
FCCのネットの中立性に関する票決は、今朝ほど(米国時間12/21)記事にしたが、その後新たに表面化したことがある。それは、とても奇妙なことであり、しかも率直に言って、ぞっとするほど恐ろしくもある。
FCCの発表文書(PDF)をEngadgetが詳しく調べたところによると、”Measured Steps for Mobile Broadband”(モバイルブロードバンドに対する特別の配慮)と題されたきわめて重要な部分に、問題の箇所がある:
しかも、われわれの認識では、オープン性に向けての有意義な動きがいくつかあった。たとえばそれは、Androidのようなオープンなオペレーティングシステムの導入だ。加えて、われわれの期待するところによれば、700MHz Cブロックのスペクトルで運用するモバイルプロバイダに対してわれわれが課したオープン性条件の、市場に対する効果が、近く見られるであろう。それらのプロバイダには、合衆国最大のモバイルワイヤレスキャリアであるVerizon Wirelessも含まれる。
これらの動向を勘案すると、モバイルブロードバンドからアクセスされるインターネットのオープン性を守るためには、現時点では一定の配慮のある対応を図ることが適切である、とわれわれは結論する。
これはまるで、GoogleやVerizonからの声明文みたいだが…いや、実際に、この部分全体が両社の共同提案にたいへんよく似ている…、まぎれもなくFCCの発表文書である。上の引用部分は、Androidのオープン性を、モバイルブロードバンドに対して、ネットの中立性ルールをFCCが課さなくてもよい理由として挙げている。
ちょっと、待ってよ。オペレーティングシステムがオープンであることと、ネットワークへのアクセスとのあいだに、一体何の関係があるのよ? Engadgetの編集長Nilay Patelも、それはおかしいと言っている。John Gruberも、なにそれ?と言っている。世の中の全員が、おかしいと言って当然だ。まるでFCCはGoogle/Verizonの提案文書を、彼らに都合のいい部分も含めて、丸写ししたみたいだ。
Patelはこう書いている:
…もしもわれわれが、今よりももうちょっと心配性だったら、FCCがAndroidに言及していることと、GoogleやVerizonによる強烈なロビー活動とのあいだには関係がある、と確信するだろう。
いや、ぼくだって心配だ。この声明文にAndroidが登場すること自体、無意味で唐突だ。関係ないじゃん。
Androidのいわゆる“オープン性”については、前にきちんと書いたことがある。ほかの人たちも書いてる。キャリアが、消費者に与える不利益を糊塗するためにオープンの美名を悪用するのは分かる。しかし、FCCがネットの中立性に関してわれわれをごまかすために、”オープン性”というラベルを使うとは。いや、ごりっぱなことですな。
FCCは、いっそこう言えばいいのだ: “Googleの立派なカンファレンスに出席いたしまして、Androidがオープンであるというお話を承りました。したがいまして、われわれは、モバイルブロードバンドを規制する必要性を認めません。だって、それはオープンですから。それは、誰にとっても良いことです。それはつまり、〔モバイルプロバイダの〕誰もが正しいことをする、という意味です。オープンなオペレーティングシステムの存在は、彼ら〔モバイルプロバイダ〕が帯域の利用に関して差別や選別を行わないことを確証します。どうして? えーと、それは、オープンだからです! Verizonさんがそうおっしゃってます”。
今からわずか1か月前には、FCCの理事長Julius Genachowskiが、Verizon/Google提案は、ネットの中立性に関するFCCの提案書の策定の進捗を遅らせたと言った。そうか、つまり、Verizon/Googleの合意事項を含めるための書き直しに、手間取ったのだな。
そしてここにも、最近のGoogleに顕著な後退性と、われわれに対する欺瞞の危険性がある。まあそれは、お金儲けのための”貪欲”だろう。Googleにとっては、その美味が最優先される、ということ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
