Overtureの創業者が「Twitter向けAdsense」を目指すTweetupを設立
by Michael Arrington on 2010年4月13日

検索エンジンマーケティングとして今日知られているプロダクトは、idealabというインキュベーターが生み出したものだ。このidealabが、Twitterの世界に同様のプロダクトを適用するためのスタートアップを設立した。その名をTweetupという。

話をちょっと1998年に戻す。当時の検索エンジンは、サイトに旧来の広告を貼ることによってしか、トラフィックを収益に結びつけることができなかった。そこに登場したのがGoto.comで、特定のキーワードで検索上位に位置する権利に対する入札を行わせるというコロンブスの卵的製品を売り出した。

その後どうなったかについては歴史に記されている。Gotoは名前をOvertureに変更して公開企業となった。そして後に$1.6B(16憶ドル)でYahooに買収された。後にはGoogleがYahooに対して知的財産権関連の訴訟を起こし、270万株と引き換えにOvertureパテントの一部を利用する権利を得た。

このGotoが検索界に数百憶ドルもの収益をもたらすきっかけになったと言うことができるだろう。今日でも有名どころの検索エンジンサービスが収益を上げるための標準的方法として採用されている。

少々の余談:Gotoが誕生間もない頃、私は同社で弁護士として働いていた。そこで最初期のベンチャーラウンドで同社に出資する機会もあったのだが見送った。もしここで出資する決断をしていたとするならば、今ここでこうして皆さんと出会うこともなかっただろう。出資していれば見返りに得られた利益で島のひとつも買って、そこで優雅に暮らしていただろうからだ。余談終了

Tweetupの話に戻ろう。同社が提供するコアサービスは、広告プラットフォームを統合したTwitter用の検索エンジンサービスということになる。サイトは立ち上げられたばかりで、まだ出稿しようとする人の受付を行っているだけだ。しかし数週間のうちにサービスの体裁も整うものと思われる。サービスは3つのプロダクトから成る。すなわち広告展開を行う自社サイト、外部サイトで展開するためのウィジェット、そして広告主向けプロダクトだ。

検索サービスでは、検索語に基づいて、時間軸およびどのツイートを上位に表示すべきかを決定するアルゴリズムによって表示順位を決める。また広告主によるツイート(有料ツイート)も、ここに表示されることとなる。idealabによれば、特定キーワードに対して入札した広告主のツイートがランキング上位に表示されることになるが、魅力的でないものは次第に消えていくことになるとのこと。尚、Tweetupでは検索結果のチューニングのためにbit.lyとデータの共有を行い、また有料ツイートにはその旨が表示されるようになるそうだ。

さらにサイト運営者はTweetupを自社サイトに貼りつけて、そこから収益を得ることもできるようになっている。得られた収益は50/50で配分されるそうで、表示される広告ツイートは掲載するページに適応する形で選別されるとのことだ。Answers.comとも提携し、サービス開始時からさっそくAnswers.comおよび他の提携会社にてウィジェットが表示されるようになるとのことだ。

入札の形態には3つあり、その3つとはインプレッション、新規フォロワーの獲得、ないし指定したURLへのクリックスルーだ。当初はインプレッション広告のみを受付、単価1セントから入札することができる。

掲載を考えている登録者の先着1,000名に対して$100の広告資金が提供される。登録は非常に簡単だ。Twitterのユーザ名を入力するとbio情報は自動的に取得される。それをもとに登録情報の編集を行うことができる。

このサービスは広まっていくだろうか。個人的にはBill Grossおよびidealabに(再び)賭けてみることはないだろう。今後Twitterが自社でどのような広告プラットフォームを用意してくるのかによる部分も大きい。但し規模は大きく、新たな収益源としての注目も集めるだろう。既にAnswer.com(先述)、Seesmic、およびTwidroidと提携を発表しており、すぐにも他の提携先が発表されるとのことだ。

著名投資家軍団

idealの創立者であるBill Grossが事を為すときは、いつも規模壮大で狂騒めいたところもある。投資家もこぞって出資を行っている。$3.5M(350万ドル)のファーストラウンドを主導したのはIndex Venturesで、SV AngelRon Conway)、First Round CapitalBetaworksSteve CaseJason Calacanis、およびJeff Jarvisも出資している。Gross自身がTweetupの暫定CEOに就任し、Index VenturesのDanny Rimerが取締役を務める。

いくつかスクリーンショットを貼っておく。


原文へ

(翻訳:Maeda, H)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100412full-details-on-twitters-long-awaited-ad-platform/ Twitter、長らく準備中だった広告プラットフォームをついに開始。その名はPromoted Tweets

    [...] 果たしてPromoted Tweetsは、Costoloの発言どおりのものとなっているのだろうか。まだプラットフォームを試す機会もないので詳細はわからない。ただ、発言から期待していたものよりは平凡なもののようには思う。また、直前にBill Grossが立ち上げた、Twitterの検索広告プラットフォームとの類似性も気になるところだ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100413mylikes-raises-630000-seed-round-all-from-ex-googlers/ ソーシャルマーケティングサービスのMyLikesがシードラウンドで$630,000を調達。出資者は全員Google卒業生

    [...] AdSenseと同様に、広告の有用性は価格に反映するようになっている。広告主の方ではインフルエンサーの成績を確認することができ、クリックスルーレートの高いインフルエンサーを利用する場合にはクリック単価も高くなる。もちろんMyLinksには多くの競合がある。Twitter自らもPromoted Tweetsの名で参入しており、IdealabのTweetupもある。この2つは直接に広告を配信し、MyLikesは広告配信に知名度の高いユーザーを活用している点で違いはある。サービス運営各社の今後がどうなっていくのかはともかく、Twitter上により多くの広告が流れるようになるのは間違いなさそうだ。 CrunchBase Information MyLikes Twitter Information provided by CrunchBase [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100830tweetup-now-includes-updates-from-linkedin-and-facebook-changes-name-to-postup/ 「Twitter向けAdSense」を目指したTweetUp、対象プラットフォームにLinkedInとFacebookを追加。併せてサービス名もPostUpに変更

    [...] Twitterを対象とした検索および広告サービスプラットフォームを運営してきたTweetUpが、検索対象にプロフィール情報を含め、またLinkedInおよびFacebookも加えることをアナウンスした。これによりTwitterのみを対象にしたサービスから脱却したわけで、サービスの名前もTweetUpからPostUpに変更された。 [...]