
半年前にShopkickというスタートアップについて書いたとき(当時の名前はMOBshopだったが)、最終製品がどんなものになるのか、詳しいことはほとんど聞けなかったが、シリコンバレーの一流投資家たち…Kleiner Perkins Caufield & ByersとReid Hoffman…が投資していることが印象に残った。
CEOのCyriac Roedingは、2010年に立ち上げるShopkickについてこう言うだろう: モバイルフォーン(携帯電話)と物理的なショッピング世界とのあいだにあるギャップに橋渡しをする、と。
そのShopkick社が今日(米国時間12/23)、CauseWorld*というものを立ち上げる。それは、“お店へ行くだけで一日一善ができる初のモバイルアプリケーション”だ。このアプリケーションは今日おそくに、iPhoneのApp Storeで入手できる。Androidはもうすぐ、そしていずれ、そのほかの機種用も出る。〔*: causeは‘大義’と訳されるが、なにか立派な主義主張や思想、それに基づく運動や活動のこと。たとえば、『先進国が率先して核廃棄を』。〕
ユーザがお店へ行ってCauseWorldにチェックインすると“カルマポイント(karma points”という得点をもらえる。お店で買い物をする必要はなく、カルマポイントは9つの非営利活動への寄付になる。CauseWorldの会員企業であるKraft FoodsやCitiなどの一流大企業が、カルマをドルに換えて実際の寄付をする。9つの中には、飢餓救済、スーダンの水支援、アマゾン流域の森林保護、などなどの活動がある。
その仕組みはこうだ: まず、FoursquareやGowallaのように、近くのお店を教えてくれる(ただしチェックインするとカルマがもらえる店だけ)。お店に入って、チェックインして、カルマポイントをもらう。カルマがたくさんたまったら、それをいろんな活動に寄付できる。そうすると、ごほうびのバッジをもらえる。


KraftとCitiはCauseWorldの最初のテスト期間中に50万ドルを寄付するが、寄付をする会員企業は今後もっと増えるそうだ。今のところは、客足が増えるお店側は一銭も払わない。入客数はShopkickがお店に教えるのだろう。現実世界では、店のタイプにもよるが、入客数の25%から90%が実客になる(現実世界ではコンバージョン(conversion, 見る人が買う人に換わること)というWeb業界用語は使わない)。25から90と、実客率の幅が大きいのは、たとえば、夜の7〜11時にスーパーへ来る人でひやかしはほとんどいないが、Best Buyならひやかしも多い、ということ。
CauseWorldの慈善目的はリッパだが、ビジネスプランもなかなか頭がいいね。人が、わざわざそのお店に入る、ちょっとした動機になるからね。ぼくがGapやNordstromsの経営者なら、このいわば見込み客作りサービスに対して、今からでも金を払うよ。そうだ!、ぼくならカルマポイントを大量に買い上げて、本誌主催のイベントのときなんかの景品にするね。
しかもうまくできてるのは、有名大企業は慈善活動などへの寄付を企業イメージ作戦の一環として必ずやっていること。そのための専門の部署まである。寄付を一般世間に知らせるための広告出稿量も多い。最初からこれに飛びついたCitiとKraftも、すごいエライよなー。
下のビデオは先週Cyriacにインタビューしたときのだ:
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
