何考えてるんだ? 米軍の無人偵察機が撮影するビデオがロシア製の$26のソフトで漏洩中
by John Biggs on 2009年12月18日

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Wall Street Journalが大騒ぎしすぎてるのか、アメリカの産軍複合体に非常に大きな問題があるのか、どちらか分からないが―多分両方なのだろう。

WSJの記事によると、イラクの武装勢力はSkyGrabberという$25.95ドルのロシア製のソフトを使ってPredator無人偵察機の撮影するビデオ・データの傍受に成功しているという。SkyGrabberというのは要するに衛星インターネット通信傍受ソフトだ。

私はスーパー科学者ではないが、簡単にいえば、イラクの連中は衛星放送受信用のパラボラアンテナを空に向けて偵察機からのビデオ信号を探し出して傍受しているということのようだ。そこらへんのハッカー気取りのガキどもがタダで映画を見ようとして日ごろやっているのと原理的には同じことである。

こういった衛星傍受アプリの本質はLANのパケット傍受アプリだ。衛星からのダウンリンク・パケットを解析して所望のストリームを取り出すわけである。たとえば、私と同一のLAN内にいる別のユーザーがスパイダーマンをダウンロードしているとしよう。このデータが暗号化されていなければLAN傍受アプリを使って私もスパイダーマンを見ることができる。理屈からいって、衛星経由のデータであっても当然同様に傍受できるはずだ。しかもアホタレな米軍は適当にMegaUploadサービスを使ったためか、北米防空司令部のFTPサーバが暗号を処理できないためか知らないが、とにかくPredator無人偵察機からのデータを平文のまま処理していることになる。米軍では量子暗号通信まで研究しているというのに、PredatorチームはQuake 2のやりすぎ で頭がどうかしたかしていたのではないか?

Declan McCullaghは次のように書いている。:

Predator無人偵察機は、通信過程の最終段階で、地上の操作員に対してビデオ信号を送り出すダウンリンクを暗号化していないため、軍・情報機関では以前からこのような情報漏洩問題が生じうると認識していた。(これに反して、一般のインターネットではユーザーがクレジットカードカード情報やウェブサイトへのログイン情報を送信する際には途中の経路で傍受されないよう暗号化処理されている。また現代の携帯通話もほとんどの場合暗号化されている)。

そう、やっぱり最後に操作員が衛星から受信するビデオ情報は暗号化されていないのだ。その理由はとうてい見当もつかない。ネットワーク技術にほんの初歩的な知識でもあったら暗号化せずにすませるなどとは考えられもしないのだが。帯域幅を少々節約しようとしたのか?

この問題は引き続きフォローするつもりだ。しかし現在のところはひたすら呆れている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

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