FacebookからTwitterへ: よく見てろ, インタレストはこうやってつかむんだよ
by Erick Schonfeld on 2010年4月20日

Webの上でユーザが表明したインタレスト(interest, 関心, 好きなもの)に関するデータは、一体誰のものか? 今日(米国時間4/19)Facebookは、ユーザを自分の関心テーマにもっと密接に結びつけるための新しい機能の提供を開始した。そしてそれは、この疑問をめぐる議論をより激しく燃え上がらせるだろう。今日からFacebookには、料理、ヨガ、盆栽などいろんなインタレストのためのCommunity Pages (コミュニティページ)というものができて、やがてそれは何百万ページにもふくれあがるだろう。コミュニティページだと分かりにくいから、むしろそれはインタレストページと呼ぶべきだ。Facebookの会員は自分のプロフィールでこれらのどれかを”like”せよと言われる(その代わりに従来の“どのページのファンか”という項目〜概念はなくなる)。しかもそれだけでなくFacebookは、この”like”ボタンをインターネットじゅうにばらまくつもりだ。

この、ユーザにとって意味のよく分からない…であろう…新機能の背後には、Facebookのどんな考え方があるのか? そしてこれは、対Twitterという点ではどんな意味を持つのか? ユーザのインタレストデータを大量に広告主に提供できる者は、相当な金儲けができるだろう。もちろん、Googleはすでに検索ボックスへの入力をユーザのインタレストと見なして、検索結果の横や上に関連広告を表示している。しかしFacebookとTwitterは、それを検索ではなく共有でやろうとしているのだ。ユーザのインタレストは、検索のときのような明示的なテキスト入力だけでなく、”like”や”retweet”など、そのユーザのフォローやボタンクリックなどの反応からも分かる。

先週のTwitterのデベロッパカンファレンスChirpで、COOのDick Costoloは“Twitterはリアルタイムインタレストグラフだ”と言った(下のビデオの冒頭を見て)。人と人とのソーシャルなつながりを表すのがソーシャルグラフだが、リアルタイムインタレストグラフは人びとが今関心を持っている話題(トピック)を表す。それをCostoloは次のように説明している:

Twitterは人と人との一対多の関係を表すが、人だけでなくCNNニュースやWSJ(ウォールストリートジャーナル)など、いろんな“物事(ものごと)”との関係も表す。Twitterは単なるソーシャルメディアのプラットホームでも、マイクロブログでもなく、Web上のインタレストグラフだ。“この人はこういうものに関心がある”ということが分かる。そういうインタレストグラフをターゲットにできるのだから、企業にとっては非常に魅力的だ。

言い換えると、誰が誰をフォローし、何をリトウィートし、何を気に入っているかを調べれば、人のインタレストが手に取るように分かるから、広告のターゲティングもより効果的になる、とTwitterは考える。Facebookでもステータスアップデートを見ればその人のインタレストは分かるが、今回Facebookがやろうとしているのは、人びとのインタレストに関するもっと濃いデータを集めることだ。Facebookの今日の発表は、ある意味では、これからはインタレストグラフの権利をFacebookが握るぞ、という宣言だ。Facebookはこれまでもユーザにインタレストを尋ね、広告主たちがインタレストに基づいたターゲティングをできるようにしてきた。問題は、そういうインタレストデータ(プロフィールやステータスアップデート)はリアルタイムで更新されないことと、インタレストを入力しないユーザも多いことだ。

今度のCommunity Pagesでは、ユーザが何かを”like”するとそれに該当するページが更新され、ユーザのストリームに挿入される。つまり、人と物事とのリアルタイムな関係が表現される。ほかのあらゆるWebサイトがFacebookの”like”ボタンを載せられるから、リアルタイムインタレスト情報は今後膨大になりうる。そして、”like”ボタンを押すのは簡単だが、それが何らかのフィードの購読と自動的に連動すれば、小さなボタンがソーシャルマーケティングの機会を作り出す。これからは、安易に何かを“好き”になれないかもね。

リアルタイムインタレストグラフを作る方法として、Twitterの方式とFacebookのやり方、いいのはどっちだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • breaksuruu

    MyLikes(ベータ:Likaholix)なんてのもありますよね。

    Twitterがそれをやろうとすると、サードパーティーのWeb/デスクトップクライアントや携帯ツールなどがあって、ボタンクリックのアクションなどを含め、ユーザの振舞いを把握しきるのは、現状では難しいのではないかと思われるのですが。

    あ、最近のTwitter vsサードパーティーの競合バトル勃発は、もしかして布石ですかね、一元管理するための(インタレストマッチのテキスト/バナー広告表示だけではない、収益モデル確立のために)。