Google Instantの真の目的はスピードアップより検索のボリュームアップだ
by Erick Schonfeld on 2010年9月9日

今日(米国時間9/8)のGoogle InstantのリリースでGoogleは検索マーケットの構造に重大な変化を強いることになった。今日プレスイベントに登場したGoogleの幹部たちは口をそろえて検索がスピードアップされる効果を強調していた。しかしGoogle Instantの本当の効果は、ユーザーにより大量の検索結果を表示するところにある。これは一般ユーザーの検索体験に興味深い変化をもたらすだろうと思うが、それにとどまらず、影響は検索の市場シェアとその測定方法、検索結果での表示順位をアップさせるためのSEO〔検索エンジン最適化〕などに及ぶだろう。

Google Instantは検索語がタイプされるにつれてユーザーのスクリーンにリアルタイムで検索結果のストリームを返す。一文字打ち込むごとにまったく違う検索結果がぱっと現れる。これはいくつかの点からみてきわめて大きな変化だ。第一に、そしてこれが一番重要な点だが、ユーザーは従来よりもはるかに多くの検索結果を目にすることになる。ほとんどのユーザーは検索結果を2ページ目まで追ってゆかない。最初の10個(いや実際には最初の5、6個)の青色表示されたリンクの中に含まれなかったら、検索エンジンに関する限り人々の目には存在しないも同様なのだ。しかしGoogle Instantによる検索では、一般ユーザーは10個どころではなく、50個から100個(ユーザー打ち込む文字数に応じて変わる)の検索結果を目にすることになる。

一般ユーザーは通常、1語か2語した検索キーワードを入力しない。Googleはユーザーの行動はそのままで、従来よりはるかに大量の検索結果をユーザーに示す方法を発見したわけだ。いちいち手動でクリックするのでなしに、自動的に向こうからストリーミングされるのであれば、一般ユーザーでも従来よりはるかに大量の情報をちらりと見て吸収するすることができる。ユーザーがこの体験に慣れてくれば、Bingその他、ライバルの検索エンジンンもいずれ追随を迫られることになるだろう。より素早く検索が得られればユーザーが検索エンジンを利用する回数も増える(Google Instantはすでに一部のユーザーに対して公開されているが、今日一日かけて他のユーザーにも順次公開される。Google検索のトップページに詳しい解説がある)。

〔日本版注:訳者の環境ではhttp://www.google.com/webhp?hl=en#にChromeからアクセスするとGoogle Instantが作動した。Chrome以外のブラウザ(IE、FF、Opera)では作動せず。Google自身の解説〕

さて、ここで検索の市場シェアについて考えてみよう。現在、comScoreのような調査会社はユーザーの検索要求の回数とそれに対する検索エンジンの結果表示の数で市場シェアを計測している。最近、YahooやBingのような検索エンジンはニュースやスライドショーなどサイトのあちこちに検索窓を設置して検索数の増加を図っていた。しかし一文字入力される毎に異なる検索結果が返されるようになると話はすっかり変わってしまう。Googleは現在の測定方法でさえ検索市場で圧倒的な優位を保っているが、GoogleInstantは従来の検索数の測定方法そのものを時代遅れにしてしまった。

SEO(検索エンジン最適化)も大きな影響を受けることになる。今後はサイトは有効なキーワードの組みあせを選択するだけでなく、有効な文字の組み合わせも考えねばならない。Google Instantをうまく騙して順位を上げる方法検索スパムを誰か考えつくだろうか? このモグラ叩きゲームにも注目だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • http://twitter.com/ecohotshop 人気のエコカイロ&湯たんぽツイッター店

    Googleは今までは検索の精度の質を重視していたが、これからは多様性を重視する方向。そのひとつとしてスピードがキーワード。1文字ごとの異なる検索結果は多様性の一部。ほとんどの人が検索の結果に「飽きてきた」時に出すサービスとしてはさすが。
    しかし、TwitterやFacebookの台頭でGoogleを使う機会はどんどん下がっている。そのため、検索結果にソーシャルメディアを上位表示させる加点の方向は高くなるでろう。

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    Googleは今までは検索の精度の質を重視していたが、これからは多様性を重視する方向。そのひとつとしてスピードがキーワード。1文字ごとの異なる検索結果は多様性の一部。ほとんどの人が検索の結果に「飽きてきた」時に出すサービスとしてはさすが。
    しかし、TwitterやFacebookの台頭でGoogleを使う機会はどんどん下がっている。そのため、検索結果にソーシャルメディアを上位表示させる加点の方向は高くなるでろう。

  • http://freethink.way-nifty.com/ Inetgate

    この機能、Google Chromeの言語設定で、英語が一番上になっていると、そのままリンクを辿るだけで使えるようです。

  • http://ameblo.jp/lpo-takaya/entry-10643519671.html LPO SEO 高屋のLPOブログ

    衝撃!Google Instant…

    この記事を見て知りましたが、 新しいGoogleの検索エンジンが発表されました。 これには、私はとても衝撃を受けました。ド肝を抜かれました! では、早速見てみましょう。 まず、GoogleChromeのブラウザで開いてください。 (Chromeのブラウザが無い場合はコチラからイン…

  • http://d.hatena.ne.jp/genroq/20100909/1284005924 Glog

    [Google]検索結果が2〜5秒早くなる!「Google Instant」がローンチされました。…

    Google Instantは新しいサービスではなく通常のGoogle検索の機能の1つです。 簡単に言うと、検索ボックスへのタイプに合わせてリアルタイムで検索結果を返してくれます。 これ実際にやってみましたがめちゃめちゃ早いです。 ちょっと早すぎて画面の切り替わりがうっとうし…

  • http://twitter.com/tyKeP tyke

    日本語入力だとまだちょっと使いにくいかな~ http://www.google.com/webhp?hl=en#

  • おっさん

    というわけで、Googleの檻の中にますます囲われるという閉鎖的状況が続くわけですが、誰一人として騒がないのはみな奴隷状態でもよしとしているからなんだろう。ただで使えるってだけでこのすばらしき奴隷だらけの状況。

    Googleは笑いが止まらない。

  • http://twitter.com/qzy13011 qzy13011

    何にどうなって欲しいのか明確にしないと「いつものgoogle haterがまた八百屋批評してるのか」としか思われませんよ?

  • おっさん

    簡単なこと。
    言うなら言う。言わないなら言わない。等しくやってくれと。言っておくけどGoogle嫌いではないよ。

    特定の企業にのみバイアスがかかるのが嫌いなだけ。たとえばAppleに関する記事だとかならずネガティブな文章が挿入される。ただし今のところはとか、一部の人はそう思ってないとか。こんなはなしもあるとか。そしてそれ用のリンクもなからず貼る。

    具体的にそのやり方をGoogleでやってみるとこうなる(この記事の文章の最後にこう付け加える)

    ”いずれにせよ、これでますますSchmidtは「私たちは、あなたが誰かを知っています」とジョークが言えるようになるね。”
    注)カッコ書きには当然http://jp.techcrunch.com/archives/20100908google-instant-speed-volume/へのリンクが挿入される

    こういうネガティブ誘導はAppleの記事に関しては頻繁に見受けられる。CENTだと毎回のように「Appleにコメントを求めたが回答はない」などと付け加えることで、Appleは非協力的で閉鎖的だという印象を植え付けるようなこともしている。

    別にそうすること自体ははかまわない。同じようなことを他の企業にも等しくやるならね。が、特定の企業にのみそれを行い、一方ではGoogleのようにあたかもそれを免除されているような扱いを受けている企業があるのならば、それは悪く言えばメディアによる「思考の誘導」だろう。

    えこひいきは誰だって嫌いなはずだと個人的には思うし、それをメディアがやるとなれば大問題ではないかと思う。特にことあるごとに「記事の方向性」を記事にするTechCrunchがそうだとあればどうだろう?えこひいきするようなサイトが自由だフリーだと言えるだろうか?そもそも批評できるだろうか?

  • http://seo.design.io/s-e-o/?p=679 SEMの中でSEOを考える。» ブログアーカイブ » Google Instantの真の目的はスピードアップより検索のボリュームアップだ

    [...] 今日Google InstantのリリースでGoogleは検索マーケットの構造に重大な変化を強いることになったそう。プレスイベントに登場したGoogleの幹部たちは口をそろえて検索がスピードアップされる効果を強調してるみたいです。 Google Instantの真の目的はスピードアップより検索のボリュームアップだ jp.techcrunch.com/archives/20100908google-instant-speed-volume/ [...]

  • http://golfwares.youpage.jp/blog/blog/2010/09/09/%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%94%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ae%e6%89%8b%e9%96%93%e3%82%92%e5%89%8a%e6%b8%9b%e3%81%99%e3%82%8b%e3%80%8cgoogle-instant%e3%80%8d%e 人気ゴルフウェア » タイピングの手間を削減する「Google Instant」、検索あたり2-5秒短縮 – マイコミジャーナル

    [...] 「誰でもタイピングには時間がかかるが、読むスピードは速い。 …Google Instantの真の目的はスピードアップより検索のボリューアップだTechCrunchGoogle [...]

  • http://freethink.way-nifty.com/ Inetgate

    Windows7とMacの両方で使った感想では、Windows7環境だと日本語入力は確かに微妙なのですが、Mac環境だとそこそこまともに動くので、そのあたりはまだプラットフォームによる差が残っている模様。