
Rupert Murdochが彼のニュースサイト〔複数〕に対してGoogleが行うインデクシングを禁ずる云々という話に対しては、一貫して傍観者の立場をとってきた。なによりもまず、彼は単純に無知な男だと思うからだ(大量のトラフィックを失うことが分かってない)。それに今日(米国時間11/13)は、Erick Schonfeldがこんな記事*を本誌に書いた〔*: Google拒否はニュースメディアの自殺行為だから誰もNews Corp./Murdochの煽動には乗らないだろう、という考察〕。
しかし突然この話は、いろんな理由でおもしろいと思えてきた。伝統的ジャーナリズムの自滅行為がおもしろいのではなく、検索をめぐる戦争が興味津々なのだ。
MahaloのCEO Jason Calacanis〔TechCrunch50の共催者〕は、AOLにいたころ、今はMurdochのデジタル部門を統括しているJonathan Millerと一緒だった。そのJasonが先週、あるビデオ(下に埋め込んだ)で単純な提案を述べた: MurdochはGoogleによるインデクシングを拒絶するだけでなく、Bingに有料で独占的にインデクシングさせるべきだと。しかもさらに、TechCrunch EuropeのMike Butcherが、すでにそういう動きがあるという記事*を今日載せた〔*: Bingのイギリス法人のトップがイギリスなどヨーロッパ各国の新聞社(や出版社)のトップを招いてインデクシング拒否技術とそのプロトコルに関する研究開発費の寄付を申し出た、というニュースとこれに関する考察〕。
多くのメディア企業がMurdochに同調したら、Bingにコンテンツで大差を付けられるGoogleは苦境に立つ。Wall Street Journalと、それに、そう、たとえばThe New York TimesのコンテンツがBingの検索結果にしかないとなったら、検索を日常的に使うユーザの多くが突然、Bingに移行したい気持ちになるだろう。
これによって、これまで検索エンジン側にあまりにも偏っていた‘ネット権力’みたいなものが、コンテンツサイト側にもやや、もしくは大幅に、傾くことになる…後者がうまくやればだが。コンテンツをインデクシングする権利をめぐる激しい競(せ)り戦争が、MicrosoftとGoogleのあいだで勃発するだろう。それはちょうど、過去に、サードパーティのサイトへの検索広告の掲出をめぐって、競り戦争が勃発したのと似た状況だ。
Murdochがこの、インデクシングをめぐるメキシコふう決闘〔上の写真、どっちも先に引き金を引けない〕を最後まで戦い抜く気があるのなら、それを正しくやり抜いて、Googleの心に神への畏れの気持ちを植え付けることすらできるだろう。傍観者としては、その花火見物を楽しみたいね。
ここにはもちろん、前座の演(だ)し物もある。検索に関するMySpaceとGoogleの契約は来年までなので、再交渉が待っている。この契約はMurdochのNews Corp.に毎年$300M(3億ドル)をもたらしている。そして当然、その大金を払っているのはGoogleだ。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))




