
今日(米国時間3/18)、ViacomがYouTubeを著作権侵害で訴えた長く続く裁判に関連して、これまで秘密扱いだった法律文書のいくつかが公開された。これらの文書の公開に関連して、YouTubeの主席法律顧問のZahavah Levineはブログ記事(というより訴訟の準備書面のような文章だが)を公開した。
Levineはこの中で、Viacomの著作権侵害の主張に対するYouTubeの反論の主要な論点の一つに、Viacomが著作権侵害について公けに抗議する一方で、密かに自らのコンテンツをYouTubeにアップロードしていた事実があることを明らかにした。またViacomは現在係争中のYouTubeに対する$1B(10億ドル)の損害賠償訴訟を起こす何年も前に、YouTubeに対して繰り返し買収の申し出を行っていたこと〔YouTubeが著作権を常習的に侵害していると主張しながらViacomは自らそのようなサービスを所有しようとしていたという矛盾〕を指摘した。
ブログ記事の重要な部分は以下のとおり。
何年にもわたって、Viacomは継続的に、かつ秘密裏に自らの所有するコンテンツをYouTubeにアップロードしてきた。YouTubeがそのコンテンツを公開していることに対して表向き抗議している場合でさえそうであった。ViacomはコンテンツをYouTubeにアップロードするために、少なとも18社のマーケティング代理店を利用してきた。不正に入手されたものであるかのように見せかけるため、Viacomは動画の画質を故意に荒らしていた。YouTubeへの登録は偽名のメールアドレスが利用された。代理店の社員はコンテンツの出所がViacomであることが判明しないよう、わざわざKinko’sの店に出向いて、アップロード作業を行った。Viacomは会社の方針として、自社の番組をPRするため非常に多くの場合に一般ユーザーがアプロードした番組のビデオクリップの削除要求を控えてきた。Viacomの最高幹部は、Comedy Centralの社長やMTV Networksの責任者に至るまで、Daily ShowやColbert Reportのような人気番組がYouTubeから削除されないよう気を配っていた。
ViacomがYouTubeを番組のPRに利用しているという事実は非常に巧みに隠蔽されていたので、Viacomの社員ですら、どれが自分たちがアップロードしたものか、あるいは故意に削除要求を控えているものかわからなくなることがあった。その結果、ViacomがYouTubeにアップロードされたビデオの削除を要求しながら、後になって再度の公開をおずおずと要請してくるというケースが無数に起きた。Viacomがわれわれを著作権侵害として訴えているビデオの一部にはViacom自身が密かにアップロードしたものが含まれているというのが偽らざる事実である。
つまり、YouTubeの主張によれば、Viacomの弁護士がビデオの削除要求を送りつける一方で、PR部門はせっせとYouTubeにテレビ番組のビデオをアップしてプロモーションを図っていたということになる。さて、この主張に対して判事がどのような判断をするか大いに興味がもたれる。
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)
