先月、SkypeはVoIPテクノロジーのスタートアップGizmo5を買収しようと交渉していた。SkypeのP2Pテクノロジーに関する厄介な訴訟に対するバックアップとして理想的だったからだ。 Gizmo5のSIP〔セッション確立プロトコル〕を利用した汎用のインフラは、SkypeのP2Pによる独自技術を代替することが理論的には可能だ。
ところが、Skypeの訴訟で和解が成立したため、SkypeにとってGizmo5の戦略的価値は低下した。 複数の情報源によれば、そこでGoogleはすかさずGimoz5を買収したという。価格は$30M(3千万ドル)前後といわれる。
情報源によれば、買収契約はすでに締結ずみであり、間もなく公表されるとのこと。
Gizmo5のテクノロジーはGoogleが現在提供している多くのサービスに利用できる。ユーザーはコンピュータ上でGoogle Talkを使って会話ができるが、PSTN〔公衆回線〕へ接続することはできない。つまり一般電話へは発信も受信もできない。ところがGizmo5はすでにこういったサービスを提供している。
Google VoiceはすばらしいVoIPサービスであり、転送サービスだが、このサービス内には発信・受信元がない。Gizmo5はすでにGoogle Voiceを組み込んでいるが、Google Voiceのユーザーに対してソフト的な発信・受信元を提供している。つまり、Gizmo5の技術を利用すればGoogle Voiceのユーザーは自分のコンピュータから電話の発信・受信ができるようになる。
Gizmo5はGoogle VoiceとGoogle Talkを統合して単一のサービスにまとめ上げるカギになるのではないかと私は思っている。そうして統合されたサービスが生まれれば、Skypeの手ごわいライバルになりそうだ。
Gizmo5は2003年4月の創立で、現在までに$6M(600万ドル)の資金を調達している。この他にファウンダー、CEOのMichael Robertson自身も、額は不明だが、出資している。RobertsonはGizmo5以前にはMP3.comとMP3tunesを創立している。両社とRobertson個人は音楽レーベルから巨額の著作権侵害訴訟を起こされて話題になった。.
われわれはGizmo5とGoogleにコメントを求めている。
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)
