AdobeのWallabyはやっぱり中途半端
by Erick Schonfeld on 2011年3月9日

今日(米国時間3/8)Adobe LabsがWallabyを公開した。FlashのゲームやアニメーションをHTMLに変換して「Flashランタイムをサポートしていないデバイス」でも動かすための手段である。もちろんその対象はiPhoneとiPadだ。言い換えれば、WallabyはAdobeの、HTML5に対する、ひいてはHTML5が取って代わるからFlashは不要だと言い続けているSteve Jobsaに対する屈服だ。

AdobeのAppleに対する降伏の歴史は長い ― iPhoneiPadアプリ用のFlashコンバーターに始まり、今はブラウザ用のFlashもある。当初AppleはAdobeの動きを阻止したが、最終的には折れたことを覚えておいでだろうか。

というわけでWallabyはウェブ上のFlashコンテンツをAppleaフレンドリーにするためのコンバーターである(実際にはWebkitベースのブラウザーならどれでも使える)。これはとても良いことであり、あるべき姿なのだが、残念ながらこのワラビーはあまり高くジャンプできない。要するに頭を下げながら高く跳ぶことはできないということだ。Adobeがすかさず警告する。

HTML5フォーマットでは、Flash Professionalの全機能がサポートされているわけではないことに注意されたい。Wallabyのリリースノートに、サポートされている機能、すでにわかっているブラウザー間での相異、デバイスのバリエーション、現在わかっている問題等が書かれている。

複雑なアニメーションを使うとブラウザーがクラッシュするし、 「ズームイン、ズームアウトするとブラウザーがおかしな挙動をすることがある」。他のコンバーターと同じく、これは妥協の産物だ。デベロッパーは、吐き出されたファイルをHTMLエディターでいじることもできるが、それでは何をしているのかわからない。そのくらいなら、一から全部をHTMLで書いた方がいい。Wallabyのおかげで、元のFlash版よりもダメなHTML5アニメーションがインターネットに垂れ流されることになるだけだ。Adobeがやることは、どれもが自社の旧態依然たるFlashテクノロジーの延命をはかるべくデザインされている。

写真提供:Flickr/ William Warby

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://twitter.com/sesuna フィーネ : 烏野 珪

    なかなか物事はうまくいかないもので……。

  • http://twitter.com/emude 神門太郎(役)

    Wallabyで書き出したファイルを読んだらCSSアニメーションの仕組みが解ったのでよかった。

  • http://twitter.com/emude 神門太郎(役)

    Wallabyで書き出したファイルを読んだらCSSアニメーションの仕組みが解ったのでよかった。

  • http://twitter.com/emude 神門太郎(役)

    Wallabyで書き出したファイルを読んだらCSSアニメーションの仕組みが解ったのでよかった。

  • http://twitter.com/hironakashi Hiro Nakashima

    この記事も中途半端なのでは?Adobeとしては、FlashであれHTML5であれ、開発者が使いたいツールを提供することがそのまま利益になるわけで、いつもそこに「陰謀」めいたものがあると考えるのは浅はか。保険という意味でも当然の動き。

  • http://freethink.way-nifty.com/ Inetgate

    利用者の立場としては、記事の結語に近いところにある
    >>元のFlash版よりもダメなHTML5アニメーションがインターネットに垂れ流され
    はイノベーションどころか改良にもなっていないのであって、Adobe関係者には、ぜひAppleが頭を下げにくるぐらいのプロダクトを出してほしいものだと思われ。

  • http://twitter.com/rkh854 rkh854

    これ書いた香具師は、Appleに肩を持っているとしか思えない。
    この記事自体、「日光の手前」だな。「南浦和の手前」ではなくw

  • http://twitter.com/rkh854 rkh854

    これ書いた香具師は、Appleに肩を持っているとしか思えない。
    この記事自体、「日光の手前」だな。「南浦和の手前」ではなくw