
サンフランシスコに住んでる人で、まだUberCabを使ったことのない人は、ぜひ使うべきだ。本誌はこのサービスを7月に紹介したが、なにしろタクシーの不愉快な部分を全部取り除いてくれるのだ。いちばん不愉快なのは、いつまでも空車が来ない、あるいは、やっと来て手を上げても停まってくれないこと。次が、支払いが現金なのに往々にして現金を持ってないこと。それに、ときどき、ぞっとするほどひどい車があること。おまけにもう一つ、夏のニューヨークで運転手にエアコンを入れてとお願いするのは、楽しいねぇ。
UberCabはTowncarsやEscaladesのような、ブラックカーサービス*と契約している。彼らはつねに余剰在庫が多いから、その在庫を消化してくれる人なら誰でも歓迎だ。ユーザは、iPhoneアプリケーションをダウンロードする(ぼくの場合はiPad)。クレジットカード情報を入力する(それが最初で最後だ)。タクシーが必要なときは、アプリのボタンを押す。するとそのアプリは、ユーザの居場所にいちばん近い空車を見つける。運転手も、そのiPhoneアプリで客の居場所を教えてもらう。ユーザは、車がこっちへ向かってやって来るのを地図上で目視する。「そちらまであとxx分です」という表示が出るが、それはけっこう正確だ。車が来たらもちろんそれに乗って、もちろん運転手に行き先を告げる。目的地に着いたら料金が表示されるから、それをOKする。チップ込みでクレジットカードに課金される。レシートはメールで来る。その次が重要だ。運転手も客も互いに相手を評価する。運転手が客を評価するのが、とてもいいと思うね。チップをけちらないなど、全体として良いお客でないといけないから。デモビデオを見てみよう。〔*: black car service, 日本のハイヤー/リムジンのようなサービス。イエローキャブでなく、黒いセダンを使う。〕
数日前UberCabを使ったときも、わずか5分で来た(大きなベンツ)。最初から最後まで、タクシーよりはずっと快適だった。
料金はタクシーの1.5倍だけど、その価値はある。車がタクシーより快適だし、見つける努力が要らない。サンフランシスコのタクシーの最大の問題が、それだから。今では、サンフランシスコにいるときはいつもUberCabを使う。
サービスをほかの都市にも広げたいと言っているから、もうすぐあなたの町でも使えるかもしれない(UberCabがぐずぐずしてれば他社がやるだろう)。
ただしUberCabが他社と違うのは、運転手もiPhoneアプリを使うことだ。他社は車に据え付けのへんな装置を使っている。ということは、UberCabの運転手になるためには、技術的バリヤがない。だから、車を持ってれば誰でもこのネットワークに参加して客を拾える。
そう考えるとUberCabは、Airbnbの「家」を「車」に変えて、クレジットカード処理用にSquare(のようなサービス)を加えたようなものだ。運転手は1時間に50ドルぐらい稼げるから、やりたくないという人はいない。
ぼくがUberCabの運転手になって、値下げをして競争に勝つ、ということだってできる。競争があれば、料金は適正水準に落ち着くだろう。また。車種(ハイブリッド、SUVなど)や、それまでの累積の評価をセールスポイントにしてもいい。
なにか、障害はあるだろうか? あまり、ないね。ほかの人を有料で乗せるための特殊な免許証が要るし、また車の保険料もそれまでの2〜3倍にはなる。でも、そういう事務的なことは全部UberCabがやってくれるから、簡単だ。
タクシーの場合は、運転手バッジを買うかリースしなければならない。これで競争を排除し料金を高く維持している。バッジを付けてるから特別に優秀な運転者かというと、全然関係ない。タクシー以外でも客用車を認めている都市が多いが、ただしそういう車は流しを禁じられているから、相当不利だ。UberCabは、その問題も解決している。ボタンをクリックすれば数分で車が来てくれるのだ。
のろのろ走りながら手を上げている歩行者を見つけるのは、ガソリンも無駄だし、安全運転とは言えない。UberCabの運転手は、クリック数の多い場所の近くに駐車して、iPhoneの画面を見ているだけだ。自分の近くでクリックが発生したら、出番となる。
今では、こんなことも想像してしまう…ボタンをクリックすると、候補がずらーっと表示される。評価が5つ星の運転手が15分先にいて最新型のプリウスに乗っている。料金はタクシーの2倍だ。あるいは1分で来れるところに、1975年型のCameroがいて、運転手は星3つ、料金はタクシーの半分だ。どっちにする? 車種も運転手も料金も、自由に選べるのだ。しかも、あの悪の帝国<タクシーバッジ>を粉砕できるのだ。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
