InfoWorldライターの身元詐称事件―他所で書かれる前に自分で書くのが賢明だ
by Michael Arrington on 2010年2月22日

私自身もこの種の危険に身をさらしているので、契約ライターの1人が身元を詐称してWindows OSを批判する情報を提供していた〔*日本版注参照〕ことをInfoWorldが告白したことは大いに評価する。InfoWorldはこのライターの記事をサイトからすべて削除した。しかし、InfoWolrdがこの措置をとったのはライバルサイトで事実が暴露された後だったのは残念だ。

こういった事態はわれわれがもっとも避けたい種類の災厄だが、同時にTechCrunchがDaniel Brusilovskyの件に関して事実をつかむと同時にいち早く情報を公開した理由でもある。われわれはライターが未成年だったので、本人がブログで事実を認めるまで名前は伏せた。はっきり言って被害者なので関係した企業の名前も公開しなかった。しかしその2点を除いてすべての事情については、確認ができると同時に記事にして公開した。

多くの人々がDanielをバスの前に放り投げた〔かばわなかった〕などとしてわれわれを非難した。しかしニュース・メディアを運営したことがあれば誰でも知っていることだが、真相は必ず漏れるものだ。それなら最初から分かっている事実をすべて公開してしまうのが一番いい。そうすればTechCrunchには何ら後ろ暗い問題は起きていないと読者が信じてくれるよう期待することもできる。何かあればわれわれがまず書く。

今回のケースでは、InfoWorldはライバルのZDNetに暴露されるまで不正が行われていることを知らなかったのは事実なのだろう。もしInfoWorldが自ら事実を発見した場合でも、やはりライターを首にしたに違いない。しかし不正があった事実を公表したかどうかとなると不明だ。InfoWorldの対応が分かる前にスキャンダルの真相がライバルによって公開されてしまったからだ。われわわれはInfoWolrdがどう対応するつもりだったのか知るすべがない。

〔日本版注: InfoWorldがWindows OSを批判する情報源として長年ひんぱんに引用していたDevil Mountain SoftwareのCTO、Craig Barthなる人物が実はInfoWorldの常連ライター、Randall C. Kennedyの秘密の別名だったことがZDNetの調査で暴露された。Devil Mountain SoftwareはKennedyが自宅で一人で運営している会社で、Windowsのパフォーマンス・モニタ・ソフトウェアを販売しており、InfoWorldライター業務との間で利害の衝突があるのは明白。また、現在ソフトウェアの信頼性についても専門家から疑問が投げかけられている。〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01