Y Combinatorが起業家たちに挑戦状: “iPadがWindowsキラーになると思ってアプリを開発してみろ”
by MG Siegler on 2010年3月2日

昨年の8月に本誌は、Y CombinatorのRFSという新しい試みについて書いた。RFSはRequests for Startupsの頭字語で、このインキュベータが‘これが必ずホットになる’と考える近未来のトレンドに向けて、起業家たちの気持ちを誘導するドキュメントだ。そしてY Combinatorは、そのガイドラインに基づいて考えられたものの中からベストのアイデアを選ぶ。最新のRFS(第6回)は、なかなか挑戦的なトーンだ:

われわれは、iPhoneはWindowsキラーになると考える“。

うん、これだけでは、何のことだか分からないね。でも、これも一種の、デベロッパたちを挑発する手口の一つなんだ。こういう言い方で、起業家志望の若者の心に火をつけようというわけ。全文は、こうなってる:

iPadについては、その形状やサイズに目を向けて、これはいわゆるタブレットコンピュータだ、と納得してしまう人が多い。しかしわれわれは、Appleの野心はもっと大きいと考える。われわれは、iPhoneはWindowsキラーになると考える。もっと正確に言うと、iPadはWindowsを超越する。Appleは、今人びとがコンピュータを使ってやってること(そしていくつかの新しいこと)をiPadでやるという、未来のデフォルトを予見している、とわれわれは考える。

1月にiPadがお披露目されてから、人びとの意見は、失敗作だという否定派と、次の大物だと見る肯定派の真っ二つに分かれた(ぼく自身は、ある程度時間が経ったら急速に人気が出て、未来のコンピューティングを担うだろう、と書いた)。これは、Y Combinator(とこのRFSに応じるスタートアップ)にとって、巧妙な賭だ。彼らが正しければ、これはまさにコンピューティングの未来だから、iPadの発売(3月末と言われている)に先がけて今からプロジェクトに取り組むスタートアップたちは、相当有利になる。

そしてY Combinatorも、そういうスタートアップたちに大きく賭けることになる。今のモバイルアプリケーションをiPadに移植しろと言うのなら簡単だが、しかしこのRFSが指しているのは、Facebookの(そしてFriendFeedの協同ファウンダでGmailの作者の)Paul Buchheitが書いたこの記事だ。彼は、未来のiPadアプリケーションは、これまでわれわれが見たもののどれにも似ていないと言っている。

もう一つ興味深いのは、どうやって企業にiPadを採用させるかだ。Y Combinatorは、会社のIT部門をだませ、と言っている:

とりわけおもしろい副次的な問題は、iPadをどうやって大企業に導入するかだ。おそらく初めは、かつてのマイクロコンピュータがそうであったように、誰にも知られないように秘かにプロジェクトを進めることになるだろう。そして個人が使う文房具のようなものとして導入すれば、誰もそれをコンピュータと思わないし、したがってIT部門も気にかけないだろう。“あっ、こんなの気にしないでください、これはたかが、ちっぽけなタブレットコンピュータですから”。

iPhoneのアプリケーション開発が爆発的に成長し、そしてAndroidのデベロッパたちも今ようやくお金を稼げるようになってきた。それらと並んで、iPadのデベロッパもすでに需要がある。Windowsキラーかどうかはともかくとして、今後を見守らなければならない製品であることは確実だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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