
ブロードバンドの普及と歩を合わせて、オンライン教育も伸びている。しかし、今のところオンライン教育のほとんどが、職業訓練や試験勉強、補足的な指導などにあてられている。しかし2torは、学位課程全体をオンライン化するサービスだ。ここがこのほど、噂では$100M(1億ドル)という評価額をベースに$20M(2000万ドル)をシリーズBとして調達した。これを仕切ったのはHighland Capital Partners、そしてこれまでの投資家Redpoint、Novak Biddle、そしてCity Light Capitalも参加した。昨6月、同社はシリーズAで$10M(1000万ドル)を調達している。
“2torのユニークなところは、エリート校がエリートの育成を目指して行う高レベルな教育を、初めてオンライン化したことだ”、HighlandのファウンダでゼネラルパートナーのPaul Maederはこう語る。彼は2torの取締役の一人だ。2torを創業したのはJohn Katzman、彼は前に、試験準備サイトの大手Princeton Reviewを作った人物だ。最初彼は、Princeton Reviewの一部門として2torを始めるつもりだったが、対象市場が違いすぎるところから、独立のサイトにすることにした。2torは大学や大学院と提携して、彼らが公認する完全な学位課程を設計し作り出す。ときには、学生の募集も2torが行う。
初めて2torを利用したのは、USC(サウスカロライナ大学)の教育学部修士課程だ。課程を教えるのも設計するのもUSCの学部だが、2torはそれに対して技術的なプラットホームを提供する。全国の学生がオンラインで受講でき、高品質なビデオ講義を見たり、宿題をチェックしたり、教授との面会をオンラインで予約したり、ほかの学生たちとチャットをしたりする。”BlackboardよりもFacebookに似ているね”、とKatzmanは言う(Blackboardはオンライン学習プラットホームの‘老舗’である)。彼曰く、”良い大学は何が良いかというと、学生の質が良いのだ。だから、求められるプラットホームの中核は、あくまでも会話なのだよ”。
USCの教師養成修士課程は、キャンパスにいる学生が75名に対し、オンラインの学生は750名近い。どちらも、学費は同じだ。”カリフォルニアの南のほうで、数十人の学生を指導する教授もけっこうだが、国中の何千人という学生を指導できる教授はもっとすばらしいね”、とKatzmanは言う。オンライン教育のよいところは、物理的な場所や教室のサイズに制限されないことだ(ただしオンラインのクラスは今の大学の物理的なクラスよりも学生数が少ない)。
Katzmanは今、そのほかの大学とも交渉中で、今年はあと2つか3つの課程を開きたいと考えている。当初彼が集中したいのは、看護学部と経営学部、そしてできれば工学部の修士博士課程だ。課程の設計は学部との提携によって行い、学部がカリキュラムを作りそれを教える。2torの役割は、プロデューサー、学生募集、そしてITショップだ。各クラスの収益は大学と2torが折半する。
“教育は巨大な市場だが、今のところそのほとんどが、ソクラテスの時代と同じやり方で提供されている”、とMaederは言っている。”人を部屋に閉じこめて彼らに1時間半も話をするというやり方は、実につまらない教育的経験だ”。彼は、2torが学習の仕方を変えていく手伝いをする、と考えている。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
