Webサイトを設計するとき、ありとあらゆる工夫を盛り込むが、それが実際のユーザに対して効果的かどうか、立ち上げてみるまでは分からない。そこで、2008年に創業したUserTesting.comの出番となる。このサービスは、Webサイト評価テストの被験者になる人たちに謝礼を払って、サイト上でいろんなタスクをやってもらい、その画面操作や声をビデオに記録する。このサービスが最近、重要な新機能をいくつか加え、それを機にホームページのデザインも新しくした。
これまでUserTestingは、被験者たちによるWebサイトの評価が終わったあと、あらかじめ決まっている一連の質問だけを提示していたが、今度からはユーザが聞きたい質問を自由に指定できる。また、被験者がビデオを見て最初の質問に答えたあとで、フォローアップのための質問を提示することもできる。この追加質問に答えても謝礼が増えるわけではないが、それを嫌がる人はあまりいない(とくに参考になった被験者にはボーナスとしてのチップを進呈することは検討中)。
このたび新たに加わった機能として、被験者から集めた記録を簡単に共有できるようになった。前はすべてのビデオがパスワードで保護されたページにあったから、見たい人には誰にでもそのパスワードを教える必要があった。今度からは、パスワードで保護されていないページで記録を共有できる。
UserTestingを本誌が取り上げるのはこれが初めてなので、そのやり方を簡単にご説明しよう。まず、UserTestingの登録ユーザとしてログインし、ターゲットのオーディエンスとしてふさわしいと思われる何名かの人びとにリクエストを送る(ターゲットは、年齢、性別、収入などの特性で指定する)。被験者への謝礼は39ドル(最初の3名は10ドル)で、そのうち被験者本人に渡るのは10ドルだ。それから、被験者にやってもらいたいタスクを書く。UserTestingは特性を満たす人たち全員に自動的にメールを送り、その中のユーザが指定した人数の人たちに、ユーザのWebサイトでタスクをやってもらう。このとき各被験者は、UserTestingのソフトを動かしながら操作を行い、そのソフトが画面と声を記録する。最後に、被験者のコメント付きの記録がユーザのもとに送られる(それはだいたいテスト開始から1時間後だそうだ)。
Webサイトのユーザビリティを試験するサービスはほかにもたくさんあり、中にはビデオやオーディオの記録を使わないところもある。たとえばLoop11は、ユーザのサイトで顧客がいちばん多く辿る経路など、いくつかの測度を測る。またEasyUsability.comは、質問を重視する。このほか、 GetSatisfactionのような、ソーシャル化したWebサイトユーザビリティテストサービスもある。

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

