既にお聞き及びのこととは思うが、Twitterのおすすめリスト(SUL)が新しくなった。このリストに掲載されると(@TechCrunchのアカウントも掲載されている)日に数千ものフォロワーを獲得できることもあって、いろいろと議論にもなっていた。旧おすすめリストに掲載されていたアカウントの多くは100万以上のフォロワーを獲得した。このリストに掲載されていないアカウント所有者の中には、この仕組がフェアでないと異を唱えるむきもあった。またリストに掲載されているアカウント所有者の中にもおすすめ機能に反対する人もいた。いろいろな意見があったが、ともかくこのリストに掲載されれば100万人にフォローされ、リンクを公開すれば数百人のフォロワーしかいない人と比べ、膨大な数のクリックを生み出すこととなったわけだ。Twitterの共同創立者であるEvan Williamsもおすすめリストは気に入っていなかったようだ。そのような意見を受け入れてTwitterはおすすめリストをリニューアルした。そしてはやくもその影響が見て取れる。
統計に利用した数値はまだほんの少し(1日分のデータしかない)だが、以前からおすすめリストに掲載されていて新しいリストにも掲載されている人のデータを見ると、日々獲得しているフォロワーの数が急激に減少しているのがわかる。中にはシステムの変更に伴ってフォロワー数を減らしているアカウントさえある。
新しいおすすめリストは一見したところ以前のものと変わらないようにも見える。しかしカテゴリ分けを行っただけでなく、非常に大きく変わった点があるのだ。それはリスト上に掲載されたアカウントをワンクリックでフォローする機能がなくなったことだ。つまりフォローしたい人がいた場合、アカウント毎にフォローボタンをクリックする必要があるのだ。たいていの人は、わざわざ全員をフォローする必要など感じもしないだろう。
Twitterのシステム変更をうけて、TwitterCounterのデータを確認してみた。例としてTechCrunchのアカウントを見てみよう。このアカウントは以前のおすすめリストに掲載されていて、リニューアル後も掲載されている。このアカウントは平均して1日に2,989のフォロワーを獲得していた。それが昨日増えたフォロワー数は286に激減している(実は急減を想定して変更前にもデータを取っていたが、その際の平均フォロワー獲得数は3,112だった)。Twitterを産んだJack Dorseyもリストに掲載されているが1日平均2,184から昨日は162に急減している。Twitterに投資しているエンジェル投資家のChris Saccaについては、1日平均で2,892のフォロワーを獲得していたのが、昨日はフォロワー数を68アカウント分減らしている。Googleのメインアカウントも、平均4,908から昨日は893に減らしている。いくらでも例を挙げることはできるが、これだけでも方向性はご理解頂けただろう。
もちろん、これまでおすすめリストに名前がなく、新しく掲載された人はフォロワー数を増やしている。たとえばScott BealeのLaughingSquidアカウントは旧リストには名前がなかった。新しくリストに掲載されたことにより、フォロワー獲得数の平均が51だったのに、昨日は151となっている。ただこれも以前のシステムでは1日に2,000 – 3,000もフォロワーを獲得していたのに比べると激減しているという状況だ。
この新しいシステムはよりフェアであり、フォロー相手を探す人にも便利になっている点に異論はないものと思う。ただ以前からおすすめリストに掲載されていた人のフォロワー数がはるか手の届かないものとなってしまったということもある。もちろんあなたが@billgatesなら別だ。彼のような人物にとってはおすすめリストに掲載されるかどうかなど全く問題にならない。
Update:TwitterのDoug BowmanがTwitterで本記事に言及している。曰く(フォロワー数の増加率が低くなるのは)「完全に狙い通りだよ」とのことだ。
訳注:TechCrunch Japanの公式アカウントである@TechCrunchJAPANはおすすめリストに掲載されていないようです。


[photo: flickr/hape gera]
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(翻訳:Maeda, H)
