DellはCESでタブレット機らしいものを披露した。その話を聞いたときは興味を引かれたが、サイズを聞いて驚いた。画面サイズが5インチだ。5インチですよ、皆の衆。iPhoneより1.5インチ大きいだけだ。両手の親指と人差し指を直角に開いて小さな窓を作ると(写真家や映画監督がやるように)、だいたいそれが5インチの画面だ。手の大きさにもよるが。メディアや、テキストの多いコンテンツを長時間見るとしたら、それはきっとガラスを食べるみたいに楽しいだろう。
銃の戦いに剣を持ち込むやつがほかにもいる。Asus は6インチでフルカラーのeブックリーダーだ(なんで?)。そしてHPはもちろんMicrosoftと共同で中サイズの平凡な小型タブレット(tablette)を作っている。MicrosoftはCourierを捨てたらしいが、製図板などの上に置ける本当に斬新な製品だったのに。連中ArchosやVilivのことは知らないのかな? あの人たちの言う次世代デバイスがやることは、すでに今あるMID(Mobile Internet Device)で十分なのにね。AppleのiSlateはたぶん10.6インチの画面サイズだろう。それと戦うのに、その半分のサイズで十分と本気で思っているのかな?
下の図は、ぼくが今ざっと描いたもの。ぼくの場合は100ピクセルが1インチという縮尺でやったから、適当に大きくすれば実物サイズになる:
こんな小さな画面の製品を作る動機は何だろう? ケータイやPMP(Portable Media Player)なんかと同じく、iPodみたいに使うという気か。手のひらに乗せて、もう一方の手の人差し指や親指で操作する。必ずどこかを押さえるから、UIはそこを回避しなければならない。マルチタッチが主流になりつつあるから、こういう製品の仕様も変わるはずだ。しかしタブレット機とPMPは違う。ケータイとも違う。それは、キーボードのない完全なPCだ。さっき挙げたVilivやArchosは、まともなPCだが、でもMIDの窮屈な画面と入力のしづらさはどうにもならない。光学式非接触? スタイラス? でもそんな面倒な方式では、まず売り物にならない。OQOをおぼえているかな? 美しい製品だったが全然売れなかった〔下の写真〕。

【後略】
〔結局この記事が言いたいのは、Dell, HP, ASUSなど既存大手が、こんなオモチャみたいな製品を出しているかぎり、タブレット機はAppleの一人勝ちになり、価格競争も機能/性能競争も起きず、消費者の不利益がもたらされる、ということ。原文はここに。〕
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


