夕べ(米国時間12/31)、カーソン・デイリーが“さあ新年だ、思いっきり騒ごうぜ!”と言い出すのを待ってるとき、気がついたらぼくは泥酔して手にグラスを持ったまま友だちの家の芝生で大の字になっていた。空には星が見えた。ふと、あることを考えた。それはもしかして、今このとき、アメリカ人の全員が考えていることかもしれない。
Steve Jobsは「新年の誓い」をするだろうか?
つまり、個人生活の面では、これからも癌のケツを蹴り上げ続けることと、おそらくワードローブを建て増しすることぐらいしか、Jobs様がご決意なさることはないと思う。しかし彼のいちばんのお気に入りプロジェクト(ただしあれじゃないやつ)は、そろそろ、もうすこしなんとかしてもいい頃合いじゃないだろうか。
まあ、まあ、Appleファンのみなさま、落ち着いて、落ち着いて。iPhoneは多くの点でただただすばらしいですが、でも、欠点はある。Motorolaの”iDont”キャンペーン*が証明しているように、競合他社はiPhoneの欠点をからかうのが大好きだ。iPhone OS 3.0の立ち上げから6か月になる今となっては、かなりの部分が古くさく感じられてきた。モバイルはいよいよ競争が激化し、Androidも一人前になってきたようだから、古くさく見えるシステムは、どこよりもまず、Apple自身が嫌うはずだ。〔*: iPhoneが“ぼくにはあれができない、これができない”と泣き言を言う広告シリーズが、Droidの立ち上げ時に使われた。〕
というわけでここでは、「AppleとiPhoneのための2010年の6つの誓い」をお届けしよう。一方的な願望にすぎないが、Appleの人たちの今年のTODOリストのつもりだ。
- バックグラウンドプロセスをシステムが独占するのをやめろ:
Apple自身のアプリケーションはクローズしたあとでも動き続けることができるが、このプラットホームで使えるそのほかの10万本の*アプリケーションにはそれができない。〔*: App Storeにあるアプリの本数が10万。〕
バックグラウンドプロセスをシステムが独占する理由としてAppleは、バッテリ寿命を挙げている。しかし脱獄犯たち(jailbreakers)がかなり前から提供しているbackgrounderというアプリを使うと、どんなアプリケーションでもバックグラウンドで動かせる。しかも、なんと、バッテリの寿命は変わらないんだ。
今ではバッテリを大食らいするアプリもあるだろう。でも電池を使う製品はなんでもそうだけど、どう使いこなすかはユーザの責任だよ。
- ホームに頻繁に行くのをやめろ:
これは上の1番と関係がある。本格的にバックグラウンドプロセスをサポートしたら、アプリケーションの切り換えも速くしなければならないはず。ホームスクリーンはたいへんけっこうですが、アプリを切り換えるたびに見なくちゃならないもの?
牢破りたちのコミュニティで最近、Proswitcherというアプリが生まれた。これを使うと、バックグラウンドで動いているアプリケーションの切り換えができる。switcherの呼び出し方は、ホームボタンを押す、トップバーを二度たたくなど、10種類ぐらいある。PalmのwebOSのカードシステムのもろ物真似だけど、とってもスムースで使いやすい。ぼくのiPhoneの使い方を、すっかり変えてしまったぐらいだ。
![Screen shot 2010-01-01 at [ January 1 ] 4.57.23 PM Screen shot 2010-01-01 at [ January 1 ] 4.57.23 PM](http://www.mobilecrunch.com/wp-content/uploads/2010/01/Screen-shot-2010-01-01-at-January-1-4.57.23-PM.png)
- もっとましなカメラを搭載せよ:
最初の2世代までのiPhoneは2メガピクセルのカメラだったが、3GSはそれを3にアップした。3って、3メガピクセルのこと?だよね。画像の良さは画素数で決まるものではないけど、でもスマートフォンの高級機がいまどきたったの3メガピクセルでは、悲しすぎるよ。
拡張現実(augmented reality, AR)、画像処理、ビデオの共有などをスマートフォンの上で日常的にやるようになると、カメラももっと高性能高品質でないとだめだ。次のiPhoneは、ちびちびと1メガピクセル増やすんじゃなくて、カメラの抜本的な大アップグレードをしてほしいね。
- Bluetooth Stackを導入せよ:
iPhoneはBluetoothに関してはもっぱらQualcommのBlueMagic 3.0だよりだが、その機能をほとんど使いこなしていない。OBEX(ワイヤレスファイル転送)やHID(Bluetoothキーボード)など、多くのBluetoothプロファイルが今や、そのほかのスマートフォンではスタンダードになっている。
そうそう、それから、Appleのみなさんが忘れないうちにWiiリモコンのサポートを加えてくださっても、ワルくないね。
- サイドロードができるようにして:
Appleは最近、頑固な態度をやや改めたようだけど、App Storeの10万本の陰では、入室を許されなかった100万本以上のアプリが泣いている。でも、まあ、そのこと自体はいい。いくないのは、そういういろんなアプリをiPhoneの上で動かせないことだ(ハッキング行為をしないかぎり)。
どんなアプリでもサイドロード*できるようになったら、みんなが幸せになれる。とくにパワーユーザはいろんなアプリを試せるし、一方Appleは、App Storeを自分好みのきれいな部屋に平気で維持できる(自分の価値基準を押し通しても、もう誰からも文句を言われない)。〔*: sideload, メディアや外部記憶装置からのロード。正規のdownloadに対して言う。〕
なぜそれをしないのか? ややまともな主張は、Appleが管理できないアプリケーションの入り口が増えたら海賊行為も増えるというものだ。しかしiPhone上の海賊行為は今すでに十分容易だ(実にものすごーく容易だ)。だからAppleに管理できないという状況は、今と変わらない。そんなリスクよりもむしろ、サイドロードできるメリットのほうがずっと大きい。
- バックグラウンド通知をまともなものにせよ:
バックグラウンドプロセスをAppleがサポートしない場合でも、バックグラウンド通知システムの改良は必須だ。Webアプリケーションではなくネイティブアプリケーションが主になるのに、Appleはその問題を全然真剣に考えなかった。その結果、通知システムは拙速の付けたり的になり、その弊害が露呈している。
通知は全画面を覆い尽くし、ユーザが今やってることの邪魔をする。一度に一つの通知しかできない。二つ目がやってくると、最初のは忽然とどこかへ消えてしまう。webOSやAndroidの通知システムと比べたら、あまりにもお粗末で涙が出てくる。
![Screen shot 2010-01-01 at [ January 1 ] 4.52.09 PM Screen shot 2010-01-01 at [ January 1 ] 4.52.09 PM](http://www.mobilecrunch.com/wp-content/uploads/2010/01/Screen-shot-2010-01-01-at-January-1-4.52.09-PM.png)
2010年のAppleにやってもらいたいことは、もっともっとある。AT&Tから離縁すること(あるいはもっと柔軟性のある関係にすること)も、その一つだ。でもこれ以上のことは、読者から聞きたい。2010年にiPhoneで変えてほしいことが一つだけあるとしたら、それはあなたの場合、何ですか? コメントで教えてください。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
