Facebook、位置情報割引サービスDealsをローンチ―GAPなど22社が参加
by MG Siegler on 2010年11月4日

今日 (米国時間11/3)、パロアルトで開催されたFacebookのモバイル・プラットフォームに関するプレスイベントでの発表は盛りだくさんだった。AndroidとiPhoneアプリがアップデートされた新しい単一ログイン方式が採用された。また新しいロケーション書き込みAPIがデベロッパーに開放された。しかしなんといっても一番インパクトのある発表はDealsサービスのリリースだった。

FacebookがこのDealsというサービスを発表しようとしているという噂はFacebookが位置情報分野に参入した当初から流れており、注目を集めていた。Facebook PlacesがスタートしたときにDealsが含まれていなかったことで失望の声も一部で上がったほどだ。その待望のDealsがいよいよ登場した。

今日スタートしたDealsサービスには特別に選ばれた22社のパートナーが参加している。またFacebookでは2万社の中小零細ビジネスに対して自ら簡単にDeal用キャンペーンを作成できるツールを配布した。

それでは現在展開されているDealsキャンペーンの内容を見てみよう。

  • Gapは1万着のジーンズを無料でプレゼントする。ジーンズが無くなった後も、アメリカ全国の全ての店舗でDealsにチェックインした顧客に対してあらゆる商品を40%割引にする。
  • テキサス州の小規模な映画チェーン、Alamo Draft Houseではチェックインした入場者に無料でビールを1パイント、プレゼントする。また友達にもイベントの招待がある。
  • North Faceは全国の店舗および多数の国立公園でのチェックインに対して$1をチャリティーに寄付する。
  • ラスベガスのPalmsホテルにチェックインして2泊連泊すると無料で3泊目がプレゼントされる。または部屋をアップグレードできる。
  • Golden State Warriorsでゲームにチェックインしたプレイヤーは無料イベントにアクセスできる

ご覧のとうりこれらのDealsキャンペーンは、全国規模のものもあればローカルだけのものもある。無料プレゼントもあればチャリティーもあるり、本人だけでなく友達へのプレゼントもある。

これらのDealsではやはりソーシャル性がカギとなっている。またDealsを友人と共有する方法も設けられる。たとえばチェックインした場所で友達をタグ付けすると、友達も同じプレゼントが貰えるようになる。これは素晴らしい。

そしてこうしたDealsキャンペーンに申込むのはわずか2クリックですむ。

DealsはFoursquareのようなFacebookに比べて小規模な位置情報サービスにとってどんな影響があるだろうか? Foursquareもこの数カ月似たようなサービスを提供している。ブームが起きて全員が潤うのか、それとも全員がFacebookに殺到することになるのか?

またGrouponのようなグループ購入サービスに与える影響にも興味が持たれる。Facebookは共同購入に関しては何も発言していないが、Dealsの先にGroupon的な事業展開があり得るということは誰の目にも明らかだ。

もう一つ重要な要素がある。FacebookのCEO、Mark ZuckerbergはこれらのDealsキャンペーンでパートナー企業から一切収入を得ていないと述べた。FacebookはDeals事業を単にユーザーと企業に便宜を図るために開設したのだという(Zuckerbergは参加企業がFacebookに広告を出稿するようになる可能性を排除しなかったが、いずれにせよ、それがDealsの主目的ではない)。

これもまたライバルにとっては頭痛のタネだ。他のサービスではこの種の事業を開始するにあたって、参加者を募るためにまず無料トライアルを始めところが多いが、将来は有料化することをもくろんでいたはずだ。しかしFacebookが無料でDealsを提供するとなれば、わざわざ有料版を使うユーザーはいないだろう。しかもZuckerbergは今日のイベントで、「FacebookPlacesはすでに他のどの位置情報サービスよりも数倍大きい」と述べた。これまで大部分の期間、iPhoneだけのサービスだったことを考える驚くべき成長ぶりだ。

もう一つ興味ある点は、Googleへの影響だ。Googleも最近位置情報サービスの強化に力を入れている。

Facebookでは、ここ数カ月以内にDealsのキャンペーン作成ツールを全Facebookユーザーに提供するとしている。現在Dealsはアメリカ国内のみに提供されているが、将来は世界的に展開されるという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • http://www.attrip.jp attrip

    >FacebookのCEO、Mark ZuckerbergはこれらのDealsキャンペーンでパートナー企業から一切収入を得ていないと述べた。

    もうFacebookっていうブラウザになりつつあるな。。

  • http://www.facebook.com/mono0926 Masayuki Ono

    日本は蚊帳の外(´-ω-`)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101111begun-the-sticker-wars-have/ 位置情報サービスにステッカー・ウォーズ勃発

    [...] サンフランシスコ中心部のデパート、メイシーズに行くと、玄関に目立つように貼られたステッカーが、Facebookでチェックインしてスペシャル特典を受けるよう誘いかけている。Facebookが特典サービスを始めたのがわずか一週間前だったことを考えると、お見事だといえよう。そして、これは今後起きようとしていることのほんの序章にすぎない ― このソーシャルネットワークが事業展開に本腰を入れるにつれ、他の多くの大規模小売店がFacebookステッカーを貼りまくりのを見ることになるだろう。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101113foursquare-gowalla-stop-pretending-fun/ FoursquareとGowallaに告ぐ。「面白いフリ」をしてサービスを広げようとするのはもう限界だ

    [...] FoursquareおよびGowallaにとって、好ましからざる1ヵ月ということになってしまったようだ。その1ヵ月の始まりは、ソーシャル界の大巨人によるFacebook Deals for Facebook Places(位置情報に基づくクーポンサービス)とサードパーティー製アプリケーションからのチェックインを可能にするというアナウンスだ。発表の翌日、Pew Researchが発表したところによれば、さまざまな話題は上がっているものの、アメリカ国内における位置情報サービスの利用状況は低下の兆しを見せているとのことだ。これまではオンライン人口の5%が利用していたが、先月はこれが4%に減少してしまったというのだ。ホッケースティック状に増加傾向を示すのではなく、折れてしまった鉛筆のように地に墜ちていく様子さえ伺えるのだ。 [...]