィクスもよくできている。デフォルトでは、ユーザのWeb閲覧履歴が下の図のようにドーナツ形に表示され、訪れたサイトと滞在時間が色つきの輪で表される。この輪を、時計の針が描くと考えると分かりやすい。つまり、どのサイトを何時から何時まで何時間訪れたかが分かる。閲覧履歴と共に、Twitter上のつぶやきやlast.fmで聴いた曲などもその時間帯を表す輪として表示される。このドーナツ表示はなかなか楽しいが、ふつうの表形式で履歴を表示させることもできる。なお、CEOのAlex Hufによれば、表示はすべてタッチスクリーンで操作できるように作られているそうだから、これからのタブレット機の時代を先取りしたサイトでもある。

Nebul.usの用途は、主に二つだろう: 友だちとコンテンツを共有するソーシャルサイトとしての使い方(完全公開でもよい)と、仕事上必要なコンテンツやサイトを正確に思い出して再取り出し〜再訪問するためのツールとしての使い方だ。前者はDiggやDeliciousなどと競合する使い方だが、Nebul.usのユーザは各サイトの共有ボタンを押さなくても、閲覧履歴そのものがサイトや記事に対する“投票”になるという特徴がある。そして後者の仕事上の使い方は、RescueTimeのようなサービスと競合する。
いろんな使い方ができるのはいいが、このサイトを初めて訪れた人は、何のために何をどうするのか分からなくて混乱するだろう(ぼくも混乱した)。でも今回の公開ベータの結果から学んで、サイトをもっと分かりやすくすることは十分に可能だ。ユーザにとってハードルになるのは、自分のWeb閲覧履歴を人と共有する、という考え方そのものだろう。Nebul.usがユーザのプライバシーとセキュリティをどれだけ強化しても、自分の情報がクラウドに載ってしまうことには、びびってしまう人も多いはず。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))





