
3週間前にGoogle Buzzがローンチされたとき、まだ開発途中の状態だったのは明らかだ。その時点でBuzzは初歩的なプライバシー上のバグを抱えている状態だった(Googleは大急ぎで修正したが)。またバグもさることながらそもそもきちんと作動しなかった。こんな状態で、突然1億7500万のGmailユーザーに突然Buzzを無理強いしたのは暴挙だった。 (Buzzの使い勝手の問題については先週MG Sieglerが記事を書いている)。
ではなぜGoogleは十分な準備が整う前にBuzzを公開したのだろう? 私には3つの可能性が思い浮かぶ。
- Googleは依然としてTwitterの買収を望んでいる。BuzzをGmailの機能として公開したのは脅威を与えることによって、Twitterを交渉のテーブルに戻そうとしたのではないか? そのためにはBuzzはGoogle Labsの目立たない実験的サービスであってはならない。BuzzはGmailのど真ん中に据えられなければならなかった。BuzzはGoogleがリアルタイム・ストリームの世界に参入しようとした試みとして最大のものだ。Buzzが順調に成長すればGoogleがTwitterと交渉する上での立場を大きく強める。
- Twitterへの圧力とは別個に、Google自身も独自のマイクロ・ソーシャル・コミュニケーションの手段を必要としていた。マイクロ・メッセージは多くの場合にメールより便利なコミュニケーション手段になる。Gmailにマイクロ・メッセージ機能をもたせ、広く公開・共有したいメッセージはBuzzで、プライベートなメッセージはメール、チャットでと使い分けできるようにした。
- Googleが大急ぎで独自のリアルタイム・ソーシャル・ストリームを立ち上げる必要があったもう一つの理由として、現在多くのサイトでソーシャル・ストリーム中のリンクが通常の検索エンジンより重要なトラフィックの誘導元になり始めているという点が考えられる。現在のGoogleの影響力は、多くのウェブサイトに対する主要なトラフィックの供給者であることによっている。 Googleとしてはその地位をFacebookやTwitterに脅かされることを防ぎたいはずだ。すでにBuzzはGoogle Readerの共有を進める上で効果を上げている。Google自身はこのトラフィックの増加から直接の利益を(まだ)得ていないが、どれがクリックされ、共有される率の高いリンクかを知ることができるだけでも検索エンジンの精度の改善に役立つだろう。
Googleはその途中で多少のきしみがあっても、できる限り素早くこのマーケットに参入する必要があったのだと思う。さて今後に残る最大の問題は、Buzzが順調に普及するかどうかだろう。
写真: Flickr/ Chelseagirl
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)
