GoogleがBuzzを無理にも大急ぎでローンチしたわけ―3つの可能性
by Erick Schonfeld on 2010年3月2日

3週間前にGoogle Buzzがローンチされたとき、まだ開発途中の状態だったのは明らかだ。その時点でBuzzは初歩的なプライバシー上のバグを抱えている状態だった(Googleは大急ぎで修正したが)。またバグもさることながらそもそもきちんと作動しなかった。こんな状態で、突然1億7500万のGmailユーザーに突然Buzzを無理強いしたのは暴挙だった。 (Buzzの使い勝手の問題については先週MG Sieglerが記事を書いている)。

ではなぜGoogleは十分な準備が整う前にBuzzを公開したのだろう? 私には3つの可能性が思い浮かぶ。

  1. Googleは依然としてTwitterの買収を望んでいる。BuzzをGmailの機能として公開したのは脅威を与えることによって、Twitterを交渉のテーブルに戻そうとしたのではないか? そのためにはBuzzはGoogle Labsの目立たない実験的サービスであってはならない。BuzzはGmailのど真ん中に据えられなければならなかった。BuzzはGoogleがリアルタイム・ストリームの世界に参入しようとした試みとして最大のものだ。Buzzが順調に成長すればGoogleがTwitterと交渉する上での立場を大きく強める。
  2. Twitterへの圧力とは別個に、Google自身も独自のマイクロ・ソーシャル・コミュニケーションの手段を必要としていた。マイクロ・メッセージは多くの場合にメールより便利なコミュニケーション手段になる。Gmailにマイクロ・メッセージ機能をもたせ、広く公開・共有したいメッセージはBuzzで、プライベートなメッセージはメール、チャットでと使い分けできるようにした。
  3. Googleが大急ぎで独自のリアルタイム・ソーシャル・ストリームを立ち上げる必要があったもう一つの理由として、現在多くのサイトでソーシャル・ストリーム中のリンクが通常の検索エンジンより重要なトラフィックの誘導元になり始めているという点が考えられる。現在のGoogleの影響力は、多くのウェブサイトに対する主要なトラフィックの供給者であることによっている。 Googleとしてはその地位をFacebookやTwitterに脅かされることを防ぎたいはずだ。すでにBuzzはGoogle Readerの共有を進める上で効果を上げている。Google自身はこのトラフィックの増加から直接の利益を(まだ)得ていないが、どれがクリックされ、共有される率の高いリンクかを知ることができるだけでも検索エンジンの精度の改善に役立つだろう。

Googleはその途中で多少のきしみがあっても、できる限り素早くこのマーケットに参入する必要があったのだと思う。さて今後に残る最大の問題は、Buzzが順調に普及するかどうかだろう。

写真: Flickr/ Chelseagirl

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100301buzzaware-google-buzz-app-directory/ BuzzAware―早くもGoogle Buzzアプリのディレクトリ登場

    [...] Buzzが準備不足のまま公開されたことは事実だが、すでにGoogle [...]

  • http://www.rss-ais.com/?p=1797 BuzzAwareとは | WEB DREAM

    [...] BuzzAwareとは Google Buzzに関連したGoogleの企業戦略はモノスゴイ勢いですが? TechCrunchを見る限りでも3つのGoogle関連のニュース記事がUPされている。しかし、本当にBuzzがTwitterやFacebookのように利用しやすいツールになるのだろうか?もちろん、Twitterは2年・Facebookは6年の時間の経過があります。Google Buzzはまだ独立歩行も出来ない状態の赤ちゃんとそうなものです。そして、Google APIの構成はもの凄く幅が広く、開発者でない限りそれらを使いこなすことは出来ないのではないか?そんな思いがする。Google Docについて、前回記事を更新したが、果たしてこのブログの訪問者でどこまでDocを利用出来るのであろうか?Google Waveはどうなっているのか?僕には多くの”?”が生じるのです。 Google Buzzが準備不足のまま公開されたことは事実だが、すでにGoogle Buzzアプリが10以上発表されている。 Google:Flickr はPicnikを使い続けて結構です。Yahoo:コメントはありません。 GoogleがBuzzを無理にも大急ぎでローンチしたわけ―3つの可能性 [...]

  • http://www.appbank.net/2010/03/02/iphone-news/98398.php [夕刊] Acer が国内PCメーカー買収に乗り気。

    [...] GoogleがBuzzを無理にも大急ぎでローンチしたわけ―3つの可能性 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100303top-ten-ways-to-fix-google-buzz/ Google Buzzを改善する方法トップ10

    [...] Google Buzzは焦ってローンチした上、Gmailの中に置いたことでユーザーは使うことを強要された。そのスタートはプライバシーと使い勝手両方の問題でケチがついてしまった。しかし、GoogleでBuzzを預かるBradley Horowitz率いるチームが、問題を修正しユーザーからのフィードバックに答えるべく尽力している。そして今日HorowitzはBuzzおよびTwitterを通じてユーザーに、公式Google製品アイディアサイトでGoogle Buzzの改善提案をしてくれるよう案内した。サイトはGoogle Moderatorを使ったもので、提案されたアイディアに対してみんなでアップ/ダウンの投票ができる。 [...]