2000~2009:予想外のサクセスストーリー
by Doug Aamoth on 2009年12月30日

ten-yearsもうすぐ2010年だ。そこで本誌界隈では、2009年、あるいは過去10年に出た製品で何がとくに良かったかが雑談の話題になる。今回はその第2弾をお送りする。


優勝:Apple iPodとiTunes Store

Ipod_1GApple製品についてあなたがどう感じていようとも、初代iPod ― 2001年10月の発売された ― がデジタル音楽の世界にとてつもない衝撃を与えたことは誰も否定できない。

iPod以前、MP3プレーヤーといえば、ダサくて、ひどいインターフェースで、バッテリー寿命は最悪だった。われわれギークたちは、ArchosやDiamond等の初期モデルを持っていたが、一般市民が持ち歩くところを見ることなどなかった。そこへこの純白のミニマリストな音楽プレーヤーがホイール(エッ?)と共に現れた。そして、iTunesなるプログラムが音楽のコピーを簡単にしてくれるというではないか?

10時間のバッテリー寿命に加えて、5GBまたは10GBの容量、そして普通の人でも十分に使える簡単なインターフェースによって、誰もがCDのすべてを手にするようになった。

そして、2003年に登場したiTunes Storeを考えてみたい。「iPodのみ」が使えるDRM暗号化された楽曲を99セントで販売するデジタル音楽ストアである。それがどうだ。誰もが買いに走った。それは、簡単で早くて探しやすかったからだ。2009年に早送りして見てみれば、iTunesは「全世界のデジタル音楽販売の70%」を占め、現在世界最大の音楽小売業者である。


準優勝

xbox Microsoftのゲーム機戦略

家庭用ゲーム機は、1980年代にNintendoとSegaという日本企業2社によって出発した。そして、第3の日本企業、Sonyが戦いに加わり、PlayStationでレベルを引き上げた。Segaは、最後のチャンスであったSaturnを1999年に終了し、ついに息絶えた。では、Segaが残した穴を埋めるのは、どの日本企業だろうか。

何と、Microsoftだった。

最初のXbox本体は重さ700ポンドで、熱と騒音を発し、ビュイック並みの大きさのコントローラーが付いていた。しかし、それは基本的にビデオゲーム用に増強されたコンピューターだった。Pentium III CPU、NVIDIAグラフィック、そしてハードディスク(それまでには無かった)。ゲームは見た目にもすばらしく、実際すばらしかったが、恐らくもっと重要なのは、面白かったことだろう。Microsoftという、オペレーティングシステムを作ることで知られる会社が、ゲーム業界の最先端に乗り込んでそこに確固たる地位を築いたのである。

cgブログ

ブログは有形の商品ではない。しかし、ここCrunchGearにいるほぼ全員が、おかしな連中が書いた日記に毛が生えたようなものに端を発するコンセプトで、全生計を立てているという事実は、それ自体狂気の沙汰である。ブログはこの10年間に始まったものではないが、飛び立ったのは間違いなくこの10年である。

主要ジャーナリズム対ブログの議論に、ここで立ち入る必要はないが、主要ジャーナリズムとブログの境界線が日に日に曖昧になってきていることだけは言っておきたい。

flipシンプルな機器

現代の高度な社会では、テクノロジーがより高速に、より強力に、より複雑になるにつれ、われわれも、より複雑なインターフェースや機能を使いこなせるようになると、みなさんは考えるかもしれない。しかしそれとは反対に、シンプルなものへの回帰が見られた。iPhoneにはメインボタンが1つだけ付いている。カムコーダーのFlipは、直接パソコンに差し込めるし、ネットブックではちょっとしたネットサーフィンと文書作成くらいしかできない。

しかも、FlipやiPhoneやネットブックよりも機能満載の製品が、ずっと安い価格で手に入るのだから、本当に使いやすくなければ、一般消費者は大挙して安い方を買いあさっていたはずだ。

シンプルさへの動きは、この10年の初め頃から徐々に始まっていたが、現在それが全盛を迎えている。将来は、機能とシンプルさの妥協を減らし、両者がうまく融合することを期待したい。


編集部雑談

Devin:Wii。 あのネーミングでねぇ。Nintendoがあれだけの台数を売ったことが今でも信じられないよ。ゲームがダメだと言うのではないけど、あれだけ流行るとは全く予想できなかった。会社にとってはよかったけど。

Greg:ブロガーとしてのぼく自身。それってありだっけ。だめ? だったら、Haloのシリーズを挙げたい。あちこちのMacworldで発表された後、いまいましくもMicrosoftに買われたんだ。言っとくけど、これは全部2000年に起きたこと。当時、Microsoftがゲームで知られているとすれば、ソリテアとフライトシミュレーターだけだった頃だ。

Matt:Moto RAZR(*)を覚えているだろうか。もちろん覚えているはず、だって過去10年間、地球上ひとり残らずが持っていたのだから。ぼくは今でも持っている。$500出して買ったやつが、ガラクタ引き出しの中に。それでも、あの超薄型二つ折りがあんなに売れると思った人はいなかったと思う。今でも使っている人を5人知っているという人がいたら$10出すよ。(*:Motorola製の携帯電話)

Nicholas:ぼくは手を抜いて、上のリストにほぼ賛成としておく。たしかぼくは、Microsoftがそれまで殆ど実績のなかったビデオゲーム業界に打って出たことに一票を入れたと思う(Dreamcastが開発者用オプションとしてWindows CEを提供していたことはある)。ただ、Microsoftが金に物を言わせて家庭に入り込んだだけ、と考えれば、全く驚くにはあたらない。iTunes Storeが予想外かどうかもぼくにはわからない。あれがデビューした頃ぼくらは、誰かが、誰でもいいから、音楽ダウンロードショップを始めてるれるのを待っていたからね。あのAppleが、当時すでに一定の成功を収めていたiPoの製造元であるAppleが最初にショップを開いたのは、それほど驚くことではないだろう。むしろ予想通りと言ってもいい。10年間で最大のサプライズは、1996年にハルク・ホーガンがnWoに入ったことだ。

Dave:ぼくはネットブッグにする。あの非力で小さな画面でオモチャみたいなキーボードのパソコンが、あれだけ普及するなんて、誰にも予想できなかった。実際「より強力に」という業界標準にもムーアの法則に反しているし、発祥も主流以外からだった。ネットブックの狂乱がいつまで続くかわからないけど、今のところAcerとMSIが勝ち組だろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)