
身の回りに複数のコンピュータ(モバイル、ノート、デスクトップ、…)があるようになると、A機の上のコンテンツをB機で使いたいという単純な要求が、簡単には満たされない場合もある。iPhoneとノート機等のあいだではシンク(sync)ができるが、ケーブルを使ってファイル転送をしなければならない。MicrosoftはMeshによってシンクを簡易化したが、2年たった今もベータだしWindowsのみだ。しかしイスラエルのスタートアップLiboxが考えたもっと良い方法は、今すぐデスクトップやWeb、それにiPhoneで使える。
Liboxはピアツーピアアプリケーションで、ソースのコンピュータ上のコンテンツ(写真、ビデオ、音楽)をすべてスキャンして、それをLiboxのアプリケーションまたはWeb経由でほかのデバイスにストリーミングする。iPhoneアプリケーションが数時間前(米国時間8/24)にiTunesに現れた。このアプリを使うと、ソース機(ノートやデスクトップ)上のすべての写真やビデオを見られるし、自分の音楽コレクションの全体を聴き通すことすらできる。つまり、ソース機が、ストリーミングのサーバとして仕事をするわけだ。

最初のセットアップは、こうだ: まずデスクトップアプリケーションをLiboxからダウンロードする。それがソース機上のすべてのメディア系コンテンツ(写真、ビデオ、音楽)をスキャンする。量が多いとかなり時間がかかるし(たとえば数千枚の写真とか)、全部スキャンするまで何回もトライする場合もある。この部分は、まだ少々バグいのだ。
しかし、そうやってコンピュータの上のすべての写真とビデオと音楽をスキャンしたら、ブラウザのあるコンピュータならどんなデバイスからでもそれらを視聴できる。iPhoneの上では、ブラウザではなくアプリケーションからでも。Webからの利用は、iPhoneでもAndroidでもまったく同じだ。コンテンツを新たに加えても、それらは自動的に可利用になるし、ケーブルなどは要らない。Liboxはコンテンツのファイルを、ターゲット機のデバイスへストリーミング可能な形式にコード変換する。ただし、ソース機の上ではLiboxのアプリケーションがバックグラウンドで動いていなければならないから、スキャンが終わっても電源を入れたままにしておくこと。今後は、ユーザのお気に入りコンテンツをクラウドからストリーミングすることをLiboxは考えているから、そうなればソース機は電源offでもかまわない。
なお、iPhone上で作った写真やビデオなどは、ソース機側へ手作業でシンクしてからでないと、Liboxから使える状態にならない。Androidアプリケーションでは、WiFi経由でシンクできるようにする予定だ。携帯電話はメモリが比較的少ないが、そのためにビデオや写真をオフロードしても、この方法なら携帯の上でそれらをゆうゆうと見ることができる。

ソース機の電源がonでさえあれば、自分のコンテンツをどこからでも視聴できる。それだけでもたいへん便利だが、Liboxでは自分のコンテンツをほかのLiboxユーザと共有することもできる。その場合、写真や個人的ビデオは問題なくても、著作権のある音楽や映画などは要注意だ。でも、Liboxはたくさんの人との共有には向いていないから、まず大丈夫でしょう。
Liboxにとってやばいのは、今後AppleやGoogleやMicrosoftが、このような機能を自分のプラットホームに最初から持たせてしまうことだ。彼らも、ケーブルを使うシンクをいいかげん終わらせたいと考えているはず。でも、まあ、そうなるまでは、Liboxが十分に役に立つね。
LiboxのファウンダのErez Pilosofは、イスラエルのYahoo!と呼ばれるWalla!のファウンダだ。彼はEvergreen Venture PartnersとRhodiumから、$2M(200万ドル)のシード資金を調達した。

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
