Google、6週間毎にChromeの新バージョンを提供へ
by MG Siegler on 2010年7月26日

Googleはこれまで、Chromeブラウザを発表するにあたっていつも「スピード」を重視してきた。そしてGoogleは、また別の観点からも「スピード」を重視していくこととした。従来よりも頻度をあげて、続々と安定版のリリースを行っていくとのことだ。目標値として掲げているのは6週間に一度のリリースというもので、これは頻度にして現在の倍ということになる。つまりChrome 6、7、8、そして9と矢継ぎ早にリリースしていくということだ。

この目的はなんだろうか。まずひとつの理由は、Googleが次々と新たな機能を生み出しているということによる。リリース速度を上げれば新機能を迅速に利用者に提供できるようになるわけだ。またリリース頻度を上げることで、Chromeのリリーススケジュールを管理しやすくなるという意味もある。プロジェクトマネジャーからすれば、短い時間の間に実現できる実際的な作業を見積もりやすくなるというわけだ。

さらに重要なのは、Googleのエンジニアリングチームにかかるプレッシャーが軽減されるということもある。従来のより長いリリーススケジュールの場合、新たな機能を締切りまでになんとしても完成させねばならなかった。万が一完成が遅れてしまうと、その新機能は数カ月間も公開が送れることになってしまっていた。新たなリリーススケジュールを採用することで、よしんばリリースに間に合わなくても6週間後には新リリースで日の目をみることになるわけだ。

またGoogleはバージョンナンバーをこれまでよりも気軽に上げていく心づもりであるようだ。

今後、リリース毎にメジャーバージョンをあげていくつもりです(6.0、7.0、8.0、9.0と上がっていく)。これまでによりもバージョンアップの速度が上がったように見えるかもしれません。ただ番号がどんどん大きくなっていくことについては、あまり重要視しないで欲しいと考えています。ただ一定のスケジュールで新しいものをリリースし、それを直ちにお届けしようと考えているだけなのです。

但し、この6週間毎のリリースは「すべてが順調に進んだ場合」だとのこと。場合によっては遅れが出ることもあるかもしれない。しかし6週間毎という目標頻度はなかなか刺激的だ。またGoogleがバージョンナンバーにさほどの価値を持たせないようにすると言っても、他のブラウザ開発者たちは利用者への説明も含めて大いに気にせざるを得なくなるだろう。一般の利用者から見れば、次々にバージョンアップが繰り返されるChromeがはるかに先進的なものとなっているように感じられてしまうだろう。

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(翻訳:Maeda, H)

  • FT

    6週ごとっていうのは別の方向でキツそう。
    ブラウザの機能はそんな簡単にぽんぽん作れるものじゃないと思うし、見た目に変化の無いFirefoxでいう3.6.6から3.6.7にアップするセキュリティアップデートになるだけってのもありそう。
    もっとUIの機能を追加するようにGoogleのブラウザ開発してる人たちに上層部から圧力がかかってデスマーチなんてことになりかねないかもしれない。
    短いことも逆にプレッシャーになるかも。

  • http://twitter.com/jyonasan1957 jyonasan1957

    6週間のバージョンアップは凄い!!

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100811chrome-6-beta/ Chrome 6ベータ登場―UIが一新され、新機能も追加(近々安定版もリリースへ)

    [...] 先月、GoogleはChromeのバージョンアップを加速する計画を発表した。つまり、Chrome自体の開発は非常に活発に行われていて、デベロッパー向けチャンネル(あるいはオープンソースプロジェクトのChromium)には新しいビルドが次々に発表されている。しかしこれまで安定版の発表までにはかなりの時間がかかっていた。そこでこれら全過程のサイクルを大きく加速しようというのがGoogleのアイディアだった。Googleは時間を無駄にせずさっそくこれを実行に移した―今日リリースされたChrome 6ベータ版がその第1号だ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100817chromium-7/ Chromiumのバージョン7が出る–Chromeのリリースサイクルはほんとに忙しくなってきた

    [...] GoogleがChromeブラウザのバージョン更新をもっと頻繁に早くすると言ったのは、ほんとだった。今日(米国時間8/16)はついに、ChromeのベースになっているオープンソースのブラウザChromiumのバージョン7がリリースされた。ということは、通常なら、Chromeの新バージョンのリリースは数週間後だ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101202chrome-8-2/ バージョン番号は死んだ。Google、最新版Chrome 8を地味に公開

    [...] しかしChromeの追っかけにとって、これはあまり驚くに当たらない。Googleがブラウザーの新バージョンを6週間かそこいら毎に出す戦略をとって以来、バージョン番号は付け足しのようなものになっている。今日のアップデートの前まで、Chromeの安定版はバージョン7で、ベータがバージョン8、開発版がバージョン9だった。これでChromium(Chromeがこれを元に開発しているオープンソースブラウザー)が近々バージョン10になると私は確信している。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20110112chrome-elite-bug/ ChromeとChrome OSが初めての”e”(エリート)難度のバグをつぶしてアップデート

    [...] Chromeのリリースサイクルを早くする取り組みの一環として、Googleはアップデートをいちいちものものしく発表しないことにした。アップデートがあまりにも頻繁なので、その都度言うべきことなどないのだ。しかし今回は特別らしくて、今日(米国時間1/12)GoogleはChromeとChrome OS両方のアップデートをわざわざ発表した。それは、とてもでっかい虫をつぶしたからでもある。 [...]