最近Appleはさまざまな理由を設けてApp Storeのアプリケーションに対する締め付けを強めている。今日Appleは東京のスタートアップTonchidotが開発したAR〔拡張現実〕アプリ、セカイカメラ(Sekai Camera)を突然App Storeから削除した。
セカイカメラは2008年のTechCrunch 50で印象的なデビューを飾ったが、iPhoneのカメラに映し出される現実の空間上にさまざまな情報(テキスト、写真、音声、ビデオなど)をタグとして表示する無料アプリだ。
セカイカメラはユーザーの位置をGPSによって決定し、付近にある対象物との距離を推測する。ここでAppleが問題にしたのは、GPS信号が得られないか弱い場合(建物や地下)に、セカイカメラが位置決定にPlaceEngineを使うことだった。このサービスはWi-Fi信号によってユーザーの位置を決定する。PlaceEngineのクライアントがデバイスにインストールされると、付近のアクセスポイントからWi-Fi信号を受信して情報をサーバに送り、そこでユーザーの位置が推定される。
PlaceEngineを提供しているKoozytが日本のウェブサイトで報告しているところによると、AppleはWi-Fiの利用法に関するルールを変えたようだ。セカイカメラばかりでなく、PlaceEngineを利用している多くのアプリ(iPhone版のYahoo!Mapsなど)が同時に禁止された。現時点では詳細はつかめていないが、Koozytでは何が問題となっているのかさらに調査中だとしている。
この奇妙な禁止についてThe Registerにも記事が掲載されている。
Tonchidot自身も TwitterででApp Storeの審査でSekai Camera version 2.1.1に問題があったことを認め、「すぐに2.2で復帰する」としている。おそらくPlaceEngineの利用を全面的に取りやめることになるのだろう。
現在日本でSekai Cameraはもっとも多くダウンロードされたiPhoneアプリだ。 またApple Japanによって昨年末に「2009年のベストアプリ」に選定されている。(セカイカメラは昨年12月に世界デビューを果たした)。
われわれはTonchidotにコメントを求めている。新たな情報が得られ次第、この記事をアップデートしたい。
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)

