
金融データの周辺にはいつも熱気があふれている。金融機関、たとえばヘッジファンドや投資銀行などは、スプレッドシートの表などで表現される数値データに大金を投じている。今では大量のデータがWeb上で提供されているが、しかしそのほとんどが生のデータで、表になってないものが多く、しかもGoogleの検索などでは見つけにくい。データを見つけて、それを分かりやすい形にまとめることは、たいへんな仕事だ。Y Combinator傘下のData Marketplaceは、金融機関からデータのリクエストを受け取り、多様なデータ集積サイトやコンサルタントたちに適切な内容と形式のデータを見つけてもらうという、仲介役的なサービスを提供する。
投資銀行でアナリストをやっていた二人の人物が創業したData Marketplaceは、金融機関がWeb上に良質なデータを見つけるための手助けをする。ユーザがリクエストを送ると、Data Marketplaceはそのリクエストを、同社のデータベース上にある、20万のデータ集積サイト、プログラマ、コンサルタントなどに送り、リクエストに応じた金融データの発見や分かりやすい形式への加工をやってもらう。
彼らデータプロバイダはデータリソースをData Marketplaceに送り、その際に説明用のメタデータや価格も付ける。メタデータは、従来の検索サイトやData Marketplaceから関連データを見つけるためにも役に立つ。リクエストがなくても、データプロバイダが勝手にData Marketplaceにデータを送ることもあり、ユーザはそれを検索できる。たとえばこの、Wal-Martの全店舗リストは、お値段30ドルである。
データのお値段は5ドルから数千ドルまで、いろいろだ。Data Marketplaceの協同ファウンダMatt Hodanによれば、前にいた金融企業では一人のアナリストがデータに年1万ドルは使っていた。Data Marketplaceの取り分は、ユーザが払う価格の14%であり、残りがプロバイダに行く。支払い処理はData Marketplaceが完全に行い、ユーザは分かりやすい形式に整理されたデータを単純にダウンロードする。
Hodanによれば、データをオンラインで販売/配布する現在の形式は、金融機関にとって不便かつ高価である。ユーザは山のように大量のデータをほしいわけではなく、必要なデータだけを買いたいのだ。しかもプロバイダたちは、自分たちのデータを売るためのプラットホームを十分に多く持っていない。
Data Marketplaceは、ある意味ではFactualに似ている。後者はオープンデータのためのWikipediaふうのサイトだ。またInfoChimpsは、オープンデータにコラボレーションの要素を組み合わせたようなサイトだ。
〔データ系スタートアップに関する参考記事。〕
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
