Find、Follow、Feed:YouTubeのソーシャル戦略と番組問題の解決法
by Jason Kincaid on 2009年11月12日

お気付きでないかもしれないが、YouTubeは進化している。ヘッダーの角が丸くなったなどという些細な変化まで気付かれる、Facebookのようなサイトと違い、YouTubeでは、多くのことが起こりすぎていて新機能を見逃がすこともしょっちゅうだ。しかし確かにあったし、近いうちにまた出てくる。今週私はYouTubeに呼ばれて、ビデオポータルたるYouTubeが、いかに本来のソーシャルサイトとしての役割を果たしつつあるか、毎日アップロードされるコンテンツの海の中から、ユーザーが面白いものを見つけるのを手助けするために、何をやっているかについて聞いてきた。

YouTubeのプロジェクトマネージャー、Brian Glickが、YouTubeのソーシャルなトレンドを3つの「F」で表した。Find、Follow、Feedだ。前の2つは大体見ての通りだ。Findとは、サイト上で、既に知っている人や興味を持っていた人を見つけることを指し、次にその人の活動をサイトの登録チャンネル(Subscription)でFollowする(どんな項目の通知を受けるかは、登録チャンネル、お気に入り、最新アップロード等、細かく指定できる)。最後がFeedで、これは本当はShareと呼ぶべきものだ。YouTubeのFindとFollowの機能でコンテンツを見せられた後、今度は自分がそれを他の人と共有して、フォローしている人たち全員と共にサイクルを新しくしようという発想だ。


次にGlickは、YouTubeの製品管理ディレクターのHunter Walkと共に、上の図にある循環サイクルを実際に機能させるために、サイトとして行っていることの概要を話してくれた。話に出てきた機能の殆どはすでに公開済みのものだが、派手に宣伝されなかったので存在に気付いていないかもしれない。6月には、ビデオをアップロードしたことを、Twitter、Facebook、Google Readerに直接流せるサービスを開始した。どこのメディア共有サイトでも、かなり前からやっていることなので、大した話ではないと思うかもしれないが、実に大きなインパクトがあった。YouTubeによると、AutoShare機能で発信されたツイート1件につき、平均7件のYouTubeセッションが起きていると言い、その数は増える見込みで、YouTubeがさらに薦めればなおさらだろう(このトラフィック効果を見れば、薦めるに違いない)。もう一つ興味深いデータがある。YouTubeは、Twitterでツイートされることの多い2番目のブランド名であり、1番目はTwitter自身だ)。

また、YouTubeではチャンネルの登録やサイト上の友だちをフォローすることを推進しようとしている(これまでYouTubeのアカウントの構造がおかしかったため、Gmail上で作られたソーシャルグラフを利用できなかった)。それも先月変更され、YouTubeにいるGmail友だちをフォローするよう薦めるFriend Suggst機能が始まった。10月以来、新機能による新規チャンネル登録が100万件あった(ただし、元々他のしくみを通じて多くの人が登録しており、毎日100万件の新規チャンネル登録がある)。

共有機能以外に、GlickとWalkが話してくれたのは、ユーザーが魅力あるコンテンツを収集するのを支援する取り組みについて。Walkによると、平均的YouTubeユーザーは1日当たり15分程度サイトで時間を費やしているが、一方テレビを見るのには何時間も費やす。この違いの理由には、YouTubeではユーザー側にある程度の作業が伴うという事実が関わっている。サイトの前に座っているだけでは番組は出てこない(それをやろうとしているスタートアップも何社かあるが)。そこでYouTubeは、最近強調し始めているサイトのソーシャル機能を活かして、コンテンツを収集しようとしている。まずはFeedのようなホームメージ上のウィジェットを通じて行い、いずれは他の方法も利用する。Walkは、「過去24時間以内に見逃がした物」を見せくれるという機能について話してくれたが、どこかFacebookのビデオ用ニュースフィードに似ている気もする。

この番組問題が、YouTubeが一種の報奨システムを導入するきっかけになることも考えられる。コンテンツを早い段階で見つけてバイラルなヒット作品になるのを手助けした人に報いるためのものだ。これをポントシステムのような形で実施するのか、あるいは全く別物になるのかは不明だ。現時点ではそれらしきシステムは、まだ開発の初期段階にあるようだが、YouTube社内を行き来しているアイディアであることは確かだ。

WalkとGlickがもう一つ指摘していたのは、面白いコンテンツを探すためには、YouTube自体で起きる行動のみに頼る必要はない、ということだ。貼り付けられたYouTubeのビデオは、ウェブ上の無数のサイト上にあるのだから。YouTubeは、あるビデオがどこに貼られているかを知っている上に、Googleのデータのおかけで、そこが〈どんな〉サイトかもわかるため、かなり効率が良い。例えば、ESPNのウェブサイトに埋め込まれたあるビデオが、多くの再生されていたなら、YouTubeのスポーツファンにアピールするだろう。YouTubeは、特に有名なコンテンツ共有者に対して、新しい「As Seen On」ウィジェットを使って報奨しようと考えている。ユーザーのサイトが、あるビデオの再生回数を増やすのに貢献すると、YouTubeがニュースページの中でそのサイトをハイライトするというもの(下のスクリーンショットは、YouTubeの「News」セクションに出たもの)。

ソーシャルの面でも、番組収集の面でも道はまだまだ遠い。正直なところ、私はたくさんいる友人たちと、YouTubeの登録チャンネルを通じてやり取りしたことは一度もないし、多くの人が同じだということも知っている。しかし、まだまだYouTubeには、低いところになっている果実で利用できるものがたくさんある。YouTubeは、Gmail統合のほかに、Facebook友だちでYouTubeにもいる人を見つけるために、Facebook Connectを利用できるようにすることを考えるかもしれない(GoogleとFacebookの半ライバル関係を考えると、先は長いかもしれないが、既にYouTubeは、Facebook Connectの制限版を実装している)。

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(翻訳:Nob Takahashi)