次期iPadは、タイミングと供給ラインの噂を信じるなら、すぐそこに迫ってきている。ジョブズの病気療養に伴う予定外の遅延はあるかもしれないが、設計は完了し、中国の工場では今後数ヵ月間に5~600万台を出荷すべく準備が進められているはずだ。
いくつかリークがあったとも聞いているが、今回はAppleのセキュリティーが優秀で、新iPadの具体的な仕様は未だ謎に包まれたままだ。それでも、噂の中にはいくつか考慮に値するものも(ないものも)あるので、読者の利便を計り、その根拠と反対意見と共にここにまとめて紹介することにした。
さらにコンパクトなフォームファクター
根拠:
- ケースメーカーが受け取った寸法には、現行iPadとはわずかだが識別可能な違いがあり、主として厚さが変わっている。
- ほぼすべてのApple製品が、世代交代のたびに薄くなっている。
- iPhone 5はデザイン全面変更と噂されている。iPadはiPhone 4のデザインを予感させたので、iPhone 5についてもそうに違いない。
反論:
- 古いケースに入らない
判定:今より薄く、おそらく持ちやすいフォームファクターになることはほぼ確定。Appleは古いケースに合わせたいと思っていない。
サイズ、アスペクト比の変更
根拠:
- 多くのメディア志向タブレットがワイド画面を採用している
- 7インチiPadは、持ち歩きやすく、より精細な画面を持ち、ビデオ通話に向いている
- 他のApple製品のほとんどが小、中、大のサイズを揃えている。
反論:
- ジョブズ自身が7インチタブレットを「中途半端」とけなしている
- すでに4:3画面向けに作られたiPadがアプリが大量にある
- iPadのハードウェアメタファーは「小さなコンピューター画面」ではなく「魔法のメモ帳」であり、4:3のサイズはそれに近い
- iOSデバイスで複数のアスペクト比を持つものはない
判定:まずあり得ない。業界他社が未知のサイズやフォームファクターを試す時も、Appleは製品をシンプルで馴じみやすくし続ける。
SDカードスロット
根拠:
- モックアップにSDカード大の謎のポートがあった。
- ユーザーからの要求大
- Appleブランドの白いSDメディアという新市場
反論:
- 他のiOSデバイスにはSDスロットがない
- SDがiPadの容量別の価格設定を崩壊させる(なぜSSDに金を払うの?)
- SDXCへのアップグレードの可能性が上記のポイントを深刻化させる
- Appleのパソコンを中心としてメディア管理システム(iTunes、iPhoto)を阻害する
- SDカードの恣意的な機能制限がユーザーを困惑させる
判定:個人的には、自らのメディアエコシステムを破壊することが計算されることをAppleがするとは考えにくいが、Engadgetによると、彼らの情報源は「ほぼ確証がある」とのことなので、古いAppleが新しいことをすることもあるのだろう。
Cortex A9ベースの新マルチコア「A5」プロセッサー
根拠:
- iPhone 5や他のAppleモバイル機はこの新チップセットに移行している
- InfineonからQualcommへの変更
- CDMAとGSMの信号処理の統合
- 新グラフィクスと内蔵メディア管理のサポートが必要(SDカードに併わせて)
- iOSデバイスの毎年の改善には必ずCPUの改善がある
- 新しいグラフィックスコアがわかっており、CPUとチップセットも同時にアップグレードされる
反論:
- なし。かなり確実と思われる
判定:ほぼ確定。
カメラ2機およびフラッシュ
根拠:
- 初代iPadのコードを見ると、当時でさえ採用間近を伺わせていた
- 新しいコードは、フラッシュおよび前面、背面のカメラを参照している
- ケースのモックアップにカメラ用の穴がある
- AppleはFacetimeをiPod touchからMac Proまで統一したい
反論:
- iPadで写真撮りたい人なんている?
判定:まず間違いない。
超高解像度ディスプレイ(2048×1536)
根拠:
- リークされたデベロッパー情報によると、iPhone 3GSからiPhone 4の時と同様の解像度変更が予想できる
- AppleはiPhone 4のレティナディスプレイの時に、1年かそれ以上にわたって同じ様に高度なディスプレイ技術を隠し通した
- iPadの解像度として論理的なステップ
- 2倍拡大はこれほとの高解像でならあまり気にならない
- 競合タブレット対抗の主要セールスポイントになり得る。この解像度は他に近いものすらない
反論:
- このレベルの品質のディスプレイはまだ実在しないと言う人がいる
- そんな解像度に合わせたコンテンツはない。1080pのハイビジョンでさえ「ウィンドウ化」される
- ディスプレイを駆動するためにRAMやGPUのパワーを著しく高める必要がある
- 非常に高価になる可能性がある
判定:可能性大。Appleはやると私は思う。障害は容易に克服可能であり、もしAppleがメディアや写真を前面に押し出すのであれば、高解像度画面は重要な利点になる。
わずかに高い解像度(1280×960)
根拠:
- 720pコンテンツをオリジナル解像度で再生できる
- 既存のディスプレイ技術に沿っている
反論:
- 1024×768の資産をこの解像度にリサイズするのは厄介
- 映画を見る以外に機能的メリットがあまりなく、iPadはそもそも4:3のアスペクト比のために映画再生マシンとしてはほどほど
判定:まずあり得ない。この「段階的」ステップが起きることは私には全く考えられない。Appleは1024×768のままで行くか画素数を4倍にするかのどちらかであり、その中間は無意味な妥協である。
側面に第2ポート
根拠:
- サイドポートを使えば横位置でもドックに置ける
- 充電中にもアクセサリーが使える
反論:
- Appleは決して、絶対やらない
- 冗談でしょ
判定:可能性ゼロ。必要以上のデザイン要素をAppleは許さない。
スピーカーの改良
根拠:
- iPadのスピーカーはひどすぎる
- 改良は安上がりで簡単
反論:
- スピーカーのための場所がほとんどない
- どうせヘッドホンを使う
判定:ほぼ確実。あのちっぽけなスピーカーはiPadの最も攻めやすい弱点である。
iPad用iLife
根拠:
- プロセッサー、ストレージ等の改善により、本物のiPad版iLifeが不可能ではなくなった
- 新しいiLifeとLionベースのアプリにはフルスクリーンのUIがあり、iPadへの移植(あるいはiPadによる間接的制御)が容易
反論:
- iLifeアプリは、他のマウスとキーボード向けアプリと同じく、タブレット用には作られていない
- iLifeプラットホームの断片化や、バックアップを複雑にする等の懸念
- ストレージ問題(SDカードがあれば緩和されるかもしれない)
判定:可能性あり。AppleはiOSとOS Xを双方向に繋ごうとしているが、初代iPadには映画や写真の本格的編集を行うためのパワーがなかったか、少なくともAppleの基準には達していなかった。それが変わるかもしれない。
タッチ式ベゼル/ホットパンツデバイス
根拠:
反論:
- Appleはユーザーに画面をタッチしてほしい。それがiPadのすべて
- この機能は、別の地味な製品でまず使われる可能性が高い
- ベゼルを持つことないの?
- ほとんどのケースがベゼルの背面や角を隠してしまう
判定:ありそうにない。蛇足というもの。次の機会にはあるかもしれない。
最終的に新iPadは、カメラ2台、大幅に改善されたスクリーンとグラフィックプロセッサー、薄型フォームファクターで縦横比は変わらず、スピーカー改善、そしてSDカードスロットが付く可能性あり。私個人の予想では、現行iPadは$399のままで、新iPad(iPad Pro?)は$599からになると思われる。
タイミングは、1月発表/3月発売という私の予想が外れつつある。おそらく遅れの理由はいつもと同じく、Appleは新しい購読モデルとメディア機能(SDカードやもしかしたらiLifeのクラウド同期)をサポートするためのソフトウェア基盤を固めているのだろう。私は、2月初旬に発表、150万~200万台の予約を受け付け、3月末から4月(予約分出荷と同時に店頭販売できるだけの新iPadを製造できた時)に出荷と予想する。
発表当日まで、新しい噂がネットを飛び交うに違いないので、別途それもカバーする予定だ。何か抜けているところがあったり、論理におかしいところがあれば、コメント欄で知らせてほしい。
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(翻訳:Nob Takahashi)
