Google技術担当VP曰く:Chrome OSはタブレットやテレビにもやってくる。Windowsとシスアドは不要に
by MG Siegler on 2010年11月26日

Chrome OSが近付いている。昨晩、その確度を高めるであろう兆候があった。GoogleがNew York Timesで公然とこの件について話している。おそらくこれは、来年に持ち越されるのではという噂に答えてのことと思われる。詳細は未だに不十分だが、NYTによると年内にはGoogleがChrome OSの走る軽量ノートブックを発売するらしい。Googleブランドの製品となるようだが製造は第三者で、スマートフォンのNexus Oneで検索の巨人がとったやり方に似ているとのこと。

これは本誌が最近把んでいる情報とも一致している。Chrome OSの本格的展開は2011年にずれ込む可能性が高いながらも、Googleは年内に何かを発売するとまだ言っているわけだ。オープンソースChromimフォーラムに書かれているメッセージを見ると、これは同OSのベータ版になりそうだ。現在同社がドッグフード試験(社内テスト)中の自社デバイスで動くのがおそらくそれだろう。

しかし、NYTの記事で最も興味深いのはGoogleの技術担当VPでChromeの責任者、Linus Upsonがこの新OSについて言いたかったことだ。

しかし、Upson氏によるとChrome OSはコンピューティングプラットホームだが、携帯デバイスやタブレット、テレビ等にも拡大していくという。「私たちはノートパソコンから始めて、その後両方向へと広げていくつもりです」と語った。

これは、Google CEOのEric Schmidtが先週サンフランシスコのWeb 2.0サミットで言った話とは違っている。Chrome OSとAndroidが互いに競合するのではの尋ねられた彼は、現在同社ではAndroidの方がタッチ操作に向いており、Chrome OSはキーボードの付いた機器に向いていると考えていると語った。

当然Androidは、現在のGoogleにとってのハンドヘルド機器、タブレット、およびテレビ用のOSだ(Google TVも採用している)。Upsonの発言は、最終的にChrome OSがこうした領域でAndroidと正面対決することをにおわせる。しかも、Chromiumウェブサイトに置かれたモックアップには、新OSがその種のデバイスでどう動くかについてGoogleの現在の考えが示されている。

そしてGoogleは、両製品の開発チームの間に何らの矛盾点はないとしているが、消費者とGoogle幹部が共に少々混乱状態に陥いっていることも間違いない。

Googleの共同ファウンダー、Sergey Brinが今年、二者の共存について聞かれた時もまた別の説明をしている:いずれ両社は統合される。つまるところ、どうやらこの一連の発想はこういうことらしい。現在アプリが必要なのはHTML5などの純粋なウェブテクノロジーがまだ本来の状態になっていないからだ。これらのテクノロジーが熟してくれば、Chrome OSの背後にある発想がAndroid以上にGoogleの使命に合致すると思われる。つまり、必要なのはウェブだけ。

この発想は、Upsonの発言にも垣間みられた。「Chrome OSを見た人はこう感じるでしょう『ただのブラウザーじゃない、全然ワクワクしない』と。その通り、これはただのブラウザーで、ワクワクするものは何もありません。そこが重要なのです」と彼はNTYに伝えた。

同氏は続けて、企業の60%は今すぐWindows機をChrome OS機に置き換えることができると言う。そう、60%!

さらに同氏は、新OSが企業のシスアドを廃業に追いやることも願っている。すべてがウェブ経由で自動的に更新されるからだという。Googleは彼に別の言い方をしてほしかったように、私には思える。

Chrome Os:それは全シスアドに向けた1枚の巨大なピンクスリップ[解雇通知]

明らかにUpsonの発言は、Chrome OS発売時点に起きることに対するかなり楽観的な見方に違いない。それでも、少なくとも私は異常なほどワクワクしている。現在私が1日にコンピューター上ですることすべての95%が、ウェブブラウザーの中だと推定される。残り5%のいくらか―例えばメモを取るなど―はブラウザーでもできるが、何かの理由でそうしていないだけだ。

メディアの管理は未だに大きな問題だが、Googleはそれもオンラインで扱うことを検討している。(ただし、それほどうまくいってはいないかもしれない)。

とにかく言いたいのは、事実上私がすでにChrome OSを使っていて、たまたま今はそれがOS Xの内側に存在しているだけだということ。もしGoogleが、より速くよりシームレスなコンピューティング体験の提供という名の下に、あの中間業者を排除できれば、私は乗る。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://twitter.com/takenaka_nxch Takenaka Kuniyoshi

    いきなりは無くならないだろうけど、今後の10年でWindowsやシスアドの業務ボリュームは激減すると思う。営業職とかは、アプリケーションが充実していけばほとんどすべての業務をタブレットだけでこなせるようになると思うんだ。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101125google-chrome-os-mario-andretti/ Chrome OSネットブックのGoogle社内テスト機の愛称は”Mario”と”Andretti”か?

    [...] というわけで初のChrome OSネットブックは、数週間後に出る予定だ。そしてそれらはどうやら、サードパーティのメーカーが作ったGoogleブランドの製品だ。当然Googleはすでに、それらを社内でテストしているだろう、ほかの製品も立ち上げ前には必ず社内テストをやっていたから。そしてChromiumのデベロッパ用ページを見ると、それらに関するヒントがいくつかある。 [...]

  • 匿名

    大事なことが抜けてるような気がする。すべてのPCが必ずインターネットに接続するとは限らない。閉じた空間での使用も結構あると思うんだけどなぁ。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101215google-chrome-for-business/ Google、企業向けChrome普及に本腰―Windowsインストーラー版をリリース

    [...] Googleはまたこのセキュリティー設定はブラウザだけでなくChrome OSでも同様に可能(もちろんMSIインストーラーを通じてではない)だと付け加えている。やはりGoogleはこの分野でMicrosoftを激しく追い上げようとしているようだ。Googleはシステム管理者にIEの置き換えを勧めているだけでなく、Windowsの置き換えも勧めているわけだ。それどころかGoogleはローカルのシステム管理者自身も不要にしようと狙っている。 [...]