新Twitterの右カラムはミニプラットフォームだ―参加各社の思惑を探ってみた
by MG Siegler on 2010年9月17日

Twitter.comの新バージョンの発表はそれだけでもビッグニュースだが、Twitterのエコシステムに与える影響もきわめて大きい。といっても、今回Twitterが追加した機能に似た機能を提供しているため苦境に追い込まれかねないサードパーティーのクライアントのことを言っているのではない。そうではなくて、Twitterがいくつかの外部パートナーと提携してTwitter.com内にリッチ・コンテンツを直接呼びこもうとしている動きのことだ。

Twitterは今回、まず以下の16社と提携した。Dailybooth、DeviantArt、Etsy、Flickr、Justin.TV、Kickstarter、Kiva、Photozou〔フォト蔵〕、Plixi、Twitgoo、TwitPic、Twitvid、USTREAM、Vimeo、Yfrog、YouTubeの各社だ。これらの提携サービスのコンテンツはTwitter.com内に直接表示することが可能になった。つまり、提携各社にとってはそれだけページビューが減ることになる。いったい全体、各社はなぜ参加を決めたのだろうか?

何社かはすでに建前としての回答を与えている。つまりユーザー体験の改善になるから、というわけだ。その通りであるのは疑いないところだが、こうしたサイトの多くはコンテンツと同時に表示される広告に頼っている。こうした広告はTwitter.com内では表示されない。そこで、やはり、「なぜ?」という疑問が湧いてくる。

私は昨日の発表会の後で、Twitterのプロダクト担当副社長のJason Goldmanにこの点について尋ねてみた。その返事はなかなか面白いものだった。まず、YouTubeとFlickrが代表的な例だが、いち早くコンテンツを他のサイトにエンベッドにすることを許可した大手の写真、ビデオ共有サービスがそれによって大きな成功を収めた。そこでエンベッド機能の重要性が認識されるようになった、という。

このエンベッド戦略でサービスのブランド価値が大きく向上しました」とGoldmanは説明する。YouTubeやFlickrはこれ以上ブランド認識を高める必要はあまりないだろうが、もっと小規模なプレイヤーの場合、Twitterと提携するメリットはあるに違いない。つまりTwitterで友達がTwitgooやDailyboothを通じて写真を公開しているのを見れば、自分も使ってみようかと思うユーザーが出てくるだろうというわけだ。

Goldmanは「こうした提携パートナーのサイトでコンテンツに広告が表示されていても、Twitter.com内では表示させることはありません」と確認した。しかし、写真が表示されることそのものが、これらのパートナーにとっては極めて価値の高いブランド広告になる。

同時にGoldmanは「YouTubeや他のビデオ共有サービスの場合、プレロール、ポストロール広告はそのまま表示します」と述べた。つまりビデオの場合はエンベッド表示からも広告収入が得られる。

当然Twitterは現在の16社以外にもコンテンツ提携先を拡大していく計画だろう。今回、KickstarterとKivaと提携したことは特に興味深い。というのはここでは単にコンテンツがエンベッドされるのではなくメディアそのものがエンベッドされているからだ。こうした例は今後どんどん増えていくだろう。近々ロケーション・サービスの多くがTwitter.comの右カラムにコンテンツを表示することになると予想しても外れることはないだろう。FoursquareはTwitterのiPhoneアプリで同様の提携を行っている。

Twitter.comはさらにシームレスなユーザー体験を提供しようと努力中だ。Twitterはある意味で新しいミニプラットフォームを構築しようとしている。従来、Twitterのプラットフォームはすべて外部のサイトに存在した。しかし今回の右カラムの導入で、サイト内でもプラットフォームが提供されるようになった。この新しい状況に対応する面白いアイディが近々登場するものと私は期待している。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • 匿名

    twitterのブログ化。twitterの右カラムに、画像/動画だけでなく、ブログパーツ的なコンテンツも表示できるように。

  • http://twitter.com/magcupshop 人気のマグカップツイッター店

    twitterの利用時間が右肩上がりになっている人にとり、今回の右側の部分は、まさに「ソフトのショーウィンドウ」である。今回の16社は将来、ラッキーと言える立場になる。
    世界の購買層を年齢別に分析するとは、中国で26歳、インドで22歳である。日本はちなみに44歳である。
    これから伸びるアジア新興国の世代で、圧倒的に力があるtwitterは、最高の販売パートナーとなる。そのためソフト側としては、商品ブランドを浸透させる宣伝マンとして重要。
    Googleの検索の時代から、ソーシャルネットへと変化している現在、いち早くtwitterとパートナー契約を結んだ企業が勝ち残る可能性すらある。

    日本のような閉鎖的な単一地域でネットビジネス成功させるためには、企業は早めに「右側優先パートナー契約」を結ぶ事が、ソーシャルネットで勝ち残る鍵になる。
    またどの企業が一番先にtwiitterと結んだかによって、ソーシャルの勢力図が大きく変わるように思う。

  • http://asymmetric-blog.com/2010/09/19/articles_and_comments-73/ 9月18日までに読んだ記事とコメント | Asymmetric-BLOG – 強いビジネスモデルが好き -

    [...] 新Twitterの右カラムはミニプラットフォームだ―参加各社の思惑を探ってみ…:新しいスタイル、いいと思いますけど。使ったことないのでアレですが、見た目はいいですよね。普通のアプリみたいで。 [...]

  • http://adu.jp/twitter/?p=17467 » 新Twitterの右カラムはミニプラットフォームだ―参加各社の思惑を探ってみた [Twitter注目ニュース ]

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101111rockmelt-social-browser/ RockMeltレビュー―間違いなくソーシャルブラウザへの第一歩だが、まだ課題も多い

    [...] また仮にFacebookが独自のブラウザを作ろうとした場合に比べて、RockMeltは、いくつかの優位性を持っている。Twitterだ。FacebookブラウザにはTwitterでの共有機能はないはずだ。Twitterがブラウザを作ったとすれば(笑ってはいけない。新しい2カラムのユーザー・インタフェイスは独自ブラウザからそれほど遠いものではない)、やはりFacebookでの共有機能はないだろう。サードパーティーのRockMeltだからこそ、両方の機能を提供できるわけだ。 [...]