
iPadがFlashをサポートしていないことは大きな問題と考えられており、たびたび弱点として取り上げられている。iPhoneがFlashをサポートしていないのも不便だが、画面が大きく、フルスクリーン再生が可能がiPadでFlash動画見られないのはさらに問題だ。
しかしウェブ・サービス側でもすでに対応を始めている。たとえばBrightcoveの場合、相手がiPadだと検知すると、HTML5ビデオプレイヤーを通じてビデオを配信する予定だ。iPhoneブラウザの場合、Quicktimeプレイヤー内にサムネール窓が開く。これはAndroid携帯でも作動する。
BrightcoveのCEO、Jeremy AllaireはFlashとHTML5のどちらが優れているかという議論には加わろうとしない。Allaireによれば、HTML5はオープン規格であり、Appleのデバイス・プラットフォームが完全にサポートしているという点もすばらしい。Flashは〔Adobeの独自規格であるという〕政治的、ビジネス的問題を抱えており、このような普及は望めない。しかしHTML5も万能ではなく、特に広告掲載、ユーザー統計、カスタマイズ・プレイヤー、ソーシャル共有などの面ではFlashの機能に及ばない。そこでAllaireはBrightcoveのユーザーにとりあえずFlashの一部の機能をHTML5ビデオで提供することとした。ただし今回のHTML5サポートはブラウザ内からのビデオ再生の場合であり、BrightcoveのiPhoneアプリはすでにビデオ再生をサポートしている。
Flash版で提供している全機能をHTML5で提供できるようにすることがAllaireの目標だが、これには今年一杯ぐらいかかる見込みだ。BrightcoveのサーバがiPadを検知した際に提供されるビデオ・プレイヤーは当初はごく限定された再生機能のみ持つものになる。しかし今後9ヶ月程度でBrightcoveはユーザー統計や広告掲載などFlash版と同等の機能を備えるようになる。Brightcoveは今後もFlashをサポートするデバイスにはFlashでビデオを配信するが、iPad、iPhone、それにAndroid携帯についてはHTML5で配信する。ほとんどユーザーはおそらくその差に気づかないだろうということだ。
HTML5版のビデオは今日(米国時間3/28)すでにiPhoneに提供されている。たとえば、BrightcoveではこのTechcrunchのビデオをiPhone向けにコンバートしている。iPadが発売されても、Brightcoveを利用しているサイト(TechCrunch、NewYork Times、Time magazineなど)なら、訪問者はそのままビデオを見ることができる。
HTML5によるビデオ再生機能は最終的にはすべてのプラットフォームがサポートすることになるはずだ。OoyalaもiPad対応を決めたし、YouTubeもHTML5サポートの方向に動いている。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)
