Kindle本の売上、ハードカバーを越える。アマゾン曰く「転換点」到達
by MG Siegler on 2010年7月20日

Amazonの電子書籍リーダー、Kindleがすばらしいデバイスであると言われて久しい。残念ながら、これまで長い間価格が高すぎた。AppleのiPadが出てきて、少々色も、少なすぎる。しかし、Amazonは最近、賢明にも同機の価格を大幅に改訂し、$189へと下げた。その結果再び成長が加速している、とAmazonは言っている。

事実、今四半期の各月ともKindleの売上は上昇している。「Kindleの新価格によって、転換点に到達しました ― Kindleデバイスの売上台数の伸び率は、価格を$259から$189に下げて以来3倍に増えました」とAmazonのファウンダー、Jeff Bezosは語る。

おそらくもっと興味深いのは、今やKindle上で販売された本の数が、Amazonで売れたハードカバーの部数を上回っていることだろう。過去3ヵ月間、Amazon.comで売れたハードカバー100冊につき、Kindle本143冊の割合いで売れているという。しかもその差は開いている。先月はハードカバー100冊につき180冊のKindle本が売れた。これは、Amazonの米国全体の書籍事業の数字であり、さらにはKindle版のないハードカバーも含んでいる。さらに無料のKindle分は含まれていないので、実数はさらに多くなるだろう。

またAmazonによると、2010年前期に販売したKindle本は、2009年前期の3倍だという。現在ストアにはKindle用に63万冊の書籍が揃っている。そして、そのうち51万冊が$9.99以下である ― AppleのiBookstore(もっと高い)と比較して有利な点の一つだ。さらにAmazonは、180万点の著作権の切れた1923年以前の書籍をKindle用に利用可能だ。

もう一つ興味深いのが、すでに5人の著者がKindle版の自著を50万部以上売っていること。Charlaine Harris、Stieg Larsson、Stephenie Meyer、James Patterson、Nora Robertsである。

今月Amazonは、大画面のDXモデルのスクリーンを改善して黒フレームにした新型を発表した。

以上を踏まえても、Amazonは今後Appleなどとハードウェアで厳しい競争を戦わなければならない。Kindleは読書用としてはすばらしいが、できることはiPadの何分の一かでしかない(Amazonさえも、これを強調している)。だから私は来年中には、Kindleを$99にする値下げが行われるのではないかと思っている。もしAppleがiPadを$499で据えおけば、当分は十分な差別化になるだろう。しかもAmazonは、賢明にもiPadやiPhone、Android機などのデバイス用にもKindleアプリを提供している。これによってAmazonは、自らがハードウェアを扱うか否かに関わらず、将来の書籍ビジネスに影響が及ばない。

もう一つ、なぜAmazonは数値をプレスリリースで公表しているのだろうか。以前この会社は、Kindleの販売台数について多くを語らないことで知られていた。もちろん、かつての週替わりの「iPadがKindleを殺す」ストーリーにも数字は出てこなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://asymmetric-blog.com/2010/07/21/7%e6%9c%8821%e6%97%a5%e6%97%a9%e6%9c%9d%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%ab%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a0%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%81%a8%e3%82%b3%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88/ 7月21日早朝までに読んだ記事とコメント | ニコニコ勉強会

    [...] Kindle本の売上、ハードカバーを越える。アマゾン曰く「転換点」到達:端末としてどこが勝つかは置いておいて(あるいはどこも勝たない可能性も高いですが)、Kindleの戦略が奏功している証拠のひとつではあるでしょうね。無料本を含まず、紙:電子=1:1.43ですから、意義は大きそうです。これは米国のハードカバー書籍がべらぼうに高いことも要因の一つでしょうから、日本はまた別かも、それこそ、シャープが「プギャーm9」と言われない可能性もなきにしもあらず?いや、ないですね。勝者はアマゾンです。 [...]

  • http://twitter.com/torisan3500 maeda hiroaki

    iPadにPDF書籍を突っ込んで、これまでPDF化をしなかったのは適切なリーダーがなかったからと痛感。iPadでの読書は紙読書に比べて失うものもほとんどない。

    そんなわけでKindleにも興味あるけど… DX版が$189になるか、通常版が$99になれば買うかもしれない。日本語化の動きを勉強してないけれど。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100806physical-book-dead/ MITメディアラボのNicholas Negroponte曰く: 紙の本は5年後に消滅する

    [...] “みなさんは図書館が大好きだから、紙の本がなくなるなんてありえないとお思いでしょう“、とNegroponteは言う。でも、Kindle用の本の売り上げは、ハードカバーの売り上げを超えたそうじゃないですか。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100825amazon-new-kindles-selling-at-record-rates/ Amazon Kindle最新版の予約数は新記録―アメリカのストアは67万冊を提供中

    [...] 新しいKindleは今日(米国時間8/25)から消費者に向けて発送が開始される。これは新製品発表時にAmazonが予告していた時期より2日前倒しされている。2010年上半期にKindleストアで売れた書籍は前年同期比で3倍に急成長したというAmazonの最近のAmazonの発表を考えれば、最新版Kindleの好調な売れ行きは驚くにはあたらないだろう。またKindleはAmazonストアで売れた製品のトップの座を引き続き占めている。AmazonではアメリカのKindleストアで提供される書籍は67万冊に達したと発表した。現在Kindleすでに売り切れ状態で、再入荷するのは秋になると報道されている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20110127kindle-books-overtake-paperback-books-to-become-amazons-most-popular-format/ Kindle、ペーパーバックを超えAmazonで最大の書籍フォーマットに

    [...] ピクセルが印刷に取って代わる転換点に達したのだろうか。昨年7月、本誌はAmazonのKindle用書籍が売上ベースでハードカバーを超え、ハードカバー100冊に対してKindle本143冊を売ったことを報じた。今このリードはペーパーバックにも及んだ。今やペーパーバック100冊に対してKindle本は115冊売れている。 [...]