家族が死んだらオンラインでやることは何?–1000Memoriesにその優れた例を見る
by Michael Arrington on 2010年7月9日

家族が亡くなる。しっかり者のあなたは、親戚や友人たちに通知し、斎場に手続きをして火葬をしてもらい、そのほか、やるべきことはすべてやる。地方紙のあるところなら、死亡記事を載せてもらうかもしれない。でも、今のわれわれの文化がまだ作り出していないのは、故人をオンラインで記念するやり方だ。人生のある時点以降は、身の回りで亡くなる人が増えてくる。Googleなどの検索エンジンは、故人を検索するオプションを今後必ず加えるだろう。インターネット上に、生きている人よりも亡くなった人が圧倒的に多くなるのも、時間の問題だ。

Legacy.comは、新聞と提携して死亡記事のページをオンラインサイトにし、故人を記念するが、料金の取り方がなんとなくいかがわしい。また、ベンチャーが支えているRespectanceなどは、遺族から金を取ることにはがつがつしていないが、サイトのデザインが古すぎるし、やはり、どことなく後味の悪さが残る。

今日(米国時間7/9)立ち上がる1000Memoriesは、Y Combinatorが投資している新しいサービスだが、故人の尊厳をオンラインで表現しようとする。1000Memoriesは、デザインをとても重視している。たとえばこの例は、一人のファウンダの大叔父をたたえるサイトだ。

訪問者はまず、故人の大きな写真に迎えられる。それはたぶん、彼の心と人柄をもっともよく捉えている写真だ。そのあと、一人の読者としてサイトのあちこちを容易に訪ねることができるし、ゲストブックに記帳もできる。ほかの人を、そのページに招待することもできる。

しかし、各サイトを本当に豊かにするものは、遺族がそのサイトに加える記事画像だ。アホな記事や写真もある。思わず涙が出てくるのもある。でもそれらすべてが、故人の写真への肉付けとなり、家族や友人たちの記憶をより豊かにする。プロジェクトのコーナーもある。それは、故人のために献灯をするとか、故人にふさわしい目的をもったファンドを設けるなど、ささやかなものだ。

いちばん良いのは、サイトに対して課金をしないことだ。彼らは単純に、金を取るのは良くない、と考えている。ビジネスモデルは、これから考える。たとえば故人の記念誌を制作印刷して、それは有料で売るとか。

故人の記念サイトそのものから儲ける必要はない、と彼らは考えている。それにサイトの永代維持費も、ユーザに課金するほどの額ではない。私が無常の世を去って150年ぐらい経ったとき、オンラインのどこに記念されているだろうか。そこが、家族から金をふんだくるだけの場所ではなく、1000Memoriesのような、静かで晴れやかな場所だといいのだが。このプロジェクトはいいね。ぜひ、成功してほしい。

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[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://ykr.ykr414.com/2010/07/10/when-i-die/ もしも自分が死んだらオンラインでやって欲しい事は何? | prototype

    [...] 家族が死んだらオンラインでやることは何?… [...]

  • http://www.facebook.com/kaySri Kay (けい)

    軽く見てきたけど、お墓のような印象かな。最初は故人の遺族や友人のFacebookとかと連携させて、ニュースフィードみたいなものを作るのがいいかとも思ったけど、そうなると故人の印象が薄まってしまうだろうね。別にアクセス数稼ぐ必要もないんだけど、誰も訪れないお墓はさみしいものだから、できれば時々は見てほしい、それは遺族の自己満足かもしれないんだけど。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100709update-1000memories-co-founders-on-techcrunch-now/ 1000MemoriesのファウンダたちがTechCrunchビデオに出演–ビジネスモデルについて語る

    [...] 今朝(米国時間7/9)本誌は、1000Memoriesのデビューを報じた。Y Combinatorが支えるこのサイトは、家族や友人が故人を追悼し記念するためのサービスだ。同社を始めたのは3人の友だち、Brett HuneycuttとJonathan Good(元Mckinsey)、そしてRudy Adler(広告代理店Wieden + Kennedyの元社員)だ。 [...]

  • iwatani

    1000Memories
    名前がいいなあ。
    1000Windsでなくて、よかったよ!
    私もこういうサービスへの“願望”を書いたことがある。

  • http://twitter.com/1karos いかみん

    これは…素敵ですね…

  • http://twitter.com/dancerhiro 神ひろし(Hiro)

    今日、僕が所属するカンパニーEASTの芸術監督のかわらさきけんじ先生が指導した事もある、つかこうへいさんがなくなった。
    で、この1000Memoriesの記事にいきついたけど、これ、良いかもしれないなあ・・・・(朝から悲しい)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/best10-20100711/ [jp]YouTubeモバイル版もいいけどたまにはランク外の記事も――先週の記事ランキング(7/5〜7/11)

    [...] 3つ目は死に関する話題。先週紹介した1000Memoriesはなかなか素敵なアイデアだと思った。死にまつわる商売はなんとなく暗いものが多いので、インターネットのサービスでなにか商売しようと思う人は少なかったのではないかと思う(とはいえ、葬儀屋なんかは積極的に広告を出しているし、価格.comでは葬儀の比較なんかもしているけれど)。なので、1000Mmoriesの故人の存在や思い出をインターネット上で永遠なものにしようというアイデアは美しい。普段みんなが考えないようなこういったところにサービスのヒントは隠されているかもね(ビジネスとしてはまだ確立できてはいないけれど)。 [...]

  • http://www.ikedahayato.com/?p=1742 ソーシャルウェブと死生観 « 日本にソーシャルメディアの風を!

    [...] [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/201012081000memories-now-captures-the-lives-of-departed-loved-ones-in-a-single-glance/ 物理的墓園に代わるオンライン記念館1000Memoriesが故人の思い出ページをより便利に改装

    [...] 昨年7月に立ち上げられたこのサイトは、ひとつの、大きくて重要な目標を掲げている: 故人の思い出を家族や友人が慈(いつく)しみ共有するための場所を提供すること。今週(米国時間12/5〜)同社は、いくつかの重要な新機能を導入して、共有をこれまでよりも容易に、そしてより効果的にできるようにした。 [...]