Adobe Systemsは1週間ほど前に700人のレイオフ(全世界の社員の9%にあたる)を発表したところだが、今回は長らく待望されていた新製品をリリースした。Flash Player 10.1とAIR 2.0だ。
いずれも当面はベータ版の扱いになるが、Adobe Labsからすべての主要プラットフォーム(Windows、 Mac、 Linux、x86ベースのネットブック)が同時に発表された。
アップデート: 失礼。記事をちょっと早まって発表してしまったようだ。現在こちらのリンクからダウンロードできる:Flash Player 、AIR。
残念だが、携帯プラットフォーム用のFlashプレイヤーのアップデートを期待していたユーザーはもう少し待たねばならない。 この点については後で触れよう。
デスクトップ・ブラウザ用Flashプレイヤーと最近相当に普及してきたクロス・プラットフォームのラインタイム環境であるAdobe AIRのバージョンアップは10月上旬に告知され、Adobe MAX 2009イベント(下のビデオ参照)でプレビュー版が披露された。したがって内容についてはあらかた周知のことと思われるので、ここでは簡単なまとめを報告しておこう。
Adobe AIR 2、Flash Player 10.1共通の新機能
- マルチタッチの各種ジェスチャー(当然だがマルチタッチ・スクリーンが必要)
- グローバルのエラー・ハンドラー。デベロッパーはすべてのランタイム・エラーを単一のハンドラーで処理できるようになった。
- ローカルのマイクロフォンへのアクセス。これでやっとローカルのマイク入力をサーバ経由で録音せずにすむようになった。
さらに、Adobe Flash Player 10.1はWindowsデスクトップ、ネットブック、携帯上でH.264のハードウェア・デコードを利用できるようになっている。
こういう便利な新機能を携帯でも利用したいユーザーは多いだろうが、まだしばらく待たねばならない。Palm webOS向けの公開ベータは今年中にリリースされる予定だが、Google Android版は2010に入ってから、Blackberry版はさらに遅れる見通しだ。
Adobe AIR 2.0のめぼしい新機能は次のとおり。
- ネーティブ・プロセスAPI。AIRアプリがローカルマシンのネーティブ・アプリと協調動作できるようになった。
- 大容量記憶装置の検知。カメラやUSBメモリを接続したことをAIR 2アプリが検知できる。
- オープン・ドキュメントAPI。 AIRアプリはファイルや関数についてデフォールトで実行されるべきアプリケーションをOSに尋ねることができる。
- ソケットのサポートの強化。AIRを利用したローカル・サーバ、P2Pアプリなどが考えられる。
- WebKitの高速化。JavaScriptエンジンが高速化され、新しくHTML5/CSS3がサポートされた。
(オリジナル画像: Ryan Stewart)
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)
