Amazonはソーシャルコマースに乗り遅れたのか?
by Leena Rao on 2010年5月31日

AmazonがEコマース業界の現君主であることに異議を唱える人は殆どいないが、 今週のTechCrunch Disruptカンファレンスで、興味深い疑問が投げかけられた ― Amazonはソーシャルコマースの機会を逃がしたのか?

先週ニューヨークで行われた同カンファレンスで、 OpenSky CEO、John CaplanEtsy CEO、Rob KalinGilt Groupe CEO、Susan LyneOMGPOP CEO、Dan Porterらが集まって、ソーシャルコマースのアイディアや、収益化、ソーシャル化両面において将来この市場がどうなっていくかについて討論した。Amazonが今後も「一般コマース」では支配を続けるだろうが、ソーシャルコマースをリードすることはないだろう、という点でパネリスト全員がほぼ一致した。Kalinがこう言った、「Amazonは面白味のないショッピングで独り勝ちすることには成功していると思う」。Caplanが同意して、「Amazonは一般コマース分野を支配するだろう。彼らはリレーションシップコマースをリードすることはなく、人々はショッピングにおけるリレーションシップを益々切望するようになるだろう。」

このリレーションシップというものが、何百万人もの買い物客たちの注目を呼び、世界中のスター投資家たちの関心を引くこととなった。最近Grouponが膨大な調達ラウンドを行い、その評価額は$1.35B(13億5000万ドル)に上った。一方Gilt Groupeは、今年、収益3倍増を見込んでおり、特売ショッピングサイトVente-Priveeは今年全世界で€650M(6億5000万ポンド)の収益が予測されている。

他の業界大手も、焦点を絞ってソーシャルコマース分野に参入しようと考えている。たとえばeBayは、積極的に特売市場を狙っており、最近Fashion Vaultというデザイナー商品を超低価格で販売する特売サイトを公開した。

一方Amazonのコマースをソーシャルな動きと結び付けることへの関心度は、申し訳程度にしかみえない。グループ購入については、lightening deals機能として、その日によって限定数のディスカウントを提供する試みを行った。しかし、この機能は見つけることさえ困難であり、Amazonがこれを発見されやすくしようと努力する様子はみられない。恐らく彼らはこのサービスの実現可能性を試そうとしているのだろうが、慎重すぎるアプローチをとるには、業界の動きが早すぎる。

他に、昨年秋AmazonがVente-Priveeのことを嗅ぎ回っていたという噂もあった。AmazonやeBay、さらにはGiltさえも、この分野に急参入するために$1.5B~$4B(15~40億ドル)費すことを考えた

Amazonのように現金豊富な会社(現金と証券で$5B持っている)にとって、買収は全く理にかなっているとも思えるが、従来からのオンライン小売事業の拡大に専念すべきと言う人もいるだろう。結局のところ、驚異的な数のKindleをはじめとする商品を売り続けることで、同社の収益は増加を続けている。そして経営陣に満足した様子はみられない。特に最近の$1.2B(12億ドル)でのZappo買収に関して。

そして、「一般コマース」への根気強い集中さえも、近視眼ということになるかもしれない。10年以上にわたりAmazonもeBayも、革新よりも規模の方が重点を置くべき市場で成果を上げてきた。しかし、Groupon、Gilt、LivingSocial、Vente PriveeなどのソーシャルEコマースサイトの台頭が、消費者たちが何か違うものに移りつつあるという否定しがたい真実を教えてくれた。問題は、Amazonが君主の座を維持するために、自らのモデルを破壊するつもりがあるかどうかである。

写真協力/Flickr/Frialove

情報開示:著者の夫はGrouponの従業員である。

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(翻訳:Nob Takahashi)

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