GoogleのSergey Brin曰く: ネイティブアプリとWebアプリは近未来に一つに収束する
by MG Siegler on 2010年5月20日

今日(米国時間5/19)のGoogle I/OのChromeに関する記者会見で、同じ趣旨の質問が何度も飛び出した: すでにAndroid Marketplaceがあるのになぜ新たにChrome Web Storeを作るのか? これは、Googleの内部でAndroidとChromeという2つのプラットホームがますます熾烈に競合している、という一般の感じ方から、当然のように出てくる質問だ。しかし、Googleは違う見方をしている。彼らにとってそれは、進化論の用語で言うところの自然選択(自然淘汰)の過程であり、そして最終的にそれは自然収束(natural convergence)…一つになること…になるのだ。

Googleの製品担当副社長Sundar Pichaiによれば、この2つのプラットホームに投資することによって、同社は未来に何が起きても柔軟に対応できる。”未来について今決めることはしない“と言う彼は、Googleがオープンマインドな企業であると示唆している。2つのチームはそれぞれ独立のユニットだが、AndroidのWebブラウザなどのように、コードの共有は行われている、とPichaiは言う。コードの共有は、今後一貫して増え続けるだろう、と。

Googleの協同ファウンダSergey Brinは、もっと未来の話をした。”これらのモデルは将来的には一つに収束していくだろう。それも、それほど遠い未来ではない“、Brinはこう言う。

彼は今日のキーノートで、HTMLの進化を例として取り上げた。Webアプリケーションは今ではオフラインで使えるし、HTML5ではリッチなグラフィクスも可能だ。”HTMLは一種のアプリケーションフレームワークになりつつある“、と彼は言う。また彼によれば、Webアプリケーションは、インストールが要らない、ある部分のセキュリティ対策が容易、などの点でネイティブアプリケーションよりも有利だ。”Webアプリケーションの未来は明るいが、しかし現状はまだまだ生まれたての若い技術だ“、とBrinは言う。

現在の市場がネイティブアプリケーションを求めていることはBrinも認めるが、それは今の携帯電話がそれほど強力なプラットホームでないことと、HTML5がまだやっとこれからという状況では、しょうがないことだという。さらにPichaiは、今の携帯電話の画面では、Webよりもネイティブアプリのほうが見やすい、と指摘した。

両人は意外と慎重な話しぶりだったが、そこにあるGoogleの姿勢ははっきりしている: 「最終的な勝者はWebである」。Googleが正しいなら、AndroidとChrome OSは、最終的には統一的なWebプラットホームへと変身〜融合するのだろう。

AppStoreに固執するAppleは、こんな話をどの耳で聞くだろうか。

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[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://mtt.wiki2.jp/archives/378 links for 2010-05-22 – マイフットプリント::myFootPrint:

    [...] GoogleのSergey Brin曰く: ネイティブアプリとWebアプリは近未来に一つに収束す… [...]

  • http://hightechmania.wordpress.com/2010/05/24/sergey-brin-app-webapp/ Sergey Brin曰く「ネイティブアプリとWebアプリは近未来に一つに収束する」 « HighTechMania

    [...] 引用元: GoogleのSergey Brin曰く: ネイティブアプリとWebアプリは近未来に一つに収束す…. [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100524ipad-apple-news/ TC Disruptパネル討論―iPadの最大の敵はAppleか自身か?

    [...] これは少々分かりにくい話だ。もちろんiPadを作っているのはAppleだ。しかし全員、Appleの閉鎖的な政策が長期的に見てこのデバイスの普及に悪影響を及ばすだろうと見ていることが分かった。「なるほどiPadは現在はキラー製品であり市場を支配している。しかしいずれは他のプレイヤーも参入してくる」とPearlstineは述べた。また彼は、こうしたタブレット・デバイスのコンテンツはやがてはアプリ・ベースではなくウェブ・ベースに戻るだろうと予想する(Googleの共同ファウンダー、Sergey Brinも先週同様の議論をしている)。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101214chrome-os-future/ Chrome OSを擁護する

    [...] もう一度言おう。私のCr-48レビューにもあるように、Google CEOのEric Schmidtと違って私はまだわれわれがChrome OSを全面的に迎えられる世界に住んでいるとは信じていない。だからGoogleにとっての鍵は、そこへ到達するまでの間、夢を生き延びさせることだ。それは、何年にもわたる反発や、Androidが爆発的人気を得る中でGoogleが取り組み続けられるかどうかという疑問を意味する。しかしその答えは、Chrome OSが ― 少なくともそのコンセプトは ― いずれ勝つから、である。そしてそうなった時、GoogleはMicrosoftの真の急所 ― その財政 ― を脅かす主役になる。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20110218native-client/ Webアプリとネイティブを結ぶ真の橋, GoogleのNative Clientがいよいよリリース間近

    [...] 本誌にも書いたことだが、ネイティブアプリとWebアプリケーションとのあいだには重要な違いがいくつかある。最近は、それらの違いはいずれ解消するという説が有力だが、でも期待に反してその歩みは遅く、とくにモバイルではネイティブアプリが圧倒的に優勢だ。従来からあるパソコンなどの上では、変化はもっと速く起きているようだが、でも、今Googleが取り組んでいるものこそ、Webとネイティブを結びつけるカギだろう。それは、Native Client。Googleによれば、その供用開始は目の前に迫っている。 [...]