Google TVという列車に乗りたがらない放送会社たち–説得に苦慮するGoogle
by John Biggs on 2010年8月19日

Google TVは、簡単に言うと、セットトップボックスに置き換わるものだが、Logitech Revueのようなデバイスのやることは、やや違う。ちょうど、サメと(サメの道案内といわれる)ブリモドキの関係にも似て、Google TVのデバイスは家庭のケーブルボックスにインラインで接続され、ケーブル本来の番組編成に対するオーバレイ(上にかぶさる層)のような働きをする。オンデマンドのビデオも提供するし、Webアプリケーションなど各種アプリケーションも動かせるが、著作権のあるコンテンツには手出しをしないようだ…少なくとも当面は。

しかし、ビデオをオンデマンドで提供するためには、Googleは放送会社と提携しなければならない。そしてこの部分が、今あまりうまくいってない。

WSJ(ウォールストリートジャーナル)によると、GoogleとABC、CBS、Fox、それにNBCとの交渉は行き詰まっている。どうして? それは、結果的にGoogleの支配下に置かれてしまうことを、各局はおそれているからだ。

またなんで? Googleにはそれができるからだ。GoogleがAdWordを始めるときは、広告業界が同様の反応を示した。要するに、広告業界も既存の放送業界も、インターネットに関してほとんど無知だから、Googleは彼らの船をひっくり返して舵を自分で握ることができる。古き良き時代には、雑誌広告の売上は1か月で数百万ドルもあったが、AdWordは同じ広告主に対して、1到達あたりわずか数セントでトラフィックを与える。それは、従来の広告がまとっていた(広告主に対する)魔術やこけおどかしをはぎ取る。

Googleは、放送からもその魔術をはぎ取れるだろう。誰が何を見ているか、誰も知らないから、魔術が通用する。ニールセン(Nielsen)が提供するのはあくまでも統計的データだから、その予測や推計は、リアルなデータの威力の前で氷のように砕け散る。絶対的に言えるのは、放送会社は、America’s Fattest Bachelor Dance Offを本当は何人の人を見ているか知りたくないということ。Googleは、Fix My House Please Because I Am A Real Life Housewife of Scrantonを毎週1万人の人しか見てないことを、世間に公表する。するとそのコマーシャル枠を、どこが買うだろうか?

最終的には、Google TVはコンテンツを手に入れるだろう。その量は今すでに相当なものだし、1社が折れたら次も続く。そうなることは、避けられない。しかしそうやってテレビが音楽業界と同じ道を辿るときには、あちこちで殴り合いや悲鳴が起きることも、避けられないね。

Nicholasの記事も読んでみよう。〔タイトル邦訳: 「Google TVがテレビ業界を転覆させることをハリウッドは死ぬほどおそれている」〕

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[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://twitter.com/3scomnaire 記念品名入れ小ロット専門ツイッター店

    いつでも見れるようになるテレビは、ゴールデンタイムという「プレミアム」が無くなる。スポーツなどはライブの価値があるけれど、それ以外の番組はほとんどない。
    広告は不特定多数から特定多数へと変わる。この特定多数の絞込みは、男女ではなく、すでに証明されているキーワードでの絞込みをメインにするモデル。広告効果は従来のモデルと比べれば、圧倒的に高い。
    列車に乗らないのなら、新しいレールを作る。ドラマ制作もGoogleがする時代が来るかもしれない。

  • http://twitter.com/yamoomee moomee

    「電通」の一括支配の時代を考えればこれくらいのインパクトは必要。
    今日本に必要なのは中立的なメディア。
    今のメディアの現状を一から立て直すくらいの
    意気込み・志もってやってくれるなら私はGoogleを応援するよ。

  • http://asymmetric-blog.com/2010/08/20/articles_and_comments-49/ 8月20日に読んだ記事とコメント | ニコニコ勉強会

    [...] Google TVという列車に乗りたがらない放送会社たち–説得に苦慮するGoogle:なるほど、自分たちが存在するための土台と成っている「嘘」が明らかにしないためには、コンテンツ提供を拒むしかないんですね。もう、滅びるしかないようです、テレビ業界。ビジネスモデルの死ですね。 [...]

  • http://yoroduya.info/2010/08/20/morning-pickup-5/ 【夕刊】8月20日 よろづ屋のニュースPickup

    [...] ・Google TVという列車に乗りたがらない放送会社たち–説得に苦慮するGoogle T…WSJ(ウォールストリートジャーナル)によると、GoogleとABC、CBS、Fox、それにNBCとの交渉は行き詰まっている。どうして? それは、結果的にGoogleの支配下に置かれてしまうことを、各局はおそれているからだ。Google先生はTV業界をひっくりかえすのか?面白そうだから是非ひっくり返して欲しい。 [...]