電子書籍、驚くべき急成長―AmazonのKindle eブック、紙版の売上冊数を超える
by Jason Kincaid on 2011年5月20日

5年前、読書好きな友人に「eブックは急速に人気を集め、伝統的な紙の本や雑誌よりたくさん売れるようになる」と言ったとしたら、おそらく「SFの読み過ぎだ」と笑われただろう。

ところがまさにそれが実現してしまった。Amazonが先ほど発表したところによると、 eブックの販売刷数が対応する紙版を超えたという。Kindleのローンチからわずか4年しかたっていないことを考えれば、驚くべき急成長といえるだろう。これが大きな通過点であることは間違いない。

ただし、常日頃Kindleの成長に関心を持っていれば、このニュースも青天の霹靂とは聞こえないだろう。有料Kindle版の販売数がAmazonのハードカバーの販売数を上回ったのは2010年7月だった。ペーパーバックを上回ったのは今年の1月だ。そして今日、ハードカバーとペーパーバックを加えた数を上回ることとなった。

ちなみに、Kindle版の販売数には、大量にダウンロードされている無料出版物は含まれていない。あくまで有料出版物のみでの比較だ〔日本版:Amazonの発表によると、今年4月1日以降、Amazonで販売された紙版出版物100冊に対してKindle版は105冊販売されたという。紙版にはKindle版が存在しない出版物も含まれる〕。

Kindle市場の急成長の重要な要因のひとつはAmazonがデバイスの価格を大幅に下げたことにある。1年前にスタンダード版のKindleは$259だった。Amazonは2010年6月に$189に値下げし、さらに昨夏、Wi-fiのみのバージョンを$139で発売した。さらに最近発売された広告入りのバージョンはわずか$114だ。Amazonこの新しい広告入りモデル(Kindle with Special Offers)は他のKindleデバイスのどれよりも多数売れているとしている。

またAmazonによると、同社の2011年のセールスは、eブック、紙版ともに、アメリカ市場において対前年でここ10年のうちで最高の成長率を記録しつつある。ことにKindle eブックは昨年同期に比べて3倍のセールスを記録しているという。

はてさて、「iPadがKindleを抹殺する」とか予言したライターがどこかにいなかったっけ?

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • http://twitter.com/MaRuDoRaRa MaRuDoRaRa

     日本では何ともピンとこないけど、世界規模で見ると電子書籍ってこんなに売れてるんだね。じゃあなんで日本では普及の進度がこんなに遅いんだろ!?

  • http://twitter.com/spotwordjp SPOTWORD(スポットワード)

    電子書籍を日本でここまで成長させるには、使い勝手やコンテンツなどに日本独自の視点を取り入れないと無理だろうな。Kindleやその他の端末を発売しても、それだけじゃね。

  • http://twitter.com/sei_yama 山崎誠一

    日本での普及はまだ時間がかかる/AmazonのKindle eブック、紙版の売上冊数を超える http://t.co/iKFswXf

  • Chiharu Ito

    日本で電子書籍が普及しない理由は、シンプルだと思うよ。
    つまり、本のラインナップがあまりに貧弱だということ。やたら電子書籍販売サイトは乱立してきているけど、どこを見ても、週刊誌やカビの生えた実用書ばかり(まあ、オライリーは別)。
    これじゃあ、本当に本を読みたい人が振り向いてくれるわけがない。という事で、結局いつも通り、原因は業界のしがらみに落ち着くわけです。
    その証拠に、マンガは奮闘しています。読みたいものが読みたい人に確実に届く、こんな基本的な事ができてないのですよ。

  • http://www.facebook.com/takae.suzuki Takae Suzuki

     電子書籍でこそ読みたい本ってあると思う。日本の出版業界は保守的すぎる。

  • http://twitter.com/mickey4320228 Mickey Shichijo

    日本で電子書籍のコンテンツが普及するのを待ってられないんで、原則としてKindleで英語の本を読んでいます。小説とか専門書はそれで全然困らない。もともと小説と専門書以外はほとんど読まないしね。