
Pewリサーチセンターが、アメリカ国内におけるブロードバンドの普及率とインターネット利用率の調査結果を発表した。その中に驚くべき結果が記されていた。調査によると米国成人の21%がインターネットを使っていないらしいのだ。すなわち米国内成人の5人に1人がインターネットを利用していないということになる。
この数値はブロードバンドを使っていない人(利用者は米国成人の66%)というわけでもない。ブロードバンドに加え、ダイアルアップ(こちらは5%。他に接続手段はわからないと回答した人もいる)も使っていない人が21%に及ぶということだ。この21%の人はインターネットを全く利用していない。これはまるで電話を使わないということにも匹敵すると思うのだがどうだろうか。
但し、インターネットを全く利用していないと回答した人のうち、34%は家庭にはインターネット回線があるか、あるいは家族の誰かがインターネットを日常的に利用しているとは答えている。利用しない人の理由は、インターネットのもたらす情報が自分には無関係であると感じていたり(48%)、コンピュータが苦手であったり(60%)、あるいはネットを利用することにそもそも興味がない(90%)ということのようだ。
いったいどういう人たちがネット無しの生活を送っているのだろう。まずコンピュータのない時代に成長した世代がコンピュータの必要性を感じないだろうことはわかる。これはブロードバンド利用率の統計にも現れており、65歳以上の人でブロードバンドを利用しているのは31%に過ぎない。18歳から29歳までの層は80%がブロードバンドを利用しており、その差は明らかなものとなっている。また低学歴低収入の人、ないし地方在住者もブロードバンドを使わない人が多いだろう。こうした人たちも今回のレポートにある統計の上で有意な差異をみせている。
一方で、人種による差異は減少しているようだ。ブロードバンド利用率が急速に向上しているグループのひとつはアフリカンアメリカン層だとのことだ。昨年の調査時にはアフリカンアメリカンのブロードバンド利用率は46%だったが、今回は56%となっている。白人層では67%なので、双方の数字は接近しつつあると言える。尚、多くの人(56%)が、政府によるブロードバンド普及策は必要ないと考えているらしい。政府の手を借りずとも、市場の力でうまく機能していると考えているようだ。
但し一方で、未だに電報を使って連絡をとっている人もおり(21%)、そうした人にはブロードバンド普及策が必要かもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)
