チャンスを逃すな―2010年はAndroidビジネス元年になる
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by ゲスト ライター on 2009年11月23日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

編集部注:Android携帯の販売台数はまだiPhoneに及ばないものの、最近ますます多くのデベロッパーがAndroidアプリのマーケットに参入し始めている。この記事はWhitepagesの副社長、Kevin Nakaoの寄稿。Nakaoは「今こそAndroid マーケットに飛び込むべきだ」と主張している。(Whitepagesは新しいAndroid アプリを来週発表の予定)。NakaoのTwitterアカウントは、@knakao

携帯ゲームのGameloftがAndroidゲームの開発を断念したというニュースが入ってきたところだが、この決断は誤りだと私は思っている。GameloftがAndroidを諦めた理由はよく理解できる。今年1月にリリースされて以来、われわれWhitepagのCaller IDアプリはAndroidアプリのトップ10に入っている。しかしこのアプリの売り上げはわずか5万4千ドルだ。われわれのiPhoneアプリのダウンロード数は100万単位だが、Androidアプリはその17%に過ぎない。

投資に対する見返りは現在のところさほど多いとはいえない。にもかかわらず、私はAndroidアプリには来年は巨大な可能性が開けると信じている。理由はこうだ。

オープン・マーケット

Androidはテクノロジー面でオープンソースであるだけでなく、一般ユーザーがアプリを検索、ダウンロードして入手するチャンネルに関してもオープンなプラットフォームを提供している。iPhoneの場合、ユーザーがアプリを入手できるのはAppleのiTunesと公式AppStoreに限られる。Androidでは、オープンプラットフォームのおかげで、MobiHandHanDango のようなサードパーティーのアプリケーション・ストアが開設できる。最終的にはユーザーがAndroidアプリを購入できるチャンネルは非常に広いものになるだろう。Googleは自身のAndroidマーケットの使い勝手の改善に引き続き努力している。これもアプリのデベロッパーにとっては追い風だ。たとえば、最近の1.6OS(Cupcake)のアップグレードはマーケットに良い刺激となった。われわれのCaller IDアプリのダウンロードは即座に18%アップした。

ユーザーが支払いやすいオプションが導入された

AndroidがiTunes並みのユーザーを獲得するのはまだ先の話になるだろうが、「おすすめアプリ」のリストやアプリケーション内での購入支払いが可能なことなどが後押しして、マーケットへの参入者が急速に増加しつつある。これには電話料金に含めて支払いを処理できるキャリヤも含まれている。物品やサービスの販売に非常に魅力的な簡便な支払い手段だ。11月上旬にキャリヤのT-Mobileは独自の電話料金統合型のAndroidマーケットを発表した。これによってユーザーは毎月の電話料金の支払いといっしょにアプリの料金を支払うことができる。GoogleのAndroidマーケットのロードマップには毎月定額を支払うタイプのオプションも用意されている。

電話料金合算タイプや定期支払いタイプなどユーザーが料金を支払う際に抵抗の少ない方法が提供されることはデベロッパーの売り上げを飛躍的に伸ばす可能性がある。たとえば、われわれは最近、ユーザーが電話番号を566587(LOOKUP)にテキストメッセージとして送信することで電話をかけてきた相手の身元を調べることができるサービスをローンチした。この場合、電話料金合算タイプの契約率はアプリケーション・マーケット経由の契約率の2倍にも上った。さらに契約ユーザーの34%は、一回あたりの従量制料金ではなく、利用回数無制限の月極め料金の契約を選んだ。

複数アプリが常時起動できる

最近の人気アプリは音楽ストリーミング、Facebookのニュースフィード、Skype、IM、Caller IDなど、常時接続を前提するものが多い。こうなると、Androidが複数のアプリを同時に走らせることができる能力がますます重要になってくる。「常時接続でいつも皆と一緒」的な利用法が携帯電話に普及することは、広告、ことにユーザーの位置情報を利用した広告に不可欠の前提である。アプリの提供者は、多数のアプリを同時に作動させることができるAndroidの方がより長時間ユーザーに対して広告を表示するチャンスがあると期待できる。これはより多くの広告収入につながる。広告主は位置情報を利用した広告で、店舗やレストランなど実際の購入が行われる場所の付近にいるユーザーに広告を提示できるようになる。ユーザーがサービスを利用する頻度が高ければ、ユーザー数が不安定に増減することも防げるだろう。

T-Mobileが始めたことをVerizonが一気に拡大する

アメリカで最初にAndroid携帯を提供したのはT-Mobileだった。おそらく他の米国キャリヤだったらあれこれといらぬ口を出そうとしたかもしれないが、T-Mobileはオープンプラットフォーム方式をそのまま受け入れた―そしてそれが正しかったことを証明した。オープンプラットフォームはウィルスその他の悪意あるアプレケーションやハッキングの巣窟になるという懸念が理由のないものであることが分かった。そして今回、VerizonがAndroidに大規模に参入した。Verizonには8900万のユーザーがおり、1ユーザーあたりのデータ通信売り上げは$15.69となっている。これに対してT-Mobileはユーザー3350万、ユーザーあたりデータ通信売り上げは$10だ。ちなみにキャリヤの中では4830万ユーザーに対して$19ドルと、データ通信売り上げがもっとも大きい。一言でいえば、VerizonとSprintはAndroidに膨大なユーザーと売り上げをもたらす力がある。

AndroidはiPhoneを潰す必要はない―独自の存在を確立するだけでよい

デベロッパーはゲーム・プラットフォーム、ブラウザ、OSを複数サポートしなければならない。逆にAndroidはデベロッパーの投資を正当化するだけのユーザーベースを獲得しなければならない。Googleが自由かつオープンで正当な競争が行われるエコシステムの提供を今後も続けるなら、デベロッパーの得る利益は大きい。Androidアプリをリリースしてわずか半年でわれわれはすでにかなりの投資額を回収している。さらに、GoogleがVerizon、T-Mobile、Sprint、Motorola、HTC、Dell、Samsungなどのメジャー・プレイヤーと協力しながらプラットフォーム拡大の努力を続けていくかぎり、来年は大きな利益を計上できるものと考えている。

独創的なアイディアが生かせる

今後、デベロッパーは既存のiPhoneアプリを単にAndroidに移植するだけではいけない。われわれが最初にAndroidに興味を持ったのは、iPhoneの場合デベロッパーには利用が閉ざされていたOSの深い機能がAndroidの場合は自由にアクセスでき、デベロッパーがさまざまなイノベーションが実現できる可能性がある点だった。またAndroidアプリにはiPhoneのような審査・承認の手続きが必要ない。これによって開発から公開までの時間が短縮されるだけでなく、デベロッパーの創意が自由に生かされ、さまざまな方法でユーザーに財布を開かせることも可能になっている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

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