オープンなFacebookを目指すDiasporaが最終的に6500人から20万ドルの資金を獲得
by MG Siegler on 2010年6月3日

‘オープンなFacebook’を作りたいというDiasporaが資金の募集を開始したとき、目標額は1万ドルというささやかなものだった。彼らが資金集めに使ったのは、オンラインの資金調達サイトKickstarterだ。ふつうの資金集め方法ではなかったが、しかし彼らはその目標額にわずか12日で到達し、20日間で10万ドルを超えた。締め切りは昨日(米国時間6/1)だったが、最終額は20万ドルよりやや多い。

Facebookのプライバシー騒動が追い風になったことは、間違いない。Diasporaに資金を提供した人はWebの有名人が多いが、愉快なことにFacebookのCEO Mark Zuckerbergも、その中に含まれるらしい。出資者の総数は6500人で、これはKickstarter始まって以来最多である。

さて、これからが難所だ。

大金を獲得したDiasporaは、しかしまだ、打倒Facebookのためのサイトを作っていない。4人のニューヨーク大学の学生たちは、夏に開発をスタートする。彼らは昨日、こう書いている: “今後数か月は、ぼくらからの音信が少なくなると思いますが、なるべく定期的にアップデートをお届けしようと思っています。でもぼくらの沈黙は、仕事に集中していることを意味します。ご理解ください“。

最初の成果は、今年の9月にリリースされる予定だ。それは、AGPLに基づく完全なオープンソースのプロジェクトだ。彼らによれば、その機能と目標は:

  • 複数のSeed間の完全なコミュニケーション(SeedとはDiasporaのインスタンス)
  • エンドツーエンドのGPG(GnuPG)
  • 多くのメジャーなサービスに対する外部サービススクレイピング(External Service Scraping, ユーザデータの回収)
  • Diasporaのバージョン1とドキュメンテーション
  • DiasporaのすべてのコードをGitHubの公開リポジトリに置く

そのあとプロジェクトはニューヨーク市に戻り、サービスのそのほかの部分の構築を開始する。

Diasporaがあちこちで記事になり始めたとき、この子たちはまだ1行もコードを書いていないのに5億近いユーザのいるサイトと戦う気でいる、と批判された。そして実際に、これまでのオープンなSNSを目指す試みの多くが、既存の大きなサイトに敗(やぶ)れている。でも、20万ドルを手中にした彼らがこれからどんなものを作るか、それは楽しみだ。とにかく彼らは、絶好のタイミングをつかんだのだから、頑張ってほしい。

関連記事。〕



[原文へ]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://mickymac.blog2.fc2.com/blog-entry-154.html That’s apple!!

    打倒Facebook 名乗りを上げたのは4人の大学生…

    Facebookのプライバシー問題が騒がれる今、Facebookに挑むべく4人の大学生が立ち上がったようだ。 資金調達のために寄付を集ったところ、なんと20æ—……

  • http://asymmetric-blog.com/2010/06/04/0604_articles_and_comments/ 6月4日夜までに読んだ記事 | ニコニコ勉強会

    [...] オープンなFacebookを目指すDiasporaが最終的に6500人から20万ドルの資金を獲得:その・・・やることがどうとか集めた金額がどうというより、集め方に注目しました。こんなオンラインの資金調達サイトなんてあるんですね。全く知りませんでした。出資と言うことですから、マネオとかとも違うんでしょう。むぅ日本でもできないですかね、こういうの。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101123diaspora-alpha/ 次世代FacebookのDiasporaがついに非公開アルファに–明確にFacebook批判を打ち出す

    [...] 本誌は、オープンソースのFacebookと自称他称されるDiasporaの進捗を、プロジェクトが実際にスタートする前からずっと追ってきた。それは最初に、一般ユーザが投資家となる小規模投資サイKickstarterで、39日で1万ドルという目標額に対し6500人の支持者から合計20万ドルという記録的な額を達成し、大きなニュースになったからだ。しかし、これだけ期待が大きいと、成果も問われる。少人数の大学生チームだから無理ではないか、と懸念する人も少なくなかった。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101124ipod-nano-watch/ 誰もが欲しがる「腕時計型iPod Nano」–Kickstarterの資金募集でトップの座に

    [...] 最近の数か月本誌は、Diasporaを何度も取り上げた。オープンソースの次世代Facebookというふれこみのプロジェクトだ。本誌がDiasporaをしつこく追う理由の一つが、一般人が出資する資金調達サイトKickstarterで、39日で6500人の出資者から20万ドルを集めるという大成功を収めたからだ。しかし、この記録をすでに抜いた新しいプロジェクトがある。腕時計型でマルチタッチのiPod nanoだ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20110110startup-sherpa-kickstarter/ どうやって不特定多数(一般大衆)から資金を集めるか–Kickstarterのファウンダが語る

    [...] Kickstarterで資金を求めるプロジェクトの多くが、映画やアート、音楽などのクリエイティブな作品だ。しかし製品の構想やスタートアップも、立派にクリエイティブだ。Chenは、Kickstarterの資金募集方式は”製品や作品を売り込むことと、資金支援者を求めることの両方の性格がある”、と言う。そして、これまでもっとも注目を集めたプロジェクトに中には、オープンなソーシャルネットワークDiasporaや、100万ドル近くの資金を集めた腕時計型iPod Nanoなどのテクノロジ製品がある。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20110526altly/ 新たなFacebook対抗馬Altlyが登場–Diasporaと違って人脈と金脈に恵まれていそう

    [...] ちょうど1年前の今ごろ、DiasporaがKickstarterで資金集めを開始した。彼らはほんの数週間で、6500人近い支持者から20万ドルを調達した。なぜ、それほど騒がれたのか? それは、DiasporaがFacebookを過去に追いやるSNSを目指していたからだ。しかしそれは、少なくともまだ実現していない。しかし今度は、同じ課題に挑戦するもう一つのスタートアップ、Altlyが登場してきた。 [...]