2006年の最初のTwitter記事を振り返る―私に先見の明…がなかった件
by Michael Arrington on 2010年9月3日

2006年にTwitterがサービスをリリースした後の私の最初の記事をこれまで何度か引用してきた。理由は、私がどれほど間違っていたか忘れないようにするためだ。中でも傑作な一節はこうだ。「Twttrのユーザーの大部分は全てのメッセージがウェブサイト上で一般に公開されるのは望まないだろうと思う」。ちなみにこの当時TwitterはTwittrという綴りだったが、あのロゴも懐かしい。

コメントも記事同様的外れだ。

SMSを公開ウェブページに投稿する意味が分からない。なぜ自分のメッセージをネットワークに公開しなければならないのだろう? こんなサービスを利用する気にはなれない。メッセージを非公開にするオプションを早急に追加すべきだ。

それからこういうのも―

友達が「オレはd@dなバーで酔っ払djどあ@j」などというテキストメッセージを送ってくるのを読むために朝の4時に起きる気にはなれない。こんな迷惑な機能はバイラルを広める観点からは有効なのだろうが、いつからソーシャルソフトウェアの成功とは単に不愉快なおせっかいを広めることを意味するようになったのか。

そして、

このサービスの発音はツイッター、それともツワッター?

後知恵で考えれば、私が当時Twitterについて少々理解不足だったことは明らかだ。否定的な意見をコメント欄に投稿してきた読者も同様だ。もっともコメント欄の投稿者には単に悪口を言いたいから悪口を言う連中も多いのだが。そしていちばん的外れだったのは、〔のちにTwitterに改名した〕Odeo社の投資家たちだ。彼らはTwitterに見切りをつけて投資した資金を取り返すという愚行を演じた。

私が言いたいのは、どのスタートアップが成功してどれが失敗するのか、あらかじめ確実に知る方法はないということだ。私はブロガーとしていろいろ予言してきたが、それが外れたことも数多くある。だから私はベンチャーキャピタリストになろうとは思わない―ベンチャーキャピタリストの間違った判断は深刻な結果に直結する。スタートアップに対しては市場で地位を確立するまである程度の時間の余裕を与えなければいけない。スタートアップは進化する。世界も進化する(2006年以降、世の中でどれほどいろいろなことが起きたか考えてみるとよい)。

「既成のアイディアを単にひとひねりしただけ」と思われていた無名のスタートアップが大化けすることもある。文字通り世界のあり方を変えるような存在になることさえあるのだ。それが私がアリーナの男を変わらず応援し続ける理由だ。私は永遠に起業家の応援者であり続けるつもりだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • http://twitter.com/omamoriema お守り・絵馬販売専門ツイッター店

    Googleなどの巨人に、後から追いつかれないためには、「わけわからんw」というネットサービスの方が成功する良い例。だから、多くの人が先見の明が無い!というサービスの方が独走できる。
    大手資本は7割成功する可能性があれば確実に真似て追随するので、資本が無い所は理解不能サービスで勝負。
    勝負できない所は、巨人にぶら下がり、量という単一の質で勝負するしかない。

  • http://twitter.com/KeijiKitani 木谷啓嗣

    ウェブサービス当てるのは難しいねー。未来を見通す目とタイミングが肝。でも当たるも八卦当たらぬも八卦。

  • http://kimurashion.tumblr.com/ kimurashion

    ”「既成のアイディアを単にひとひねりしただけ」と思われていた無名のスタートアップが大化けすることもある。文字通り世界のあり方を変えるような存在になることさえあるのだ。”

  • http://kimurashion.tumblr.com/ kimurashion

    ”「既成のアイディアを単にひとひねりしただけ」と思われていた無名のスタートアップが大化けすることもある。文字通り世界のあり方を変えるような存在になることさえあるのだ。”

  • Anonymous Coward

    related: バカ正直であれ:四十路に邪魔されないために by Michael Arrington on 2010年6月28日
    http://jp.techcrunch.com/archives/20100627staying-credulous-on-not-letting-being-40-get-in-the-way/

    > … how wrong I was.

    この言葉の意味は深い。
    一部の同年代の人々にとっては、もしかして、と、思ったとおりに。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/best10-20100905/ [jp]アップルの新サービスより読まれたのは電話番号の死——先週の記事ランキング(8/30〜9/5)

    [...] 最後に「2006年の最初のTwitter記事を振り返る――私に先見の明……がなかった件」について触れておきたい。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/2010090650-days-of-logos/ TechCrunchはこれから50日間ロゴを変えつづける

    [...] 先週TechCrunchはあの奇妙なTwitterの最初のロゴに敬意を表して1日だけロゴを変えた。それがとても面白かったのでわれわれはずっと続けることにした。つまり今日から向こう50日間、興味ある、あるいは重要なインターネット・スタートアップ企業に敬意を表して、われわれは毎日ロゴを変え続ける! これにはにはいくつかびっくりするような企画も含まれている。 [...]

  • No

    とはいえ、Google Waveは「わけわからん」のまま終わっちゃいました。

    Twitterなんて、極めてシンプルなサービスである。
    ヒットするかどうかは、ユーザーがそのサービスをどう使うか次第だと思う。おもしろい使い方を見つけたら口コミで広がり自動的にヒットする。
    これはサービスの質の良い悪いではないと思う。良い(サービスの使い方を見つけ広めてくれる)ユーザーに出会えるかどうかだ。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100914evan-williams-twitter-domain-name/ Evan Williams、その昔Twitter.comドメインを$7,500で買ったとツイート

    [...] このメッセージシステムの発明者のJack Dorseyが最初につけた名前はTwttrだった(当時のロゴは今でも印象が強烈だ)が、Twitterという名前の方がずっといい。 [...]